鯛峰(たいのみね) 山口県周防大島町

2005年12月29日(木曜日) 鯛峰山頂  2005年12月31日(土曜日) 鯛峰展望地

2005年12月29日(木曜日)

鯛峰山頂

登山口 伊保田港フェリー駐車場

ガイド本 無し

登山開始 13:24 山頂到着 14:28 山頂出発 15:22 下山終了 15:59

登山開始 1:04 山頂到着 0:54 山頂出発 00:37 下山終了

登山時間 2:35

 油宇の嶽山の後、鯛峰を目指す。登山開始場所は伊保田港のほうが分かり易いと思い、伊保田港フェリー駐車場に引き返し登山を開始する。県道を歩き大島農協油田支所を右折し進む。その先に油田小学校・油田中学校を左に見て右上の農道に向かう。正面に大きな木を見て左方向に舗装道を進む。

伊保田港を出発 油田トンネル手前を右上に進む

 何の心配もない舗装道を進んで行くと登山開始から20分で石丸王神社への分岐と出会う。分岐を右に折れて神社に向かう。程なく石丸王神社に到着し、登山の無事を祈願する。神社の左手には大岩があり、結界が張られている。正面には石丸王神社の由緒が書かれているが、朽ちており判別できなかった。神社の左手には「まるぼんさまの祭り」のいわれが書かれてある。

向かいに嶽山が美しい アンテナの鯛峰
石丸王神社に向かう 石丸王神社に参拝

 まるぼんさまの祭りのいわれとは次の通りである。

 高貴な手白香姫(てしがひめ)皇女 重い皮膚病にかかられ非常に難儀せられ御他界の際 里の人々に身はたとへ草葉の陰に眠るとも御魂は必ず人々の苦しみを護らむと言われた 御恵み深き御心を永遠(とわ)にたたえまつらん為に旧暦2月1日崩御せし日を命日とし4月3日には盛大なお祭りを行われる由緒深き御社でございます 皮膚病の守り神様として治癒祈願にお参りになる人々数多くございます 石丸王神社奉賛会

皮膚病の守り神様

 鯛峰に引き返していると80歳を越えていると思われるご老人がミカンのコンテナを抱えていた。お手伝いをしようと申し出たが、丁重に断られたのでそのまま元の道に戻った。大島の高齢化の一端を垣間見たような気がした。左手のミカン農園は少し荒れており、このミカン農園の野生化は時間の問題であるようだ。

伊保田港が見える 荒れたミカン園

 道の左手、北側には伊保田の港の展望が広がり疲れを忘れさせてくれるが、すぐに展望が無くなりしばらく歩いて行くと左手に再びミカン農園が現れた。このミカン農園はまだ整備されているようで、今日もミカンの刈り取り作業をしているようだ。この先舗装道は右に大きくカーブし、今度は右手に伊保田の港が現れる。

ミカン園は続く 分岐は右に取る

 少し進むと左手に中国電力の無線アンテナが立っている。左手上に回り込み携帯のアンテナ方面に進む。少し草の茂る林道を進んで行くと道は急に左方向に向きを変え、程なくNTTドコモとAUのアンテナに到着したが三角点が判らない。アンテナの奥の薮道に入ると目印のテープを発見、テープに従い進むとすぐに鯛峰山頂三角点に到着した。

携帯のアンテナの下を抜ける 鯛峰山頂三角点

 三角点付近からの展望は無く、記念写真を撮ってすぐにアンテナまで戻る事にした。ふと北方面を見るとミカン農園が山頂近くてまで延びていた。林道を下り、中電のアンテナまで戻り、南に向かう車道を進むと西方面への展望地があり、嶽山を中心として展望が広がっている。更に南方面に進むと眼下に保木山が美しく、東に向かう踏み跡を登ると北方面にはNHKのアンテナが立っている。

展望地から見る油宇集落

 整備された道を進んで行くと突然断崖絶壁が現れた。息を呑むような素晴らしい展望、感動の保木山と油宇の集落だ。あまりの素晴らしさに声も出ない。海に映る日射しが眩しい。南には四国の山並みが大きく本当に四国が近いことが判る。佐連山の北方向には大見山が大きい。断崖から真下、保木山の左手には綺麗な海岸が続いている。東方面にも断崖絶壁が続いており、絶壁の岩肌が美しい。

油宇方面の断崖 足下は絶壁

 ようやく気分が落ち着いてきたので遅い昼食を取る。断崖絶壁の端っこで昼食を取る。眼下の景色が素晴らしい。へっぴり腰での移動をしながら昼食後のコーヒーを飲む。景色が素晴らしいのでコーヒーも美味しい。このままゆっくり夕陽を楽しみたいところだが、そうゆっくりもしていられない。コーヒーを飲み干して下山を開始する。

保木山と油宇の港を眺める

 何の問題もない舗装道を一気に戻り、トンネルの上まで戻ると祠が立っていることが判った。祠に登山の無事を報告し、伊保田の港まで引き返し、登山を終了した。その後再び油宇の集落まで行き、嶽山を見る。港に嶽山が鏡のように映っており、再びの感動をもらった。保木山も夕陽を浴びて美しく。夕陽の鯛峰も素晴らしい。

海に映る嶽山 夕陽の鯛峰

 今日一日、伊保田と油宇の集落で過ごしたが、こんな素晴らしい場所が大島の端にあるとは今の今まで知らなかった。もう少しゆっくりとこの集落を散策したいものだ。素晴らしい感動を与えてくれた油宇の集落に別れを告げ、柳井に帰ることにした。帰る途中に陸奥記念公園に立ち寄り、駆け足で展示物などを見学した。この周辺が素晴らしい観光地であることを改めて認識した。

宝幾崎(保木山)の動画

 

平成17年12月31日(土曜日)

鯛峰展望地へ

 家に帰り、展望地からの位置関係を調べているとNHKアンテナの先の展望地から東方面に見えた断崖絶壁の方が景色が良く、今回見えなかった片島方面の展望も広がっていることが判った。大きな忘れ物をしたような気がしたので大晦日の朝から再び鯛峰に向かう事にした。

薮に向かう

 中国電力の無線アンテナの所から携帯のアンテナ方面に進む。林道を真っ直ぐに進み、携帯アンテナ方面に左に曲がるところを真っ直ぐ海に向かって突き進む。入口は木のバリケードのような状態なので、木を跨いで大藪に向かう。背丈以上の薮道を難渋しながら進むと少し踏み跡らしきものが見えた。更に先に進むとシダの勢いが増してきて足下に注意しながら進む。

広場の展望台からの保木山と油宇集落を眺める

 薮を進むこと5分で広場の展望地に到着、再びの大展望に感動、片島が近いことが判った。先日の展望以上の感動があり、鯛峰登山の際には薮を漕いでも来る価値のある場所である。

絶壁の岩の上から眼下を覗く 目の前には島

断崖と保木山

 眼下の保木山の展望、油宇集落と油宇の漁港の展望、断崖絶壁の岩、尖峰の嶽山、東には片島から先に広がる四国の展望、いずれも素晴らしい。これでようやく先日の忘れ物を見つけたような気がしたので、安心して鯛峰から降りることにした。

伊保田港から眺める鯛峰

断崖

保木山

絶壁

嶽山

 前の山 嶽山(油宇) を見る

 次の山 大星山・箕山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鯛峰 登山口付近のMAP

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