三瓶山 西の原コース(さんべさん)島根県大田市

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2011年7月17日

西の原 →0:20→ 営林小屋手前の分岐 →2:10→ 男三瓶山 →0:35→ 扇谷分岐

 →0:30→ 子三瓶山 →0:15→ 風越 →0:15→ 孫三瓶山 →0:15→ 奥の湯峠

 →0:10→ 鳥地獄 →0:05→ 室の内池 →0:30→ 大平山 →0:25→ 女三瓶山

 →0:20→ リフト乗り場 →0:15→ 東の原 →1:15→ 西の原

全歩行時間  7時間20分

 真夏の三瓶山へ向かった。今回は来月(平成23年8月3日)富士山に登るためのトレーニングを兼ね、暑い中で長時間歩くことを目的とする。浜田自動車道の瑞穂インターで高速道路を下り、川本町を経由、美郷町を抜け大田市に入る。

 前回登山は三瓶山の麓、東の原を登山口とし、女三瓶山を皮切りに反時計回りで一周した。今回は反対側の西の原を起点とし、まず男三瓶山へ登頂する。その後は前回同様、反時計回りで一周回りの登山を目指す。

三瓶山西の登山基地西の原 定めの松

 登山口の西の原への到着時刻は午前8時半。登山準備の後、最初に向かったのは、大田市指定天然記念物の「定めの松」。慶長6年(1601)石見銀山御料の初代奉行大久保石見守長安が御料内の検地を基礎に、町立てや交通網の整備を行った。この松はその頃一里塚の基準として定めた松という。また、一説には旅人や里人が雪道の道標として植えたものとも言われている。立派な松を眺めた後、いよいよ三瓶山登山を開始する。

正面に男三瓶山を見て登山開始 緑の草原を散策中

 「三瓶山西の原コース登山道入口」の案内に従い、よく踏みしめられた平坦な道を進む。周囲には緑の草原を散策する観光客も多く、のどかな風景が広がっている。正面に男三瓶山を眺めながら傾斜の緩やかな道を進むと、環境省の設置した登山者数測定中の機械を過ごす。電源は太陽光、環境にやさしいエネルギーである。ここまでは頭上を遮るものはなく、明るい太陽の日差しを浴びていたが、やがて樹林の中に入る。足下には火山岩らしき岩が目立ち始め、歩くのに注意を要する。

登山者数測定機械 自然林の中に入る

 少し進むと分岐が現れ、左は姫逃池2.5kmと案内されている。この分岐は正面の道に入り、すぐの分岐には、左方向に「男三瓶山」と案内されている。右側を見るとすぐ先に営林小屋が建ち、そのまま進むと男三瓶山と子三瓶山の鞍部、扇谷分岐へ続いている。今回はまず男三瓶山を目指すため分岐を左に採る。

左男三瓶山、右は扇谷分岐へ 営林小屋

 男三瓶へ90分の案内を通過、すぐに標高600mの標識を過ごす。足下に落ちている案内には、ここから男三瓶まで60分と書かれている。自然林の下、気持ちの良い新緑を眺めながら進む。ところが、そこは真夏の登山、風も吹かないためとっても暑い。用意した冷たい飲み物を飲みながら小休止、先行の登山者も休み休み登っている。

岩の先で小休止 新緑の下に吹く風が涼しい

 最初の小休止は約10分、登山を開始して1時間も経過していないのにこの疲労感、やはり真夏の登山は厳しいことを実感。休憩の後のんびり登山を再開、足下に咲く花を眺めながらゆっくり進む。少しずつ上を覆っていた樹林が切れ始め、眼下に視界が広がり始める。

足下には花が多い 西の原を見下ろす展望地

 間もなく足下は滑りやすい砂礫の道に変化、ずるずる滑りやすくなる。西方面の展望が広がり小休止、眼下には広い西の原、その先には浮布池、更に先には鶴降山と続く。ただし、その先にそびえる大江高山火山群は霞んでおり、写真に納めることはできない。

滑りやすい岩場 浮布池と鶴降山

 足下にはガレた岩場が続き、ますます歩きにくくなるが、同時にこの季節の花も美しく、度々足が止まる。周囲に広がる展望はさらに美しく、南に子三瓶と孫三瓶を眺めながら少しずつ高度を上げる。

足下の花が美しい 孫三瓶と子三瓶(手前)

 眼下を見下ろすと高度感あふれる展望に感動、暑さも忘れてしまうほどである。まだまだ山頂までの高度が残っているので、ゆっくり歩きが続く。やがて標高1000mを通過、子三瓶や孫三瓶が目線より低くなっていることがわかる。西方面の展望は、時間の経過と共に霞がかかり、雲も広がり始めている。南から台風が近づいているので、この影響かも知れない。

進行方向に広がる風景 西の原を見下ろす風景

 少し木陰があったので小休止、この先からは坂の傾斜が緩くなるので少し安心。足下に咲く花を観賞しながら進めば、子三瓶山は明らかに目線の下となっている。三瓶山の平坦な山頂広場の端に立ち、周囲を見回せば緑の草原が続く、これが山頂とは思えないほどの広い広場である。

広い山頂の端に着く 孫三瓶と子三瓶が目線の下になる

 標高1100mを越えると案内が立ち、男三瓶山へ5分、扇沢25分、室の内池55分、登ってきた西の原へは80分。ここまでの登山時間は休憩を含めて2時間半、これを下るのに80分とは。

緑の草原

 東にアンテナの建つ女三瓶山を眺めて山頂を目指す。草原を進むと一段高い場所が男三瓶山の山頂である。オオバギボウシなどの花を眺めながら階段を登れば、待望の三瓶山1126m、さすが日本200名山、南北に細長い山頂で多くの人が休憩をしている。山頂の標識前で順番待ちの後記念撮影、大きな一等三角点に出会えたことがとてもうれしい。

明るい山頂と一等三角点

 三瓶山山頂神社に参拝、明るい山頂はとても気持ちがよい。北の展望台に向かい、眼下に広がる北の原を眺める。遠く北北東には弥山を始めとした出雲北山が見えるはずだが、霞が多く視界を遮っている。視界の良い日には隠岐の島まで見えると案内されており、以前弥山から眺めた三瓶山を思い出しながら、次回登った際の展望に期待したい。

三瓶山頂神社 北の原

 当然東に見えるはずの大山も見えないが、南東方面に見えるスキー場上にそびえているのは琴引山と思われる。丁度昼になったのでおむすびを2個食べる。これだけ暑いと水分は貴重なのでカップヌードルはお預けとする。

ベンチの置かれた山頂広場 少し下には避難小屋が建つ

三瓶山山頂風景

 昼食後に室の内池を見下ろす展望台へ向かう。明るい日差しの中、まるで高地にいるような錯覚を起こさせる景色が広がっている。池は三瓶山のくぼみにできた火口湖のようだ。周囲を樹林に覆われた苔色の池を見下ろす。その左に見えるアンテナの女三瓶が室の内池により、明るく引き立っている。ただし、眼下には崩落地が広がっており、年々この崩落面積が増えていると説明されている。

木道の先に室の内池の展望所 崩落地の先に室の内池

 山頂を出発、前回と同様子三瓶山を目指して反時計回りに進む。すぐに女三瓶山を見下ろす木道があったので進んでみる。この場所からは三瓶山の崩落している山肌がよくわかる。元の道に戻り子三瓶山60分の案内を過ごす。この先からは踏跡の上に草が茂り、あまり歩かれていないような雰囲気がする。

崩落地 子三瓶山への縦走路

 そのまま平坦な草原を進むが、この道はとても気持ちの良い道である。青空を眺めながら緑の草原を進むと、ベンチの置かれた展望地に着き、眼下に女三瓶から孫三瓶、更に子三瓶へと続く稜線が美しい。これから高度を下げることが少々もったいない気もするが、階段を下りて子三瓶山へ向かう。

気持ちの良い草原を進む 孫三瓶と子三瓶は目線の下

 急な階段を下るが、まだ周囲の展望を楽しむ余裕がある。子三瓶へ40分の案内を過ごすと樹林の中に入り、同時に急な下りが始まる。通常下り坂ではあまり汗をかかないのだが、この下りは厳しく、滑りやすい岩道の場所もあるので気が抜けない。途中で水分を補給しながら淡々と下り、ふと下りてきた方向を見上げると険しい岩道であることがわかる。

ロープの渡された岩の道 登りはきつそう

 鞍部の手前付近からは笹が刈られており、とても歩きやすくなってきた。ここで登りの登山者と出会うが、お互いに今日はきついと言う感覚では一致していたようだ。間もなく扇谷の分岐へ到着、分岐から男三瓶まで40分、西の原まで2km、室の内池まで1kmである。

ベンチの置かれた扇谷分岐 おむすび岩を越える

 ベンチに腰掛けて小休止、持参した約6リッターの水分はすでに半分程度消費している。これから先の行程を考えると一周回りをするためには水分が足らないことを確信した。分岐を出発すれば、特徴的なおむすびのような岩を通過、ここで3名の登山者とすれ違う。上を眺めれば、下りてきた高度差に改めて感心、遠くに見える女三瓶山でさえ、とても高く感じる。

男三瓶山を振り返る 遠くにアンテナの女三瓶山

 進行方向には先ほどまで見下ろしていた子三瓶山が高くそびえており、いったい今日の体力で登れるものかと少々弱気になる。それでも草原の山は美しく、この山頂に立ってみたいという気持ちの方が勝っている。やはりこの登山は富士山のお鉢回りのトレーニングにぴったりである。

子三瓶山へ続く踏跡 西の原の展望

 草原につけられた道を進み鞍部を通過、以前この付近で放牧された牛を見た覚えがある。鞍部からいよいよ子三瓶山への登りにかかる。大した標高差ではないが、坂の傾斜はきつい。西に西の原の展望を眺めながら少しずつ高度を上げる。向かいには、男三瓶山の稜線が美しい。

足下には岩が多い 遊歩道は一本の線に見える

 歩を進めれば確実に高度は上がり、少しずつ山頂に近づいている。あれほど高く見えた女三瓶山は、ほぼ目線の先となり、眼下に見える登山道も、確実に細くなっている。坂の傾斜が緩み、平坦な場所に着けば広い子三瓶山の山頂広場。縦走路から少し西へ移動すれば、標高961mの子三瓶山の山頂標識へ着いた。

草原の子三瓶山 子三瓶山山頂

 周囲を遮るもののない山頂からは、目の前に男三瓶山が大きく、アンテナの女三瓶山はまだまだ遠くに見える。一段低い孫三瓶山の山頂はやはり草原の広場のようだ。ぐるり周囲を見回した後、子三瓶山を出発、次は孫三瓶山へ向かう。一段低い孫三瓶山だが、一旦下って登り返さなければならない。

子三瓶山から眺める男三瓶山 室の内池と大平山の展望

子三瓶山の山頂から眺める展望

 この真夏の炎天下、孫三瓶山まで登り返す体力は残っているのだろうか。しかし孫三瓶山への登山道は、鞍部の風越から蛇行しながら山頂へ向かっている。この展望を眺めているとあの道を歩いてみたいという気持ちの方が勝ってしまう。

孫三瓶山へ 岩の道を下る

 ガレた急な岩道を下り、やがて鞍部の風越へ到着。鞍部からは子三瓶20分、孫三瓶15分、三瓶温泉30分、室の内池15分と案内されている。孫三瓶へ向かって出発、最初は緩やかな傾斜だが、少しずつ坂の傾斜が増し、とうとう我慢できずに小休止。少しの木陰に入り5分程度冷たい氷で身体を冷やす。

鞍部の風越 孫三瓶山手前

 水分の消費量が気になり、一気に水を飲めないのがとてもつらい。但し、標高差自体は大して無いので間もなく孫三瓶山の山頂へ到着。山頂標識は階段のすぐ上に立っている。標高907mの山頂にて記念撮影の後、ベンチの置かれた西の展望地へ移動。周囲に広がる展望を眺めるが、真夏の山頂風景は美しい。この景色があるから山頂まで登るのも苦にならない。

孫三瓶山山頂 ベンチの置かれた孫三瓶山の休憩所

 とは言っても直射日光の下で何時までも座っているわけにはいかない。東へ向かって続く縦走路を少し下り、風の吹く場所にて小休止。下り坂でもつらく感じるのは久しぶりである。氷で身体を冷やし15分の休憩により少しは元気を取り戻すことができた。

孫三瓶山から眺める子三瓶山と男三瓶山

孫三瓶山から眺める周囲に広がる展望

 急な岩道を抜ければ、平坦な道へ到着、前を向いても振り返っても木漏れ日差す美しい道を進む。ここで奥の湯峠の分岐へ到着、孫三瓶20分、大平山15分と案内されている。この分岐は前回見落としていたので、今回は室の内池10分の案内に従い、池へ向かってみることにした。

木漏れ日差す道 奥の湯峠

 緩やかな下り坂を折り返しながら進み、着いたところは鳥地獄。この鳥地獄周辺は、少量の二酸化炭素などの噴気の影響で樹林の発達が悪い場所と案内されている。遊歩道を歩いて室の内池へ到着、苔色の湖が周囲に広がる草原に溶け込んで美しい。また、湖畔から眺める女三瓶山はとても気高く美しく見える。

鳥地獄 女三瓶山と室の内池

 改めて周囲を見回せば、なんと美しい湖。北西には男三瓶がとても高く、目をこらせば先ほどまで居た展望台まではっきりと眺めることができた。室の内池を眺めていると、湖の途中に波紋が広がっている。これが水の流れなのか風によるものなのか、とても幻想的な風景である。

湖畔から見上げる男三瓶山 湖面には規則的な波紋が見える

室の内池の風景

 周囲に広がる美しい景色を眺め、室の内池を出発、大平山へ向かって出発する。美しい自然林に感激、季節は真夏だが湖畔の新緑はとても美しい。大平山へ向かう坂道は傾斜が緩やかで歩きやすいのだが、その分距離は長くなるので真夏にはとてもきつく感じる。東の原リフトまで0.7km、室の内池まで0.2kmの案内を過ごし、整備された階段を登る。

新緑が美しい湖畔 階段を登る

 途中で多くの観光客と会い、池までの距離を聞かれる。登り返すのは大変だと思いながら、「まだまだ先ですよ」と答える。やがて展望台へ到着、北西には逆光気味ながら孫三瓶、子三瓶山が美しく、その右には大きな男三瓶が存在感を示している。眼下に室の内池は見えないものの、池へ続く草原は確認することができた。

展望台 展望台から孫三瓶と子三瓶

 展望地を出発し、大平山へ向かう。大平山3分の案内に従い階段を登ればすぐに展望広がる標高854mの大平山へ到着。明るい山頂からは周囲に広がる展望が美しい。さあ、残るは目の前にそびえる女三瓶山。アンテナの建つ山頂へ向かって出発。

平坦な大平山山頂

大平山の山頂から眺める展望

 石畳の登山道をのんびりと登る。頭上を眺めれば青い空に人工的なアンテナさえも美しく見える。眼下には東の原の平原が広がり、遠くには琴引のスキー場が見えている。石畳の道が終われば、少しワイルドな岩道へ変わり、男三瓶への分岐を通過する。そのままアンテナ方向へ進むと標高957mの女三瓶山へ到着した。

大平山から眺める女三瓶山 女三瓶山へ向けて出発
石畳のような道が続く 女三瓶山山頂展望台

 これで一応三瓶山の全ての山頂を踏んだことになる。男三瓶山を眺めると、山頂付近は雲に覆われ白く霞んでいる。時刻は午後4時20分、このまま男三瓶山を目指し、西の原へ降りるには少々時刻が遅い。そこで、確実な下山方法として、東の原へ下り、舗装路を5km以上歩いて西の原へ帰ることにした。

女三瓶山 女三瓶山から眺める男三瓶山

女三瓶山から眺める周囲に広がる展望

 女三瓶山から少し下った場所にある展望地から大平山、孫三瓶山、子三瓶山、そして男三瓶山と続く山脈、火口湖の室の内池を眺めた後下山を開始する。リフトまで下ると、元気な二人組の女性登山者は登山道を下り始めている。私は・・・と言えば、片道料金450円を支払い、リフトにて東の原へ下る。これは快適な下りである。

リフト乗り場 元気に登山道を下る女性

 歩いて下山しても所要時間は約20分、大した時間ではないが東の原から西の原までの過酷な舗装路歩きが待っている。東の原に着き、急いで向かった場所は自動販売機。ここまで5リッターの水分を消費しているが、まだまだ身体は水分を要求している。まずはコーラの500mlを一気飲み、続いてたっぷり冷えた水を飲む。予備に1リッターのスポーツドリンクをリュックに入れ、東の原を出発。

快適なリフトの旅 東の原の登山口

 国道まで出ると西の原までは5.3kmと案内されている。9時に登山を開始し、既に休憩時間を含めて8時間を経過、更に舗装道を1時間超歩いて西の原へ到着した。西の原の緑のゲレンデから眺める三瓶山はとても美しい姿をしていた。

東の原を出発 西の原へ到着

定めの松

孫三瓶山と子三瓶山

山頂広場

山頂手前

避難小屋

三瓶山山頂

男三瓶山

孫三瓶山

室の内池と女三瓶山

女三瓶山

 前の山 塔ヶ森 を見る

 次の山 赤穴瀬戸山城(衣掛山)・武名ヶ平山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県大田市 三瓶山 登山口付近のMAP

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