草場山(吉母){くさばやま}山口県下関市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2012年3月25日 登山口 →0:40→ NHKアンテナの分岐 →0:08→ 南峰 →0:07→ 北峰 →0:30→ 登山口 全歩行時間 1時間25分 山口県下関市の山歩き、午前に笠ヶ岳・勝陣山を周回、午後からは鳴滝山・天狗山を周回。そして現在の時刻は午後5時。夏場ならばもう一山登りたいと言いたい時間だが、3月終わりとはいえ、少し無理がある。
そこで、次回へ向けての登山口確認のため、吉母の草場山へ向かうことにした。JR川棚温泉駅を起点とすれば国道191号を南へ下り、JR黒井村駅先の「黒井交差点」を右折、踏切を越えて西へ向かう。
室津下地区に入り、T字路を左折し県道245号を南へ下る。この先吉母の法輪寺を目指して進むと、進行方向にはアンテナを頂いた草場山の山容が美しい。法輪寺から約800m南へ進むと、左にNTT草場中継所の案内が立っており、この先に駐車スペースがあるので車を置く。 NTT草場中継所へ向かって舗装道を進む 時刻は午後5時半、今から登れば下山時には真っ暗のはずである。ヘッドライトを確認すると、前回屋久島で使用した電池はもう消耗しきっている。予備用の電池と交換するとまぶしいくらいに光り、この光に勇気をもらって登山を開始することにする。
山頂へ向かって何の心配もない舗装道を進む。2ヶ月以上前から左足を痛めておりいつもの通り、びっこをひきながらの登山である。従って急いで歩くことはできないため、のんびり歩きとなる。左に堰堤を過ごすあたりで、美しい花を眺めていると、心も和む気がする。
周囲に椿の花を眺めながら進むと、登山道は左にカーブを描き始める。このカーブ付近で美しい滝を観賞、この付近は気持ちの落ち着く場所である。途中で工事中の場所を通過、木の間越しから眺める響灘では。間もなく夕陽のショーが始まりそうだ。少しでも展望が得られる場所まで行きたいと気持ちは焦るのだが、痛い足はなかなか前へ進まない。
やがて電線越しに夕陽が見えてきた。電線の先に見えている島は蓋井島で、とても懐かしい島である。夕陽を浴びて実に美しく、感動的な風景だが電線は少々興ざめな気がする。そこで少し先へ移動すると、幸運なことに木の間越しながら美しい夕陽と蓋井島の島影を眺めることができた。これはこんな時間にここまで歩いてきたご褒美のような展望である。
ところが何時までも夕陽のショーを見ているわけには行かない。山頂を目指すためもう少し先へ進むと、右のカーブミラーの横に立つアンテナが見えてきた。まずはこの場所を右折し、南峰へ向かう。少し坂を登るとこの先樹林の中を下り始め、一旦鞍部に下りて登り返すことになる。さすがに午後6時を過ぎた樹林の中は薄暗く、写真もブレ加減となる。
やがてピークへ到着、この先から下り始めたので、この位置が290mピークの南峰(大畑山)と思われる。ピークの周囲は木々に覆われて、展望を得ることはできなかった。ピークを出発、元来た舗装道まで引き返す。周囲は既に暗いので、慎重に歩を進めてアンテナ下の舗装道まで戻った。
今度は北峰のNTT草場中継所まで進むが、山頂広場にはNTTのアンテナが建ち、広場へ続く扉は、閉ざされていた。蓋井島の上には陽が沈み始めており、そろそろ夕陽のショーは終了である。 鬼ヶ城と狩音山 アンテナ広場から下りて東の方面を見晴らす舗装道に立ち、眼下に広がる展望を眺める。東には鬼ヶ城、狩音山、笠ヶ岳と名峰が続き、その先には華山が美しい。眼下には暮れなずむ黒井の街並みが続き、哀愁を帯びた風景が素晴らしい。
少しずつ周囲が暗くなってきたので草場山を出発、ヘッドライトを装着して舗装道を下る。蓋井島を見晴らす展望地から響灘を眺めていると、蓋井島の灯台に明かりが点っている。以前蓋井島へ渡った際に、この灯台の側まで行ったことを鮮明に思い出した。響灘に浮かぶ蓋井島へはもう一度行ってみたいという思いを強くする。
明るい灯台の光に勇気づけられながら、快適に舗装道を下り、無事登山口まで戻った。本日は登山口側の吉母上公会堂で会合が開かれており、ようやく明るい場所に戻ったという安心感を得ることができた。下山完了時刻は午後7時10分、少々無理をした登山は無事終了。本日は、一日たっぷり楽しんだことに満足である。 室津上地区から眺める草場山 蓋井島と夕陽 鬼ヶ城と狩音山 前の山 鳴滝山・天狗山 を見る 次の山 雄笠山・雌笠山周回 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市 草場山 登山口付近のMAP |