北浦スカイライン 狩音山〜鬼ヶ城〜竜王山縦走(石畑峠から安岡へ)山口県下関市

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2004年3月20日の竜王山吉見コースの登山記を見る
2004年3月20日の鬼ヶ城・狩音山石印寺コースを見る
2005年9月23日の鋤先山・竜王山深坂ため池コースを見る
2012年10月21日の北浦スカイライン縦走(鬼ヶ城・狩音山・竜王山)を見る
2014年10月24日の深坂ため池コース〜深坂峠コースを見る

2012年10月21日

石畑峠 →0:30→ 正月ヶ峰 →0:25→ 白滝乃頭 →0:45→ 狩音山

 →0:20→ 石印寺分岐 →0:25→ 鬼ヶ城 →0:40→ 広瀬コブ

 →0:20→ 汐見岩 →0:15→ 桜ヶ谷 →0:20→ 吉見峠

 →1:10→ 竜王山 →0:20→ 鋤先山 →1:00→ シタキ場山

 →0:30→ 影山 →0:25→ 林道出会い →0:15→ 済生会下関病院前

 →0:30→ JR安岡駅・・・・・JR川棚温泉駅 →1:20→ 石畑峠

全歩行時間 9時間30分(休憩時間を除く)

 いよいよ今年最後の大縦走、北浦スカイラインへ向かう。先週登った笠ヶ岳の麓、石畑峠を登山口とし、狩音山鬼ヶ城山へ登り、一旦吉見峠へ下る。その後竜王山へ登り、鋤先山の山頂を踏み、最後は安岡の済生会下関病院へ下る。この山域の完全縦走の北浦スカイラインは、昨年より続けている下関の山歩きの中でも最大の課題であった。

 先週の笠ヶ岳石畑峠コース登山は、笠ヶ岳の先へ続く勝陣山への縦走を確認するための作業である。正統派なら、安岡の済生会下関病院を起点とし、石畑峠へ下り、笠ヶ岳・勝陣山を縦走して川棚温泉へ下る縦走が一番魅力ある計画だが、これは夏に実施しないと、時間切れになる可能性が大きい。よって今回は、先に挙げた石畑峠から安岡の済生会下関病院までの縦走を実施する。

 登山口は石畑峠、登山の起点をJR川棚温泉駅とすれば、駅前から県道40号を道なりに東へ進む。すぐに進路は南東方面へ変わり、川棚温泉前の交差点を右折する。そのまま県道40号を南下し、次の信号のある交差点を左折、更に県道40号を道なりに進む。途中左側に響灘・厚島展望公園を過ごせば、やがて石畑峠へ到着、進行方向右側に鬼ヶ城山への登山口が現れる。なお、JR川棚温泉駅からこの石畑峠までの歩行時間は1時間20分程度である。

北浦スカイライン 石畑峠登山口 鬼ヶ城縦走路案内図

 乗用車の場合は、登山口先の右側に駐車スペースがあるので車を置いて登山を開始する。なお、この駐車地の県道を挟んで反対(北)側が笠ヶ岳への登山口である。峠の南側に小さな池を確認、西へ向けて登山開始、県道の左側へ続く舗装道に入る。入口には「鬼ヶ城縦走路」の案内が立ち、石畑峠、白滝乃頭、狩音山、鬼小屋、鬼ヶ城など主要なチェックポイントとポイント間の所要時間が記載してありとても参考になる。

お地蔵様は響灘を眺めるように鎮座されている 眼下に川棚地区の展望が広がる

 なお、この案内に寄れば、石畑峠から鬼ヶ城まで2時間30分の行程、標高差は約400mである。右に白い手摺りの施された緩やかな舗装路を進むと、左に船郡官行造林地の案内を見る。県道を挟んで向かい側ののり面は、コンクリートで整備されている。このように整備されていれば、崖崩れなどは起きないものと思われる。のり面の先にそびえる笠ヶ岳の第一ピークは、やはり急峻で、先日苦労したことが思い出される。

お地蔵様と内日三山登山口

 さて、登山道をもう少し進むと、お地蔵様が響灘を眺めるように鎮座されている。赤い帽子を被られたお地蔵様は、航海の安全を見守られているのだろうか。お地蔵様の後には内日三山の案内が置かれ、いよいよ安岡へ向かう登山道へ足を踏み入れる。

いきなり急な坂に向かう すぐに緩やかな傾斜に変わる

 石に塗られた黄色いペンキに導かれるように急な坂へ向かう。足下の草は綺麗に刈られており、とても気持ちの良い登山道である。すぐに坂の傾斜が緩み、右植林帯、左自然林の植生を確認しながらのんびり進む。このあたり登山開始早々は、ゆっくり歩きが原則である。

川棚のたこおどり 木漏れ日の下に続く登山道

 前方に沢山の手を大きく延ばしたような木が見えてきた。何かいわれのありそうな木だと思いながら321mピークへ近づくと、「川棚のたこおどり」と案内されている。確かに沢山の手を広げて踊っているようにも見える。最初からのどかな風景に出会えたことがとても嬉しい。

響灘の展望 ロープを補助に登る

 木漏れ日を浴びながら平坦な登山道を進む。足下の笹などは綺麗に刈られており、木の間越しながら、響灘を眺めることもできる。しばらくは気持ちの良い、贅沢な登山道が続く。前方にピークが見えてくると一旦坂を下り登り返す。急な傾斜には補助のロープが渡されており、とても助かる。

正月ヶ峰の分岐 吉母草場山など

 焦らずゆっくり坂を登れば、この先のピークの正月ヶ峰(320m)で進路は90度左へ変わる。この正月ヶ峰から白滝乃頭まで20分、鬼ヶ城まで110分、石畑峠までは25分と案内されている。一旦坂を下って登り返せば、少し平坦な場所に着き、西に黒井村や室津の街並み、吉母の草場山などの展望が美しい。

前方に白滝乃頭を眺める 420.2mの四等三角点

 南にはこれから向かう白滝乃頭がそびえており、この先一旦下って登り返すことになる。途中で420.2mの四等三角点(岩滑)を過ごし、少し岩の目立つ場所を抜ければ平坦な白滝乃頭へ到着。

草原の白滝乃頭 狩音山と鬼ヶ城

 足下の刈り払われた展望地から西に室津の甲山、黒井村の烏山など過去に登った山が懐かしい。響灘の先には水平線が広がり、雄大な景色を眺めることができる。南にはこれから向かう狩音山、鬼ヶ城が大きく広がり、山頂へ向かう期待感が広がる。

白滝乃頭の展望地から眺める風景

 白滝乃頭を出発、補助のロープをつかみながらものすごく急な坂を下り、鞍部からぐいぐいと高度を上げる。自然林の下を進むのだが、少々単調な風景に見えるも、木漏れ日はとても美しい。

急な坂を下る 木漏れ日の下を進む

 植林帯越しの左側に鹿除けネットが見えてくれば、その先からは北への展望が開けている。ここては華山西の岳・京ヶ嶽など、おなじみの名峰を眺めることにより元気を取り戻す。

華山を眺める 分岐案内

 展望を眺めた後、ほんのわずか進むと、進路は90度右方向へ変わる。この地点には黄色の案内が置かれており、狩音山へ15分、鬼ヶ城へ60分、逆に白滝乃頭へ35分、石畑峠へは85分と案内されている。ここまで休憩を挟みながら約1時間半、ようやく最初の山頂が近づいてきたことに疲れも吹き飛ぶ。

左植林帯・右自然林 狩音山山頂

 左植林帯、右自然林の植生の中、少しずつ坂の傾斜を感じながら登山道を進み、岩の目立つ場所を抜ければ、狩音山の山頂へ到着した。懐かしい狩音山の山頂からは、少し木の間越しとなるが、豊浦町の黒井地区などの展望が広がっている。

狩音山から眼下に広がる展望 石畑峠ののり面を眺める

狩音山の山頂風景

 なお、狩音山から北の方角を眺めていると、石畑峠の笠ヶ岳側に整備されているコンクリートののり面を眺めることができた。しばらく懐かしい風景を眺めた後、狩音山を出発する。

548mの鳶ヶ尾 石印寺コース分岐

 一旦坂を下り、気持ちの良い自然林を進んでいると、548mの鳶ヶ尾を通過、このあたりで2組のご夫婦とすれ違う。緩やかな坂を下れば石印寺からの合流点へ到着、そのまま直進して鬼ヶ城へ向かう。そういえば前回の鬼ヶ城登山はこの石印寺方面から登っており、この道を歩くのは二回目となる。なお、石畑峠から安岡までの縦走ルートは、北浦スカイラインと言われているようだ。

サラシナショウマ 鬼小屋を通過

 さて、鬼ヶ城へ向かう。平坦で快適な道を進むと、正面上へ鬼ヶ城が高くそびえている。とても高く見えるのでこの先一気に高度を上げることを思い出した。その前に白く清楚なサラシナショウマを観賞、その先に建つログハウス調の鬼小屋を過ごせば、いよいよ鬼ヶ城へ向かっての急登が始まる。

山頂へ続く急坂 鬼ヶ城山頂

 補助のロープの助けを借りながら高度を上げるが、すぐにロープは終了。この先は周囲の木々をつかみながら、あせらずゆっくり登る。前方に岩が目立ってくれば間もなく急登は終了、もう少し進めば草原の鬼ヶ城山頂へ到着する。

鬼ヶ城から眺める風景

 広い山頂にはどういう分けた誰も居らず、信じがたいことだが、午前11時前だというのに山頂独り占め。周囲に広がる展望をのんびり満喫する。二等三角点の置かれた山頂には立派な山頂標識と鐘が置かれ、八大龍王が祀られている。

 南西の吉見地区には水産大学校の校舎が見えており、西には室津地区、黒井地区の風景が広がり、その先に続く響灘の風景は、少し霞み気味ながらも素晴らしい風景である。その中でも一際素晴らしいのは、南にそびえる竜王山。あの雄大な山頂へ向かうことが次の楽しみである。

鬼ヶ城山頂から眺める展望

 そのうちに宇部から来られたご夫婦が山頂へ到着、少しお話をした後、鬼ヶ城を出発する。山頂から少し下って振り返る鬼ヶ城は青い空の下、とても美しい。急な坂を慎重に下り、岩の目立つ場所を通過する。この付近から眺める竜王山はやはり大きく美しい。

鬼ヶ城から岩の目立つ場所を通過 三つのピークの先にそびえる竜王山

 竜王山の手前にはピークが3つ仲良く並んでおり、これからひとつ一つのピークを踏んで行くのだ。ふと鬼ヶ城方面を振り返れば、山頂まで10分と案内されている。明るい登山道を下ると、前方には次に目指すピークがそびえている。とても美しい山容なので、早くあのピークに立ちたいと急ぎ足になるのを押さえながら慎重に鞍部へ下る。

473mピークの広瀬コブ 鞍部を通過

 間もなく低い笹の目立つ鞍部を通過、自然林の下に作られた登山道を登る。鞍部からは20分程度で473mピークの広瀬コブを通過。ただし、この広瀬コブからの展望は無い。この先で岩の目立つ場所を通過し、植林帯の下につけられた道を下る。前方には木の間越しに竜王山がそびえており、やはり少しずつ山頂は近くなっている。

広瀬コブを通過 展望の汐見岩

 少し下った先から登り返し、ふと背後を振り返れば、なんと鬼ヶ城の美しいこと。ピークへ着く前に感動的な鬼ヶ城を眺めることができた。更に、わずかに高度を上げれば岩の目立つ汐見岩(473m)へ到着、本縦走中一番の展望がここにある。

汐見岩から鬼ヶ城

 北には先ほどまで居た鬼ヶ城が三角錐の山容を見せており、東の狩音山へ向かってなだらかな稜線を延ばしている。その右には豊田の名峰華山が存在感を示し、右には六万坊山が丸っこい山容を見せ、六万坊山の手前には、内日地区ののどかな田園風景が広がっている。

内日地区の田園風景・左に華山が霞んでいる

左が高地山

 東に目をやれば、高地山がそびえ、南にはなんとも大きな竜王山が行く手を立ちはだかるようにそびえている。南西には吉見の町並みと水産大学校、東に向けては雄大なる響灘が青く広がっている。素晴らしい展望を肴にここで豪華昼食を摂る。

南に竜王山、手前のピークは桜ヶ谷

汐見岩から眺める展望

 明るい日差しを受けながら、休憩を摂っていると疲れも吹き飛ぶ感じがする。汐見岩を出発、吉見峠まではもう1ピークを遺すのみ。風になびくススキの原を下れば、前方の植林帯の先には447m、桜ヶ谷のピークがそびえている。

植林帯に先に桜ヶ谷のピーク 桜ヶ谷からの展望は無い

 汐見岩からは約10分でこのピークを通過、残念なことに三角点は見逃してしまった。さて、前方には竜王山が大きくそびえている。岩の多い場所まで下れば、左前方には赤田代地区の田園風景とその先に水道水源地が見えてきた。

桜ヶ谷の先から急な坂を下る 左前方に水道水源地

 岩の目立つ場所を抜け、植林帯の下につけられた平坦な道を進めば、やがてロープの渡された下り急傾斜の入口へ着く。この付近で竜王山から鬼ヶ城へ縦走するという登山者と出会い、お互いの健闘を称え合う。更にもう少し下った途中でも登山者と出会うが、この人は汐見岩まで行くのが目的とのこと。

植林の下には補助のロープ 吉見峠へ下り立つ

 さて、ロープを補助に急な坂を下れば、やがて吉見峠へ到着。なんと峠には舗装道が通っている。これにはびっくりした。舗装路を越え、向かいに続く竜王山への登山口へ取り付く。いよいよこれからが竜王山への縦走が始まる。

吉見峠から眺める桜ヶ谷のピーク 吉見峠から竜王山への登山口

 少し中に入れば、自然林の下に続く道はほとんど傾斜を感じない。やがて左植林帯、右自然林の植生となり、目の前にロープの渡された急登が現れた。さあ、これからが踏ん張り処。明るい登山道を慎重に高度を上げる。途中で少し傾斜の緩む場所もあるが、ほとんどは急傾斜、足に強烈な負担がかかる。

吉見峠から竜王山へ向かう急登にはロープの補助を利用する

 そしてとうとう足が悲鳴を上げ、両足にけいれんが起きた。それでもかまわず高度を上げていたら、とうとう足が上がらなくなってしまった。標高400m付近から先はもう足が前に進まず、まるで牛歩状態。標高600m付近くになれば、もう足は疲労困憊。ようやく吉見コースと合流した時には、ものすごい達成感。

吉見コースとの合流点 竜王山の山頂

 平坦な登山道をもう少し進めば、待望の竜王山の山頂へ到着、なんと広い山頂には誰も居らず、鬼ヶ城と同様貸し切り状態である。休憩を兼ねてのんびり周囲に広がる展望を眺める。北には鬼ヶ城と狩音山、その右には名峰華山と続き、手前には内日地区の田園風景、西には高畑山、南には鋤先山と展望が広がる。

鬼ヶ城・狩音山・華山と内日地区の田園風景

 更に南には九州、西には蓋井島も見えるはずなのだが、本日は少々霞んでいるため、すっきりした展望とは言い難いが、美しい景色には違いない。のんびり休憩を取り、時間を確認すると、想定時間をわずかにオーバーしている程度。汐見岩付近からは予定通りの時間で歩いていることが判明。これなら完全縦走ができるかも知れない。

南東から南の展望

前方に雌鋤先山のピーク・遠くには北九州の山々

竜王山の山頂から眺める展望

 足の疲労も急回復したので竜王山から更に鋤先山方面へ向かうことにした。竜王山を出発すると足下には整備された擬木の階段が続いている。なんと急な階段だが、階段歩きなので滑ることはない。

竜王山から南へ向けて縦走再開 擬木の階段が続く

 一気に階段を下ると、左にため池方面へ向かう歩道が分岐している。階段を登り返せば鋤先山の山頂へ到着、北を除く三方面の展望が広がっており、特に響灘の展望は素晴らしい。鋤先山を出発し、階段を下れば、やがて雌鋤先山へ到着、ここには四等三角点が置かれている。但し、周囲の木々の背が伸びて、大展望を得ることはできず、わずかに木の間から響灘方面が見える程度である。

鋤先山山頂 鋤先山から眺める風景

鋤先山の山頂から眺める風景

 雌鋤先山を出発、少し下れば木の間越しながら南方面の展望が開け、先端に見えているピークは影山ではないかと思われる。さて、急な坂を更に下り、深坂ため池へ1kmの案内を通過、この先からは自然の遊歩道、もう擬木の階段からは解放される。

三角点の置かれた雌鋤先山 深坂溜池分岐(安岡分岐)

 少しの坂を登れば道の途中に四等三角点のシタキ場山(240m)が置かれている。自然林の下に続く登山道には目印のテープが続き、踏み跡も確かなので何の心配もない。さわやかな木漏れ日を感じながら、快適で幸せ感あふれる自然林の下に続くハイキングコースを歩く。

シタキ場山に置かれた三角点 擬木の階段の無い快適登山道

 やがて右に響灘の風景が開けてくれば、少し先の道の途中に三等三角点の影山(230.8m)が置かれている。木の間越しに広がる響灘の展望を眺めて影山を出発、自然林の下に続く道を下る。

影山から眺める響灘の風景 登山道途中に置かれた影山の三角点

 緩やかな傾斜に安心していると、やはり最後には急な坂が現れた。再び足が悲鳴を上げ始めたので、ゆっくり歩き。そこで、後ろ向き歩きを試してみると、これは歩きやすい。やはり足に負担の掛からない歩き方なのだろう。

最後の急坂を下る 林道出会いへ到着

 慎重に坂を下り、午後4時40分に林道出会いへ到着。そのまま林道を右折し、道なりに下ると下関済生会病院の前に到着、病院横の登山口に設置してある案内には、今回下った道は「竜王山南登山口」と表示されていた。

竜王山南登山口 済生会下関病院

 病院前からは、JR安岡駅へ向かって舗装道歩き。この途中に眺めるコスモス畑はとても美しく、背後の病院の先には影山が美しい姿をしている。遠くには竜王山と鋤先山が雄大にそびえ、先ほどまであの頂きにいたことをとても誇らしく感じる。

済生会下関病院の先に影山 コスモス園

 JR安岡駅には午後5時24分に到着、5時46分発の電車に乗り川棚温泉駅へ向かう。電車の車窓から竜王山などを眺め、本日歩いた稜線を目で追うのも楽しい。やがて周囲は暗くなり、午後6時過ぎに川棚温泉駅へ到着。これから石畑峠へ向けて最後の歩行が始まる。

竜王山と鋤先山 JR安岡駅

 川棚温泉街前の交差点を右折、瓦そばで有名なたかせの横を抜ける。このたかせは大盛況で多くの車が駐車していた。この先からは急に暗くなるのでヘッドライトを装着するがとても暗い。前回使用したのが南アルプス北岳の帰り、あのときは11時過ぎまで歩いたことを思い出した。

川棚温泉駅 川棚温泉街入口

 そこで、街灯の下で電池交換、まぶしい光に安心する。少し先の交差点を左折し、最後の坂へ向かう。石畑峠までの距離は長いが、一日歩いた行程を頭の中で復唱しながら歩けば、厚島・響灘展望台を通過、石畑峠へ着いたのは午後7時26分。11時間30分の長い縦走は無事終了した。一日楽しんだ大縦走だった。

 振り返ってみれば、一番の感動は展望の汐見岩。この展望地には吉見峠から再度登ってみたいと思っている。また、吉見峠から竜王山への直登は、急傾斜のトレーニングには最適だが、今回は日頃の運動不足を露呈してしまった。さらに、竜王山から安岡分岐まで、延々と続く擬木の階段は、疲労した足にさらなる負担が掛かり、予想以上の時間が掛かってしまった。

 石畑峠を登山口として安岡へ縦走する場合、吉見峠から竜王山への急登が一番の難所であり、その次の難所は竜王山から先の擬木階段である。今回とは逆コースを取り、安岡を登山口として石畑峠へ縦走する場合は、最初に擬木の階段を通過するため、難所としては、竜王山から吉見峠へ下る急斜面と、鬼ヶ城への最後の登り急登が予測される。

 但し、鬼ヶ城から先は大した障害は無いので、疲労感から言えば、安岡から石畑峠への縦走の方が快適と思われる。更に石畑峠を通過し、笠ヶ岳から勝陣山を縦走し、川棚温泉へ下るコースは、日照時間の長い夏に歩いてみたいコースである。

川棚のたこおどり

鬼ヶ城山頂

鬼ヶ城から眺める展望

汐見岩から鬼ヶ城

汐見岩から竜王山

水道水源地

竜王山から鬼ヶ城と狩音山

竜王山山頂

竜王山の山頂から眺める展望

鋤先山から眺める風景

安岡地区から竜王山と鋤先山

 前の山 笠ヶ岳 石畑峠コース を見る

 次の山 宝満山・仏頂山 を見る

歩いた足跡 前半 JR川棚温泉駅〜石畑峠〜鬼ヶ城〜吉見峠  前半−川棚温泉駅〜石畑峠〜吉見峠

歩いた足跡 後半 吉見峠〜竜王山〜鋤先山〜済生会下関病院〜JR安岡駅  後半−吉見峠〜竜王山〜安岡〜JR安岡駅

登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市 鬼ヶ城 登山口付近のMAP

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