2002年6月4日(火曜日) 光輝病院コースを見る

2006年1月3日(火曜日)

大星山・箕山

登山口 柳井南小学校

ガイド本 無し

登山開始 9:30 大星山到着 11:17 大星山出発 11:34 箕山到着 11:45 箕山出発

 11:50 神護寺到着 12:22 神護寺出発 12:38 下山終了 13:10

登山開始 1:47 大星山到着 0:17 大星山出発 0:11 箕山到着 0:05 箕山出発

 0:32 神護寺到着 0:16 神護寺出発 0:32 下山終了

登山時間 3:40

 新しい年の最初の登山は念願の平生町大星山の正規ルートに向かう。登山口は柳井南小学校で、昨年伊保庄小学校と阿月小学校が統合されて学校名が変更された。小学校手前の海岸沿いの広場に車を駐車する。標高0mからの出発のため柳井みなみ保育園先の海岸まで歩いて行き、周防大島を眺めた後登山を開始する。

柳井南小学校入口南側の信号を右折、西方向へ向かう

 柳井南小学校先の信号手前を右折し、舗装道を西に向かう。小学校から5分で左に社を見る。お正月なので参拝をするため寄り道をする。菅原社と書かれた真新しい鳥居をくぐり、本殿に向かう。社の由緒書きが無いので詳しい由来が判らないが、本日の登山の無事を祈願する。その先は墓地となっており、その先を進んでも元の道と合流するようだが、ここは元来た道を引き返す。

お地蔵様と倒れた石碑

 元の道に戻り進むとすぐ右手にお地蔵様を見る。お地蔵様の右には大きな石碑が倒れている。いったい何が書かれているのだろうか。その先の分岐を左に取り、道なりに進んで行くとまもなく工事中のバイパスを横切る。右に立派なお寺を見送り、舗装道を進んで行くと柳井南小学校から30分で再び右に赤い頭巾を被ったお地蔵様を見る。その先には分岐があり、この分岐を右(西方向)に取る。

上は赤い頭巾のお地蔵様 下の分岐は右に取る

 この分岐手前の建物の左側には駐車場があり、ここに車を置くと約30分の登山時間短縮となる。分岐を過ぎると道は少し左にカーブし、道幅は広くなるがまだまだ大星山は遠い。大星山の右手には室津半島スカイラインのガードレールが見え隠れする。舗装道を進んで行くこと更に5分で分岐が現れ、左手に延命地蔵尊を見るがこの分岐は右に取る。

左手に延命地蔵尊を見る

 この付近に来て周囲の農園が異常に整備されていることに気がつく。冬枯れの時期というのは判るが草が全然生えておらず、綺麗に草が刈られている。林道を更に進むとその先では道路工事が行われており、右手に最奥の民家があった。その先にも建物があるがここは牧場のようで牛が放牧されている。もしかするとこの付近の草はこの牛くん達が食べているのかも知れない。

牛くん達

 この牧場まで小学校から約1時間の行程である。牧場を通り過ぎた先には福井林道の表示があり、林道は左にカーブした後、右と左に分岐する。この分岐は右に取る。この付近から未舗装の道路となるが車で充分通れる状態である。林道の整備中なのか左手の檜が伐採されており、その先のカーブを左に折れる付近からは左右が檜林帯となり展望が無くなる。

明るい未舗装林道を進む

 この付近がこの登山中一番苦しいところである。再びカーブを右に折り返しその先のヘアピンカーブの先からようやく登山口の柳井南小学校・周防大島方面の展望が現れる。牧場からは20分を経過、久々の展望を楽しみ少し休憩を取る。

眼下には登山口の柳井南小学校と周防大島の展望

 休憩と眼下の展望により疲れが吹き飛んだような気がする。ヘアピンカーブを出発、今度は左手東方面に琴石山から大島方面の展望が広がる。ふと後方を見ると風力発電の風車が勢いよく廻っている。

明るい道が続く

 休憩地から10分、柳井南小学校からは1時間半で室津半島スカイラインに到着、ようやく見慣れた舗装道に着いた。スカイラインを右折し、少し急になる坂を登って行く。前方には風車が眩しい。

室津半島スカイラインに到着

 舗装道を進むこと5分で大星山展望台の道標を見て右折し、車道を離れて階段道に入る。急な階段道をゆっくりと登り、再び車道を横切り偽木の階段を登るとようやく二等三角点の大星山山頂に到着した。展望台では子供達が滑り台で遊んでいた。

大星山二等三角点

 相変わらず展望台からの景色は素晴らしく、リュックから双眼鏡を取り出しじっくりと周囲を眺める。まず、北西方面に平生町の赤子山・その奥に石城山・その奥には熊毛烏帽子岳、北方面には柳井大平山、少し右手奥に氷室岳、その東に高照寺山、手前には柳井の三ヶ岳・琴石山その奥には銭壺山、東の大島に入ると飯の山から連なる文珠山・嘉納山・源明山、なんと馬の背山頂には白いアンテナまで見える。そして南方面には皇座山・上盛山と正しく360゜の大展望である。

上は展望台から田布施・平生の展望 下は瀬戸の多島美

 目の前の風車は冬の風を受けて勢いよく廻っており、展望台の上はとても寒い。周囲を見回した後、展望台を降り、駐車場の先の展望地に向かう。眼下には多島美の瀬戸内海が広がる。一つ一つの島をゆっくりと眺めて次の箕山に向かう。

風力発電の風車

 駐車場から東方面に降りて行き、車道を通り抜け細い登山道を降りて行くとタンクの前に出る。タンクの右手が箕山への登山口となり、整備された道を登って行く。最初が少し急な坂はすぐに緩やかになり、その先には神武天皇が立ち寄られたと言う、言い伝えのある箕山山頂となる。

箕山山頂の神武天皇遙拝所(ようはいしょ)

 箕山山頂には明治初年に平生大野の里人や近郷の人々により建てられた大きな祠が立っている。その後この祠は「神武天皇遙拝所(ようはいしょ)」とされ里人からは「神武さあ」とあがめられているそうだ。

 箕山山頂を降りて行くと整備された箕山展望台に着く。眼下には平生平野が広がっている。平生町の中心部となっているところは昔はほとんどが海で、江戸時代慶安4年(1651年)大野毛利氏の初代就頼は、米作りと塩作りを目的として140ヘクタールの大規模干拓(開作)を行ったそうだ。干拓の指導は開拓奉行 横道忠右衛門があたり、工事を始めて7年をかけて農地120ヘクタールと塩田20ヘクタールが完成したそうだ。

箕山展望台から見る平生市街の展望

 眼下の平生の景色を堪能した後、下山を開始する。下山は平生の神護寺に向かって降りて行くことにし、箕山展望台から少し車道を引き返すと右手に林道らしき広い道が現れる。これが平生町大野方面への下山道となる。

左側の林道が平生町大野方面への下山道

 広く整備された林道をゆっくりと降りて行く。林道は分岐もなく一旦西に向かうが大きく右にカーブして北東に進む。途中1ヶ所平生方面の展望が開けるが残りは終始竹藪や樹木帯の中を歩き、ほとんど展望はない。再び西方向に戻り、アップダウンを繰り返した後、急な坂を下ると平生町の名刹石城山舎那院神護寺に到着した。箕山を出発して神護寺までは約30分の行程だった。

石城山舎那院神護寺に到着

 神護寺は元大和町石城山に今から1400年余り前高麗の僧恵慈大和尚により開山創建されたが明治4年の廃仏毀釈の時、同じく唐の国の僧恵窓大和尚により開山された当地、松蓮寺と合寺し今に至っているそうだ。本尊は千手観音菩薩、又大聖歓喜天(聖天様)は、病魔退散、夫婦和合、諸願成就に霊験あらたかといわれ多くの参拝者が訪れているそうだ。

山口県指定文化財工芸品の「神護寺の銅鐘」

 本堂は300年余り前に建立されたもので、修理が不能となり本堂改築の寄付を募っている。また、神護寺には山口県指定文化財工芸品の「銅鐘」、同文化財彫刻の「木造延命地蔵菩薩座像」が所蔵されている。神護寺の周囲を散策した後、再び平生に向かって降り行く。

 神護寺からは舗装道をゆっくりと降りて行き、登山終了点は平生町指定有形文化財の「常春寺山門」で有名な平生大野の常春寺とする。神護寺から常春寺までの行程は32分だった。最後に平生開作の偉業を成しとげた「横道忠右衛門」の墓のある常春寺に、登山の無事を報告して本日の登山を終了した。

平生町指定有形文化財の「常春寺山門」

 平生方面から箕山・大星山を目指す際には、名刹神護寺まで車で行き、神護寺駐車場側の「箕山登山口」の道標に従い登って行くと、約1時間で箕山に到着することができる。

 なお、箕山・大星山の登山終了後には名刹神護寺を散策をされることをお勧めする。

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 大星山 登山口付近のMAP

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