トップに戻る 2023年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
大梅山・竜ヶ岳分岐 →0:45→ 竜ヶ岳 →1:00→ 筏場登山口 →0:40→
毘沙門岩登山口 →0:40→ 大黒山分岐 →0:20→ 大梅山・竜ヶ岳分岐 →0:10→
大梅山 →1:00→ 丸太村
作業道を南へ進むといつも車を置く場所は駐車ができなくなっていた。右に大岩コースが現れたが、入口には以前掲示されていた標識等が無くなっていた。過去に登った事があり、登山道もはっきり見えたので少しヤブ気味の入口から登山道に入る。少し進むとかつての目印が現れたので、そのまま進むと頭上が明るくなり、樽山、物見ヶ岳、蓮華山等を眺めることができた。また、南には本日最後に登る大梅山が顔を出している。
高度が上がるにつれ進行方向に大岩が顔を出し、大岩コースの面目躍如たるところである。急登には補助のロープが渡され、難なく高度を上げて岩を越えることができる。最初の岩峰の一の岩から背後に塔ヶ森、高照寺山、氷室岳などの展望が新たに現れた。更に進み、真砂のきれいな191mを通過するとシダの繁る場所を通る。このコースは夏の間あまり歩かれていなかったのかも知れない。
岩の間を登り大岩に取り付く。細い階段に足をかけ、補助のロープを伝って岩上へ向かい、遠くからでも目立つ岩峰に立つ。この二の岩から大梅山や大黒山の展望を眺めて出発、わずかに高度を下げて登り返せば本コースに合流、先ほどまで立っていた岩峰が一番美しく見えるのはこの合流点かも知れない。岩峰の背後に蓮華山を眺めて本コースを辿る。
三等三角点の置かれた山頂を出発、右に大きな大黒岩を過ごし坂を下る。すぐに真砂の美しい場所を通過、わずかに高度を下げて登り返せば毘沙門岩へ続く岩尾根ルートの分岐に着いた。林道経由で筏場へ2.6kmと案内されているが、今日は竜ヶ岳の筏場登山口を経由して林道を通り、この場所に帰り着く予定である。
毘沙門岩への分岐を出発、大梅山と竜ヶ岳の分岐へ向かって道なりに進む。樹間越しに竜ヶ岳、塔ヶ森、玖珂の街並み、大梅山等を眺めて分岐へ到着、ここでは分岐を右折し竜ヶ岳へ向かう。
竜ヶ岳へ続く尾根道を快調に進み、真砂の美しい場所から竜ヶ岳を眺める。やがて頭上を樹林が覆い、鞍部からロープの渡された急登を登り切り、相ノ見峠からの分岐と合流する。分岐点から西にそびえる竜ヶ岳は樹林により見通しが悪くなっていた。
坂を下り岩の目立つ登山道に取りつく。不規則な岩を乗り越えながら高度を上げれば、岩が特徴的な竜ヶ岳の山頂に着いた。今日は風が強く、とても寒い日である。四等三角点の置かれた山頂からは三丘ヶ岳、烏帽子岳、樽山、物見ヶ岳、大黒山、蓮華山、塔ヶ森、高照寺山、氷室岳など岩柳地区の名望を眺めることができた。
すぐにお休み処を過ごし背後に竜ヶ岳を眺める。やはりこの場所から眺める竜ヶ岳の勇姿は素晴らしい。小ピークを過ごし快適に下るが、途中数ヶ所でシダが勢いを増していた。やはりシダのあるところに道を作るとこんな状態になってしまう。登山者が多ければこんな心配は無いのだが。現在は踏み跡を確認できるので通ることができるが、いずれ踏み跡さえも無くなってしまうのかもしれない。シダの無い場所を選んで迂回ルートを作る必要がありそうだ。
相ノ見峠へ続くコースに下りるところで、立派な太いロープが渡されていた。これはありがたい配慮である。相ノ見峠へのコースに合流し右折、沢沿いを歩いてお地蔵の鎮座する竜ヶ岳の筏場登山口へ着いた。
林道を周東町方面へ進んでいると、小川に架かる橋に「熊出没注意」の案内が掛けてあった。この付近にはクマが出没する可能性があり、以前谷コース途中でクマの爪痕を見つけたこともある。林道途中で左に石仏を過ごせば足下は鋪装道から未鋪装道に変わる。周南市と岩国市の市境の地点では竜ヶ岳の下で見つけた「境界林道ルート」の案内に出会う。確かに毘沙門岩を周回するにはこのコースの方が良いだろう。筏場の竜ヶ岳登山口から毘沙門岩登山口までの中間点付近である。
林道を更に進み大黒山岩尾根ルートの登山口へ到着、分岐を右折して林道を離れる。すぐに植生は植林帯に変わり目印テープのある場所で右折、少し進んで右へ折り返し、わずかに高度を上げれば進行方向に露岩が美しい。これから毘沙門岩までがこのコースのハイライトで、露岩と松を眺めながら岩場を一気に高度を上げる。
大梅山へ向かって少しずつ高度を上げれば、すぐに大梅山の山頂に到着。久しぶりの山頂は周囲の木々が伐採されて見晴らしが良くなっていた。南東には中山湖が見えており、その先には田尻山、更に先には三ヶ岳がそびえている。
大梅山を出発し縦走を続ける。大岩の目立つ場所から高度を下げてゆき、足下には真砂の道が続く。羅漢岩の案内を見て分岐に入り大きな羅漢岩を観賞、やはり大きな岩である。更に縦走路を進み、真砂が左側に続いている場所で右への分岐に入る。坂を下っているとミモザの案内があるが、今は花期では無いため丸太村へ1100mの案内に従い坂を下る。
やがて見晴らしの大岩の案内を見つけたので右の分岐に入る。少しずつ高度を上げれば左上に丸っこい見晴らしの大岩が見えてきた。反時計回りに岩の前に進み岩の割れ目に足をかけて岩上に立ってみた。岩上には平坦なところがあり、簡単に立つことができる。周囲を見回せば360度のパノラマが広がり、大梅山、大黒山、樽山、物見ヶ岳、蓮華山、廿木山、塔が森 、高照寺山、氷室岳など本日最後の展望を眺めることができた。
見晴らしの岩から遊歩道に戻り下山を続ける。丸太村へ900mの案内を見て分岐を左折、案内に従い進み東屋の横を通過。遊歩道にベンチの置かれた場所を通過し、坂を下る。そのまま道なりに遊歩道を辿り、宿泊施設のある丸太村に着いた。丸太村から出発地の駐車場に戻り8の字を描いた縦走を終えることができた。休憩時間を含めれば8時間10分のロングコースだった。
大梅山から眺める展望
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