大黒山(だいこくやま)・竜ヶ岳(りゅうがだけ) 山口県岩国市周東町・周南市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1回目 2002年8月17日 正面コース を見る 用田グラウンド →0:35→ 大黒山 →0:25→ 竜ヶ岳・大梅山分岐 →0:45→ 竜ヶ岳 →0:35→ 竜ヶ岳・大梅山分岐 →0:15→ 大梅山 →0:15→ 羅漢岩 →0:30→ 用田グラウンド 全歩行時間 3時間20分 新・分県登山ガイド34山口県の山(山と渓谷社・中島篤巳著)に掲載の大黒山へ向かう。柳井を出発し岩国市周東町のパストラルホールへ。更にその先の用田グラウンドに行き、大黒山登山口の立つ横の広くなった場所に車を置き登山を開始。舗装された道を進めば、すぐ右にENEOSの森を過ごす。左に堰堤を過ごし右に大岩が見えてくればもう登山口は間近。大黒山登山口の案内に従い右折し登山道に入る。
シダの刈られた登山道を登れば周囲に岩が多い。背後を振り返れば、向かいに花崗岩質の白い山肌が見えてきた。帰りにはこの道を下りることになるので楽しみだ。目の前にも白い花崗岩質の道が続き、滑らないよう慎重に高度を上げる。間もなく前方に懐かしい岩峰が見えてきた。滑り易い登山道にはロープが渡されており、ロープの助けを借りながら少しずつ高度を上げる。少し登った辺りから眺める岩峰が美しく、この先は岩峰を眺めながらの登山が続く。背後には黄砂により霞んだ展望ではあるが、玖珂の町並みを見下ろすことが出来る。
周囲にはまるで日本庭園のように松の木が美しく、滑り易い白い道を登れば間もなく岩峰と大黒山への分岐へ到着。岩峰を見晴らす展望地から周囲を眺める。樽山・物見ヶ岳・蓮華山・鞍掛山・塔ヶ森・氷室岳と続く展望は黄砂に霞んでいる。本日は、土曜日の午後からの登山、岩峰への誘惑を振り切りそのまま大黒山の山頂へ向かう。左右にシダの茂る登山道を進めば、間もなく大黒山の山頂に到着。山頂からの展望は望めないので三角点にて記念撮影の後、少し先の大岩を眺める。 以前登った岩峰と玖珂の町並み 岩峰と眼下に広がる展望(動画)
大岩の左から縦走路は続き、次の目的地の竜ヶ岳を眺める。残念ながらこの方面は、午後からの登山なので逆光となっている。これから進む稜線を確認し、少しずつ高度を下げる。背後には大きな大黒岩が豪快に聳えている。この先大岩の横から松の多い場所を下る。足下は白い道が続くのでとても明るく感じる。下山路の案内を確認しながら下りていると、展望岩に着き、西を眺めると竜ヶ岳とその右には三丘城山が聳えていた。次回の土曜日の午後から登山は、三丘城山か蓮華山に向かうことになりそうだ。光を浴びて美しいシダの道を進み、ブナの木の立つ300mピークを過ごせばこの先は急な下り坂が始まる。
目の前には竜ヶ岳がその姿を現した。シダの茂る道を下りて行けば眼下に反射板の立つ場所と正面には大梅山のピークが見えてきた。もう少し下れば展望岩に到着。この展望岩は大黒山と玖珂の市街を見下ろす素晴らしい展望地である。しばらく展望岩の上で小休止、周囲の展望を眺めた後、更に鞍部に向かって下りて行く。シダの繁る道を下りていると、左に大岩が見えてきた。この辺りには大きな岩を沢山眺めることが出来る。この先で林道への分岐を左に過ごす。なお、この分岐を採れば、林道を経由して町民グラウンド・パストラルホール方面へ下りることが出来る。さて、登山道を少し下りればすぐに鞍部に到着、この辺りは標高220m地点である。
展望岩から大黒山と玖珂の町並みを眺める
この先はロープの渡された急な斜面を登って行く。滑り易い道が続くのでロープがとても助かる。滑り易い急斜面を踏ん張れば鞍部からは5分程度で尾根に到着、この場所から右へ向かえば竜ヶ岳、左に向かえば大梅山まである。まずは竜ヶ岳へ向かうため右へ向かう。
眼下には真新しい林道が造成中であり、山肌は伐採されてとても明るくなっている。これから植林でも始めるのだろうか。竜ヶ岳へ向かう道に入り少し尾根道を下った後、伐採地沿いに高度を上げる。背後を振り返れば先程の分岐の先に岩峰を眺めることが出来た。この道を進むのも楽しみである。小ピークの左に露岩の展望地が見えたので向かってみる。眼下には明るい伐採地が広がり、西には竜ヶ岳が美しい。あいにく逆光なので写真にするとただ暗いだけの映像だが、実際にこの場に立つと眼下にはこれから向かう稜線が続いておりとても感激するはずである。この先は頭上を樹林に覆われながら緩やかに高度を下げる。
やはりロープの渡された斜面を下り、傾斜が緩くなれば周囲にシダが目立ち始める。標高210mの鞍部を過ぎて少し坂を登ると再び左手には伐採地が広がり明るくなる。大黒山を見晴らすことが出来るので小休止、歩いてきた稜線を目で追うことができる。標高240m地点を通過、鞍部へ下ればすぐ樹林に入る。
この先は尾根に向かって急登が始まる。急斜面に渡されたロープを掴み、一気に高度を上げて行けば、間もなく標高310mの合流ピークに到着。ピークからは右方向へ進む。少し平坦な道を進むと進行方向には大岩が横たわっており、大岩を乗り越えて先へ進む。更に岩の多い場所を通過すれば、間もなく相の見峠のお地蔵様の分岐と合流、これで以前通った道に着いた。
さあ、竜ヶ岳へ向かおう。合流点から少し下り、鞍部から山頂に向かって登り返す。ワクワクするような岩場をゆっくり登れば、すぐに展望岩へ着く。大黒山から東へ続く展望をゆっくり眺める。大梅山までは判別出来るが塔ヶ森・高照寺山、氷室岳は黄砂に霞んでいる。山頂手前でロープの渡された岩場を通過すれば、懐かしい竜ヶ岳の山頂に到着。太陽は西に傾き、光・下松・周南市方面の展望は逆光なのでとても眩しい。その中でも次回登る予定の三丘城山と平家ヶ岳だけはしっかり眺めることが出来た。
竜ヶ岳の岩の指定席に腰掛け小休止を取った後、下山を開始。最後に東に広がる展望を眺めて岩場に向かう。岩の道が続くので慎重に下りて行き、すぐに相の見峠の分岐を通過、そのまま来た道を引き返し、途中で道の細くなった地点を通り、310mピークへ。このピークを左折し、この先鞍部に向かって下りるのだが、とても傾斜のきついことに気がつく。
間もなく鞍部を過ぎ、右に伐採地を過ごして坂を登れば展望の良い小ピークに着く。東を見張らせば、もう夕日が赤く染まり始めてきたことに気がつく。樹林帯を通り、急な斜面を引き返し、展望岩の場所まで戻る。ここでも日が傾いてきていることを実感、しかし急ぐと経小屋山のように足を痛める原因ともなるので慎重に進む。
夕陽を浴びた竜ヶ岳 間もなく大黒山との分岐に到着、今度は大梅山へ向かって直進する。少し進むと期待していた岩峰のピークへ到着。この辺りには岩が多く感激する。ピークをから周囲に広がる展望を眺めた後下りて行く。ロープの渡された坂を下ればそこは再び伐採地。とても歩きやすい場所となっている。進行方向も綺麗に伐採されており、右には特徴的な大岩を眺めることができる。
伐採地を過ごせば自然林の中に入り、左右に大岩を過ごして坂道を踏ん張れば、あっけなく平坦なピークに到着。展望のない広場が大梅山の山頂である。中央に立つ木に、大梅山の山頂標識が掲示されていることで、この山の名前が分かる程度のピークだった。背後には夕日がオレンジ色に染められており、急いで大梅山を出発する。
左右には大岩が目立ち、この先は岩好きにはたまらない縦走路である。大岩に感激しながら下りて行けば滑り易い真砂の道が続く。一旦滑り始めれば止まりそうにない急な斜面が続くので、左右に渡されたロープを掴んで慎重に下りる。登山道が少し平坦になると、右手に林道への分岐が現れた。この分岐を採れば、林道を経由して用田グラウンドに下りることができる。
縦走路はまだまだ続いているのでそのまま直進することにした。この先でロープの渡された下り坂が始まり、少し進むと左側の切れ落ちた白い真砂の道が始まる。右に分岐が見えたので立ち寄ると、前方に大きな四角の羅漢岩が現れた。この岩には裏側から登ることができそうだが、時間の余裕がないので登ることは思いとどまった。この先には展望岩があり、眼下には通化寺を見下ろすことができた。周囲に広がる展望を眺めた後、元の道に引き返す。
左右にシダの茂る道を下れば、左に擬木の階段の整備された遊歩道に着いた。この階段を下れば用田グラウンドに下りることができるようだが、更に登山道を直進することにした。松の多い場所を通過すれば、突然山肌に白い真砂が眩しい場所に着いた。晴れた日には眩しくて目が開けられないような場所だ。美しい日本庭園のような場所をしばらく眺めて出発、この先で擬木の階段が現れた。どうやら遊歩道に入ったようだ。
左手にやはり真砂の美しい場所が見えたので向かってみると、この先には休憩用の東屋が設置されていた。時間があればここでコーヒーでも飲むのだがもう充分遅い時間、右方向に向かい擬木の階段を下りて行く。頭上が樹林に覆われたため急に周囲が暗くなった。この先は、薄暗い階段をゆっくり下ると未舗装道に到着。道の横に建つ指導標には来た方向に東屋があることが案内されていた。この先は何の心配もない未舗装道を下る。
周囲は薄暗いだけで進行方向は、はっきりしている。多目的グラウンドまで500mの案内に従い下りて行けば、周囲に紅葉が美しい。もう薄暗いので、写真にすればこの美しさを表現することはできないが、満足できる紅葉を眺めながら更に下山を続ける。いこいの村の案内を横に見て、左手に資材倉庫を過ごせば、多目的グラウンドの前を通る舗装路に到着。もうここまで下りてくれば一安心。
舗装路を左折し千力川に架かる新千力橋を渡って左折、右に用田グラウンドを過ごせば、一周回りの登山が無事終了した。空を見上げれば今日は十四夜の明るい月が浮かんでいる。月の写真を撮ろうと思ったがなかなかうまく撮れなかった。 玖珂の町並み 大黒山山頂 大黒岩 竜ヶ岳手前の岩道 竜ヶ岳からの展望 大梅山 羅漢岩 前の山 小五郎山 を見る 次の山 三倉岳・瓦小屋山縦走 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 大黒山 登山口付近のMAP
2009年10月31日の大黒山・竜ヶ岳・大梅山縦走の登山記を見る 大黒山127回目 147座目 登山口 周東町グラウンド ガイド本 無し 登山開始 13:00 山頂到着 13:34 下山開始 13:43 下山終了 14:24 登山時間 0:34 山頂滞在時間 0:09 下山時間 0:41 所要時間数 1:24 札ノ尾山から移動し周東町のパストラルホールに向かって走ると通化寺の縁日を知らせる幟があちこちに立っていた。ラドン温泉の看板は朽ちていたのでもう営業はしていないのだろうかとか思いながら進み、パストラルホールを過ぎてその先を左折し運動場の横に車を置いて大黒山の登山を開始する。舗装道の横に大黒山登山口と道標が置かれているので登山口はすぐにわかる。
舗装道を進んで行くと左側に駐車場があり、かなり先まで車で行けることがわかった。その先に再度登山口の道標があり右側に道が続いている。ここからが山道となる。いきなりの急坂でしごかれる。しかし道はよく踏まれており歩きやすい。
すぐに鏡餅のような岩が見えこの岩を越えると素晴らしい岩峰が登場する。まさしくこれは防府の西目山・右田ヶ岳と同じ景色である。久しぶりにワクワクするような登山となった。しかしながら気持ちとは逆に左足に違和感あり、ゆっくり進む。 素晴らしい岩が広がる
岩峰はどの角度から見ても素晴らしく、いつまで見ても飽きない。滑る道をゆっくりと進むが、夏はかなり暑くなり苦しむ登山道である。いつの間にか岩峰以上の高さに登っており今度は上から岩峰を見下ろすようになるがますます素晴らしい。岩峰方面に道らしきものを見つけるがここは上をめざす。滑る道はだんだん急坂となり、だんだん息が上がり始める。
ようやく頂上に着くと先客の女性が二名いた。ここまで登山口から約40分かかかった。山頂の先の大岩を確認のため一旦降りるがあまりに大きすぎて写真の枠に入らない。山頂からの景色は竜ヶ岳とほぼ同様で視界は良好、ただ玖珂の町並みは竜ヶ岳より近くなった。 大黒山山頂の大岩 大黒山から玖珂市街の展望 玖珂の市街を見下ろしながら下山を開始する。滑る道をゆっくりと降りて行く。岩峰方面への分岐を降りてゆくとシダの背が高いことに気がつく。あまり道が踏まれていないと言うことだろう。岩峰に着くと岩が大きいことに気がついた。岩の上に登ることもできるようだが怖くて登れない自分が情けない。足にサロンパスを塗りしばらく休んで足の状況を回復させた。
後から先ほど山頂にいた女性二人組が来て岩の上に登っていた。丸い岩の上に登ると周囲がよく見える。思い起こせば三倉ヶ岳の岩の感じが似ているようだ。こんな近いところにこんなに気持ちの良い山があるとは灯台もと暗しみたいである。もう一度登りたい山だ等と思いながらの下山である。登山口まで降りて次の高塔山に行くか考えたが左足の状況が万全でないために本日はこれで登山終了とすることにした。
岩峰を目指す
重ね餅
滑る坂
岩峰の後ろに蓮華山
山頂
玖珂市街
大岩 展望岩
前の山 竜ヶ岳・札ノ尾山 を見る次の山 三丘 城山 を見る 前の山 小五郎山 を見る 次の山 三倉岳・瓦小屋山縦走 を見る 2009年10月31日の大黒山・竜ヶ岳・大梅山縦走の登山記を見る 登山口周辺の地図はこちら 大黒山 登山口付近のMAP |