倉橋火山(くらはしひやま) 広島県呉市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年7月15日 倉橋火山 桂浜温泉会館 →0:20→ 73番石仏 →0:15→ 69番石仏 →0:30→ 鞍部駐車場 →0:20→ 後火山展望岩 →0:05→ 後火山山頂 →0:05→ 後火山展望岩→0:10→ 鞍部駐車場 →0:10→ 火山山頂 →0:05→ 鞍部駐車場 →0:20→ 69番石仏 →0:10→ 73番石仏 →0:15→ 桂浜温泉会館 全歩行時間 2時間45分 呉市天応の烏帽子岩山を出発、次は近くの天狗城山に向かう計画を立てていたが、烏帽子岩の岩場は1ヶ月ぶりの山歩きには少し堪えたので、そのまま倉橋島に渡り火山を目指すことにした。
国道31号を南下し呉の市街を抜け、国道487号を走り音戸大橋を渡る。そのうち国道を離れ県道35号を経由して桂浜に向かって進み、宇和木トンネルを抜けると正面には目の覚めるような青い海が見えてきた。そのまま坂を下ると・・・渋滞している。いったい何事かと周囲を眺めると「アクアスロンくらはし大会」の真っ最中のようである。県道をたくさんのアスリート達が走っており、交通規制が行われていた。但し片側交互通行となっていたのでまもなく車は動きだし、少し進むと桂浜会館に到着、この場所が倉橋火山の登山口となる。 (注)アクアスロンとは水泳とランニングを同一の競技者が連続して行う競技の事で、これに自転車競技が入るとトライアスロンになる。
周囲にはたくさんの車が駐めてあり、苦労して1台分の駐車場所を確保し登山を開始する。レストラン「万葉の里」の横を通り、通行規制中の県道を西方向に進む。すぐ右に折り返すような坂があり、これが倉橋火山への登山道になるのだが、正面に恵比寿神社を見つけたので登山の無事をお願いし、登山道の坂道に向かう。
この坂道の右手には白いガードレールが設置してあり、少し進むと左手に向かう石段道となり、左手には倉橋八十八ヶ所巡りの80番石仏が安置されている。この先墓地を通り過ぎることになり、左手に79番の標識と石仏を過ごすことになる。
竹林帯に入る手前には77番の石仏が立ち、この先石仏の道案内が続く。竹林帯の先からは横木の階段道となり、左手に76番石仏を過ごすとまもなく樹林帯に入り、その先で75番の石仏と出会う。
次の74番石仏は大きな岩の下に立ち、この先木漏れ日の下を進むことになる。73番石仏は三角錐のような石の横に立ち、この付近からは少し坂の傾斜がきつくなり、日差しの照りつける場所を過ごすと再び階段道の登りになる。
右手に休憩用のベンチを過ごし、更に階段道を踏ん張ると72番石仏が待っている。日差しは強いのだが背後に広がる展望が元気の源である。山頂方面を眺めると大きな岩が待っており、目の前に快適な尾根道が見えてきたので安心していると、まもなく階段道が現れた。
歩き疲れると立ち止まり、背後の展望を眺めながら高度を上げていると、71番・70番と石仏を過ごして行く。石仏の周囲には大小様々な岩が立ち、次はどんな岩が待っているのだろうかと期待しながら歩いている。
正面上に見える大岩がだんだん近づいてくるのがとてもうれしく、自分の足で歩かないとこの感覚は味わえない楽しさである。少し階段道を登ると69番石仏に到着、ここまで一気に歩いてきたのでベンチに腰掛け休憩を取る。出発からの経過時間は約30分、既に500mlのペットボトル1本を飲み干している。
新しいペットボトルをリュックより取り出し、再び歩き始める。右手に火山登山道の標識を過ごし、左に大きな岩を見ながら、更に奥に向かうとこの先で少し草の茂る場所を通過する。整備された遊歩道を進み木の橋を渡ると少し階段道を登ることになる。遊歩道から右手を眺めると大きな露岩が見えており、とても雄大な眺めが広がっている。
遠く四国方面には高い山に雲がかかっており、方向から推測するとこの山は石鎚山周辺のようである。まもなく遊歩道の周囲にアジサイの咲く場所に着き、久しぶりの花を観賞する。左手上に岩山が見えきたので火山が近いことを予感していると、まもなく遊歩道の先には東屋が見えてきた。これは火山と後火山の鞍部の駐車場に立つ東屋である。駐車所にはトイレも設置されており簡単に火山に立てる中継地となっているようだ。次回火山に登る際にはこの駐車場を利用するつもりだ。
まずは後火山に向かう。標識に従いベンチを過ごして少し北方向に向かい、階段道を登って行くと、鞍部からは5分程度で東屋に到着、東屋からは素晴らしい展望が広がっている。
南方面を眺めると、倉橋島と橋でつながっている鹿島、その奥には愛媛県の中島・怒和島・津和地島、その右手には火山に掛かった周防大島の端っこの東和町が見えており、西に広がる火山も当然の事ながら美しい。 東屋から南方面の展望 東屋から北方面の展望 東屋にて小休止の後、後火山に向かって出発する。この先は滑り易い道と階段道が続き、ゆっくりと高度を上げて行くことになり、東屋からは10分程度で後火山の展望岩に到着した。展望岩の上に立つとその下は絶壁なので、足が竦んでしまった。
眼下にはコバルトブルーの海が広がり、鹿島がますます美しい。遠く四国連山には雲がかかっており、残念ながら石鎚山を確認することができないが、素晴らしい展望であることには間違いない。しばらく展望を楽しんだ後、後火山の三角点を目指すことにする。 展望岩から眺める 標識には三角点まで10分と書いてあったのだが、一旦下って登り返すと三角点には5分で到着、周囲に展望は無く、記念写真を撮った後、展望岩に引き返す。展望岩の付近の大岩には文字が掘られていることに気がついた。いったい何と書いてあるのだろうか。岩に掘られた文字をじっくりと眺めた後、後火山を出発する。
帰りには再び東屋の展望台に立ち寄り、「くらはし観光ボランティアガイドの会」により設置された登山ノートに書き込みをする。と・・・、「本日アクアスロンの開始時間が3時間延びたので、ウォーミングアップ代わりに火山に登った」との書き込みを見る。やはりアクアスロンに参加する人は凄い体力の持ち主である。
東屋下の展望岩にて周囲の展望を楽しんだ後、鞍部の駐車場に下りることにする。駐車場からは火山を目指して階段道を登ることになり、階段を少し登ると右手に展望岩を見つける。北方面には倉橋島と東能美島に架かる早瀬大橋が美しく、いきなりの大展望も素晴らしいのだが、このように少しずつ展望を楽しめるのも大好きだ。東に広がる後火山を振り返ると中腹には先ほどまで居た東屋の展望台がはっきりと見えている。
後火山と展望の東屋 この先少し滑りやすい道となるが慎重に歩けば大丈夫、南方面にも大岩の横に展望の開けた場所があり、この場所からの展望も素晴らしい。寄り道をしながらの山歩きもそろそろ終わりを迎えようとしている。階段道を登るたびに山頂が近づいており、まもなく大きな岩の横に出る。 大岩の横に出た これが火山山頂の大岩のようだ。松の木の下をくぐり抜けると明るい火山の山頂に到着した。眼下に広がる青い海、これは素晴らしい展望である。 倉橋火山山頂 展望岩から眺める風景(動画) すぐに背後に立つ大岩に向かう。岩にはロープが渡されており、一番上の大岩に登るためには手すり付きの階段が設置されている。 火山山頂の大岩 慎重に階段を上ると大岩の上からは正しく360度の展望が広がっている。遠く四国まで見渡せる風景に感動、双眼鏡を取り出し、周防大島方面を見ると橋が見える。 火山から南方面の展望 火山から北方面の展望 鹿島 これは大島大橋だ。大島大橋の右手の小高い山は柳井市の琴石山、橋の上にくるくる回っているのは大星山の風車、その左手の鳩ヶ峰に立つ細いアンテナまで見ることが出来た。位置関係から考えれば見えて当たり前の風景なのだがはっきりと見えることに感激した。久しぶりに空気の澄んだ日の山歩きができたことに感謝しながら周囲の展望を楽しむ。遠くの風景が見えるという事はそれだけで幸せな気持ちになれるものだ。 正面に大星山・左の山は周防大島の飯野山・瀬戸に架かっているのは大島大橋 箱庭のように広がる眼下の集落から午後5時のサイレンが鳴り始めたので、そろそろ下山を開始する。最後に向かいの山の露岩を眺めて階段道を下りて行く。久しぶりの山歩きは素晴らしい天候に恵まれて幸せな気持ちのまま登山口まで下りて行くことができた。
倉橋島の桂浜海岸から山口県の大島大橋まで約3時間の行程で帰り着いた。目の前に見えていた大島大橋はやはり遠かった。 帰りに眺めた倉橋の静かな湾内 71番石仏 向かいの山の露岩 後火山からの展望 早瀬大橋 火山の大岩 火山眼下の展望 鹿島に架かる橋 柳井琴石山 火山展望の岩 前の山 天応烏帽子岩山 を見る 次の 三輪 金比羅山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 広島県呉市 倉橋火山 登山口付近のMAP |