塔ヶ森観音堂コース　山口県岩国市

塔ヶ森　観音堂コース（とうがもり）　山口県岩国市

２０１１年７月１０日

ＪＲ欽明路駅　→０：３０→　観音堂コース登山口　→０：３０→　岩本山正観音堂　→０：２５→　山頂

　→０：１５→　岩本山正観音堂　→０：１５→　観音堂コース登山口　→０：３０→　ＪＲ欽明路駅

全歩行時間　２時間２５分

　真夏のトレーニングのため、玖珂の塔ヶ森へ。登山の起点はＪＲ欽明路駅、駅を降りて線路沿いに東へ進む。すぐに現れる欽明路第３踏切を越え、舗装路を南へ進み、左にリフレ前田を過ごして山陽自動車道の高架をくぐる。


ＪＲ欽明路駅	線路沿いを東へ進む

欽明路第３踏切を渡る	山陽自動車道の高架をくぐる

　この先でＴ字路に着くが、公園まで２．８ｋｍの案内に従い左折、少し進むと右に大きな杉の木を見る。この杉の木は岩国市指定の「春日神社の大杉」で、樹高２０ｍ、幹回り６．８ｍ、山口県下有数の巨樹である。


分岐を左折する	大杉の先に塔ヶ森

春日神社と大杉

　更に舗装路を進み、福祉巡回バス停の「上谷」の先で分岐を左折、公園までは残り２．１ｋｍとなる。このあたり、分岐毎に案内があるので道に迷う心配はない。少し先で右への分岐に入り、次の分岐は右道を採る。ここまで来ると、頭上は樹林に覆われ、木陰が涼しい。


上谷バス停から眺める塔ヶ森	上谷バス停先を左折

次の分岐を右折	Ｙ字路は右へ

　右に駐車スペースが現れるので、急ぐ場合はこの付近に車を置いて登山を開始すると良い。塔ヶ森登山口の案内に従い舗装路を離れ左の道に入ると、左の岩の上には卒塔婆が置かれている事に気がつく。すぐに頭上が開けて明るい登山道となるが、明るい場所はここで終わり。この先山頂手前まで、周囲は樹林に覆われる状態が続く。


観音堂コース登山口手前の駐車スペース	観音堂コース登山口

卒塔婆	明るい道の先には自然林が待つ

　すぐに分岐が現れ、右の道を採るが、案内が置かれているので迷うことはない。尾根道に入り、山頂まで１．１ｋｍ、５０分の案内を過ごすと、良く踏まれた道が続き、途中で無造作に配置された岩が良い感じである。


分岐を右折	玖珂ユウキの会の案内

　真夏のトレーニングを兼ねた山歩きだが、頭上を覆う樹林により直射日光が遮られ、少しの風でとても涼しく感じる。やがて、左に展望の開ける場所を通過、ほんのわずかの展望地をすごせば、間もなく岩本山正観音堂へ到着、眼下に旧山陽道の宿場町、玖珂の町並みを眺めながら小休止を取る。観音堂を吹き抜ける風がとても気持ちよい。


自然に配置された岩	岩本山正観音堂

玖珂の町並み	舗装路との分岐

　観音堂を出発、少し進むと左右の分岐が現れるがこの分岐は左の道を採る。なお、右道を採ればすぐに県道へ出る。この先より坂の傾斜はますますきつくなり、ジグザグに急登を踏ん張り一気に高度を稼ぐ。

舗装路方面

　ジグザグな道が山頂へ向けて真っ直ぐな道に変わると、山頂方面と展望地方面への分岐に到着。右の展望地へ向かえば、眼下に玖珂の町並みが美しく広がり、玖珂を囲む大黒山、竜ヶ岳、三丘城山、遠くに太華山、熊毛烏帽子岳、手前に周東物見岳、蓮華山と続く稜線が美しい。


木漏れ日の登山道	展望地の分岐

展望地より

展望地から眺める風景（動画）

　西の展望に満足したので山頂へ向けて出発。北へ向かって少し高度を上げれば、すぐに展望台の置かれた山頂へ到着。三角点の側には、塔ヶ森山頂の立派な標識が置かれている。


山頂の展望台	三角点と山頂標識

　一段高い展望台の上からはまさに素晴らしい展望が広がっている。この展望があるから塔ヶ森は素晴らしい。そのまま眺めても良いのだが、展望台には双眼鏡が設置してあるので、周囲の山々の特徴を細かく観察することができる。

広島市・呉市方面の展望

　北西には安芸の宮島が浮かび、その奥には広島市街と工場群、右には大きなアンテナが３本建つ絵下山と続く。更に白いレーダードームが特徴の呉市灰ヶ峰、多くのアンテナが置かれている野呂山も確認、倉橋島方面の先には四国方面の展望が広がっている。

東の展望

　南東には新緑の高照寺山が美しく、その右奥には周防大島の山脈、南へ向かって琴石山、三ヶ岳、三ヶ岳奥には平坦な山頂部の皇座山が存在感を示している。更に右にはアンテナを頂いた氷室岳と右に矢櫃山、氷室岳の奥に見える大星山では風力発電施設のプロペラが勢いよく回っている。

高照寺山と琴石山・氷室岳等

　最後に南西から西にかけての展望を眺める。眼下には玖珂の町並みが美しく、遠く徳山方面までの展望が広がっている。双眼鏡を眺めていると１時間はあっという間に過ぎてしまいそうだ。

玖珂の町並みと西の展望

山頂の展望台から眺める風景（動画）

　山頂を出発、西の展望地にて再度眼下に広がる展望を眺める。日は西に傾き山の向こうに沈みかけており、下山の最中に夕日が赤く染まってゆくことがわかる。改めて急な坂であることを確認しながら下山を続ければ、岩本山正観音堂を通過、更に急な道を下れば登山口まで戻った。展望広がる塔ヶ森はやはり素晴らしい山である。