竜ヶ岳 筏場コース〜谷コース(りゅうがだけ)山口県周南市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 1回目 2002年8月17日 正面コース を見る 2015年3月22日 登山口 →0:50→ 相ノ見峠 →0:15→ 山頂 筏場コース登山時間 1時間 5分 谷コースコースタイムは後日調査予定 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により竜ヶ岳へ。今回は登山時に竜ヶ岳の筏場コースを採って山頂を目指し、下山時に西尾根へ続くコースを整備するのが目的である。 と、言うのもこの竜ヶ岳には北から正面コース、東からは大黒山または大梅山より縦走するコース、南からは午王ノ内、黒岩峡、筏場のそれぞれの起点から相ノ見峠を経由するコースが用意されているものの、西尾根を通るコースは途絶えているからだ。
登山口の筏場へ向かう起点を熊毛町の三丘温泉とすれば、温泉の前を走る県道144号を周防高森方面へ向かう。前方に山陽自動車道の高架が見えてくれば筏場で、高架下の椎の木川に架かる小筏場橋を渡り、右へ分岐する道に入る。なお、この手前の分岐を右折しても同じ場所に出る。
そのまま道なりに進み、山陽道の高架下(玖珂14)を潜る。県道から約500m程度進むと、右に筏場コースのお地蔵様が鎮座されている。更に100m程度道なりに進むと、左側に少し広くなった場所があるので、車を置いて登山を開始する。なお、この場所は後日紹介する「支尾根コース」の登山口にも近く、もう一つの谷コースにも使用可能な駐車地である。
本日は筏場コースへ向かうので、100m程度高速道路側へ引き返すと、目印のお地蔵様の鎮座される筏場コースの登山口へ着く。このお地蔵さまには「右 二井寺三十一丁」、反対側には「文化3年3月」と彫られている。また、この地点にはNTTの電柱「川尻2 580」が立ち、入口の目安となっている。
分岐より山道に入るときれいに笹が刈られ、快適な道が続いている。広い作業道のような道を進むと、間もなく「筏場官行造林地」の案内を過ごし、前方に沢が見えてくれば、進路は沢沿いに右へ向く。
この先で一回目の沢を渡り、沢を右に眺めながら進む。左には耕作地跡のような場所があり、水路の跡らしき溝も確認することができた。足下に石組みなど生活の跡を感じながら奥へ向かう。
朝日差す幻想的な風景を眺めていると、2回目の沢を渡るようになる。なお、後日この地点の右側から山頂を目指す「主尾根ルート」を開設したが、この紹介は後日とする。苔むした歴史を感じさせる石組みを眺めて対岸に立ち、少し進むと左前方に美しい小滝を眺める。
少し坂の傾斜を感じ始めれば、足下に石や小岩が増えてくる。この先で3回目の沢、わずかに進んで4回目の沢を渡り、沢渡りが終了する。木漏れ日の差す風景を眺めながら進んでいると、細長い岩を加工しようとした形跡を見つけることができる。
この先から少しの傾斜を登り切ると、石仏の置かれた相ノ見峠へ着く。この峠から南へ向かえば札の尾山・黒岩峡と続き、東へ直進すれば午王ノ内・二井寺方面、北へ進路を採れば竜ヶ岳・大黒山方面となる。今回の目的は竜ヶ岳なので北へ進路を採る。
坂を登ればすぐに大岩が顔を出し、登るにつれ目の前に現れる岩が大きくなる。前方には竜ヶ岳の山頂部が顔を出し、南には札の尾山の風景が広がる。快晴の空の下、展望を眺めながら山頂を目指すのは山登りの醍醐味である。
間もなく竜ヶ岳と大黒山・大梅山の分岐へ着くので進路を西へ採る。この先で一旦坂を下り大きく登り返すが、分岐点から山頂を眺めると、もう目的地はわずかの位置である。不安定な岩場に取り付き一気に高度を上げるが、この急登が竜ヶ岳のハイライト、しっかり岩場登りを楽しむ。
やがて坂の傾斜が緩めば、山頂東端の展望岩の上に着く。東には大黒山、大梅山がそびえており、その手前の斜面にある樹木の背が以上に低いことが気になる。展望地から山頂方面へ移動すると、四等三角点の置かれた竜ヶ岳の山頂へ到着した。 山頂の岩には、以前白いペンキで竜ヶ岳と描かれていたが、現在はペンキが消され、とても雰囲気の良い山頂に様変わりしている。岩上に立ち周囲360度のパノラマ広がる展望を眺めれば、何も言うことはない。竜ヶ岳は標高わずか365mに過ぎないが、北には中国山地まで見晴らす事ができる。
眼下に登山口が見える(クリックで拡大) 西に三丘ヶ岳、南に札の尾山、東に大黒山と大梅山などを眺めて小休止を取る。時刻は午前10時半過ぎなので昼食を摂るには少し早い。当初の予定通り西尾根へ向かって道作りを開始する。なお、後日解ったことだが、眼下には今回の谷コース、次回紹介の支尾根コースの入口が見えている。
後日「西尾根コース口」の案内板を設置したので、入口は明確で、西へ向かって坂を下れば左右の分岐が現れる。左は後日紹介する「西尾根コース」で、今回の谷コースは案内板に従い、直進から右方向へ進路を採る。
このコースには、以前の踏み跡が残っていたので、踏み跡を生かすコースを採る。途中でシダの茂る場所は迂回し、歩きやすいコースを採ったので、少し遠回りと感じるかも知れない。
やがて平坦な場所に着けば、地籍調査の杭と炭焼き窯跡が現れた。この先からは快適な自然林を辿ることになる。目印のテープをびっしり貼りながら進むと、イノシシ除けのトタン板が見えてきた。人工物が見えてくれば終点は近く、間もなく作業道へ到着した。
作業道から南を眺めれば、先程まで立っていた竜ヶ岳はとても遠くにそびえている。さて、作業道を北へ進むと左に作業小屋を過ごし、間もなく舗装道へ着く。この舗装道を左折すれば、登山口の駐車場までは約12分程度である。
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