竜王山・鋤先山2014年(りゅうおうざん・すきさきやま)山口県下関市

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2004年3月20日の竜王山吉見コースの登山記を見る
2005年9月23日の鋤先山・竜王山深坂ため池コースを見る
2012年10月21日の北浦スカイライン縦走(鬼ヶ城・狩音山・竜王山)を見る
2014年10月25日の深坂ため池コース〜深坂峠コースを見る

2014年10月25日

深坂ため池駐車場 →0:30→ 縦走路交差点 →0:45→ 牝鋤先山 →0:20→ 牡鋤先山

 →0:20→ 竜王山 →1:00→ 南登山口 →0:20→ 深坂ため池駐車場

全歩行時間 3時間15分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県の山の再踏破、今回は「山口県の山(山と渓谷社)」の著者の中島先生、「防長山野へのいざない」の著者の金光さんと一緒に下関市の竜王山を目指す。この顔合わせはなかなか珍しく、昨年(2013年)9月の阿品山・岩国弥山登山以来である。

蒲生野交差点を右折 済生会下関病院手前を右折

 山陽自動車の下関インターで高速を下り、国道2号を北上、川棚方面を目指して県道34号に入る。やがて現れる秋根北町交差点を左折し西へ向かう。左に下関球場を過ごし、秋根北町交差点からは2.2kmの地点にある蒲生野交差点を右折、済生会下関病院方面へ。なお、この手前には深坂ため池への案内が立っているので目印となる。

深坂ため池の先にそびえる牝鋤先山 水天宮の大鳥居を潜る

 この交差点から400m先にある信号を右折すれば、今回の登山口、深坂ため池の駐車場へ到着。ここで金光さんと久しぶりの再会をする。登山準備をしていたら、ストックを忘れていたことに気付き困ったが、金光さんが予備を持っていたので頂いた。これからは予備の道具を車の中へ入れておくことにする。

ため池の提を渡る 水天宮(クリックで拡大)

 駐車場を出発、水天宮の大鳥居を潜る。右には深坂ため池が広がり、これから向かう尾根には牝鋤先山がりりしくそびえている。ため池の提を渡り対岸へ着くと、水天宮は明らかに真新しくなっており、造りも全く変わっていた。

最初の分岐を左に過ごす 分岐を左折(クリックで別角度)

 水天宮前を右方向へ進み、自然林の中に入る。木漏れ日の美しい道を進むと、まず左に自然散策路を過ごし、もう少し進むと左に竜王山へ3kmの案内が現れる。このコースが今回採る深坂ため池コースで、右に保健保安林案内図を確認して遊歩道に入る。

 足下には整備された擬木の階段が続いているので、歩幅を調整しながらゆっくり歩き。ただし、坂の傾斜は急なので一気に高度が上がる。やがて尾根に着けば、南からはJR安岡駅または済生会岩国病院を起点とする安岡コース、西からはJR福江駅を起点とする福江コースと合流する。

擬木の階段 交差点へ着く(クリックで案内)

 この分岐を右折し、北へ向かう縦走路に入る。案内にはこの合流点から竜王山までは2.6kmとあり、安岡から川棚まで続く山口県屈指の縦走路「北浦スカイライン」の案内に頬が緩む。この縦走路を歩くのは2012年10月21日の北浦スカイライン制覇以来2年ぶりである。

木漏れ日の下を進む 山頂まで2.2km

 さて、竜王山へ向かって分岐を出発、気持ちのよい木漏れ日を浴びながら緩やかな傾斜の道を進む。山頂まで2.2kmの案内を見て進路は右方向へ変わり、坂の傾斜もきつくなる。やがて丁字路が現れ、竜王山へは踏み跡通り右へ進路を採るが、左からは河内ため池を経由する福江コースが合わさる。

左から福江コースが合流(クリックで別角度) 右に深坂ため池への道が分岐

 この先の小ピークへ着くと、木の間越しながら牝鋤先山の山頂部が見えてくる。わずかに坂を下り、急な階段を登ればベンチの置かれた休憩所があり、右には深坂ため池への道が分岐している。この分岐を過ごすといよいよ牝鋤先山へ続く急登が始まる。

 急傾斜につけられた擬木の階段のなので、途中休憩を入れながら高度を稼ぐ。やがて突然と言う感じで頭上が開け、四等三角点の置かれた牝鋤先山へ着く。山頂には安岡村と彫られた石柱、休憩用のベンチなどが置かれ、急登の疲れをとるために最適の場所である。

急斜面につけられた階段 牝鋤先山の山頂風景

 足下にはこの季節のらっきょうの花が咲いており、その可憐な美しさに疲れも癒やされる。登山当日は少々霞気味の天候であり、周囲の展望を得ることはできなかった。少しずつ周囲の木々の背が高くなり、展望も狭まりつつあるのかもしれない。

木の間越しに鋤先山 擬木の階段は続く

 牝鋤先山を出発、北へ向かって進路を採れば、樹間越しにこれから向かう牡鋤先山を見つける。ここでわずかに坂を下り、すぐに登り返す。自然林の間に整備された擬木の階段が続いている。坂の傾斜が急なので一気に高度が上がり、全く無駄な作業なしに山頂へ向かっていることがわかる。

牡鋤先山山頂 向かいに広がる風景

 背後に牝鋤先山の姿が見えてくれば目的地は近い。間もなく頭上が明るくなり、牝鋤先山へ到着した。周囲を見回せば、東には老僧山がそびえ、北には竜王山の山頂が待っている。西には響灘が見えるはずだが、本日は少し霞気味となっている。この山頂には休憩用のベンチが置かれており、ちょうど昼になったので豪華昼食を摂る。昼食の後はコーヒータイムで、のんびり休憩の後竜王山山頂を目指す。

昼食タイム らっきょうの花

 明るい牡鋤先山を出発、進行方向に竜王山の雄姿を眺めて一旦擬木の階段を下る。この先で擬木の階段を登り、更に進むと右に深坂峠へ向かうコースが分岐していた。本日はこのコースを採り下山をするため、私にとって未知のコースが楽しみである。さて、深坂峠への分岐を過ごし、少しの坂を下るとやはり右へ深坂峠へのコースが分岐していた。

竜王山 深坂峠への分岐

 少しでも近いコースをと言うことで、開かれたコースなのだろう。これから先は竜王山へ向かって坂を登るだけ。整備された擬木の階段をたどり、一気に高度を上げれば、明るい竜王山の山頂へ着いた。

下ったところの分岐 竜王山へ到着

 山頂からは周囲360度のパノラマが広がり、北には鬼ヶ城、狩音山、その右に華山と続き、東に老僧山、鉄塔に立つ表山、遠くには権現山、四王司山、勝山、青山、南に牝・牡鋤先山、西には蓋井島など美しい展望が広がっている。山頂にて久しぶりの記念撮影の後、下山を開始した。

山頂風景(クリックで拡大)

鬼ヶ城と狩音山(クリックで拡大) 手前に老僧山・遠くに四王司山など(クリックで拡大)

 下山は深坂峠へのコースを採る。木漏れ日の美しい道を分岐まで引き返し、進路を左に採る。自然林の下を下っていると、直進と迂回路との分岐へ着く。ここには第8分岐点と案内されており、この迂回路の分岐は合計8コースある。この直進の道はとても急な坂なので、わざわざ迂回路として傾斜の緩いコースが作られたようだ。

深坂峠へ向かう 直進方向と迂回路(クリックで案内)
第5分岐点 ベンチの置かれた休憩地(クリックで展望)

 ここで金光さんが迂回路、我々が直進コースを採ったが、迂回路コースは当然ながら距離は長い。第5分岐点を過ごすとベンチの置かれた休憩所があり、向かいの山を眺めることができた。この次の第4分岐点は一番の難所みたいで、補助のロープが多く渡されていた。

ロープの渡された第4分岐点 丸々とした猫

 第3分岐点の手前には休憩用のベンチが置かれており、一休みしようかと思っていたらどこからか黒猫が現れ、えさをねだってきた。お菓子を与えるとおいしそうに食べていたが、この猫はまるまると太っているのでこの付近にえさが豊富にあるのかもしれない。第3分岐を進んだ先のピークは388ピークで、この先からはしばらく迂回路の区別がつかなくなる。

第3分岐と猫 388mピーク

 しばらく坂を下るとベンチの置かれた休憩地へ着き、右には深坂ため池を見下ろすことができた。この先で第1分岐点を通過、この分岐点は一番迂回路の距離が長いようだ。この合流点から右へ深坂ため池へ続く道が分岐しているが、この入口には「枯木が倒れるかもしれないので、立ち入らないように」と注意されていた。

ベンチの置かれた休憩所 深坂ため池を見下ろす
第1分岐手前のベンチ 199mピークの共同アンテナ

 登山道を直進し、少しの坂を登れば199mピークを通過、この付近には共同アンテナが立てられていた。更に道なりに進むと分岐が現れたので右道を採り、左右にシダの茂る植林帯を下ると舗装道へ着いた。なお、この入口の案内には竜王山東山口と書かれていた。舗装道を左折し、県道を渡ったところには駐車場が整備されており、この登山道を通る場合には使用することができる。

分岐を右折 舗装路へ着く(クリックで別角度)
駐車地と左に老僧山登山口 竜王山から下った稜線

 さて、県道の横には竜王山の東にそびえる老僧山への登山口があり、踏み跡が明確なので登山意欲をそそられる。これは後日の楽しみとして深坂ため池の登山口まで引き返す。何も心配の無い舗装された歩道をたどって登山口へ到着、無事に一周回りの登山が終了した。今回のメンバーで歩くと一日中笑いっぱなしで、あっという間に一日が過ぎてしまった。

深坂ため池と牝鋤先山

竜王山山頂

鬼ヶ城・狩音山

老僧山・四王司山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市 竜王山 登山口付近のMAP

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