華山(げさん) 山口県下関市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
華山 神上寺駐車場 →0:05→ 神上寺 →0:15→ 木の橋 →0:05→ 山頂まで2km標識 →0:15→ 山頂まで1.5km標識 →0:20→ 山頂まで0.8km標識 →0:20→ 岩屋観音 →0:05→ NHKアンテナ広場 →0:05→ 華山山頂 登りコースタイム 1時間30分 西鳳翩山を出発、萩市長小野地区まで下りて下関市豊田町へ向かう。国道435号に戻り植竹付近にて田んぼの中に咲く美しい花を見つけたので観賞する。沢山のポピーが心地よい風に揺れており、しばらく可愛い花を観賞した。 沢山のポピー 美祢インター入口を過ごし、国道435号を西に向かう。下関市豊田町に入り西市交差点から南下、道の駅「夢街道西ノ市」付近から眺める華山は少し霞んでいるが素晴らしい山容をしている。
前回同様華山の登山口は西の高野と言われる神上寺である。トイレの設置された駐車場の手前には「近松門左衛門生誕の地」の石碑が立ち、石碑の横には近松門左衛門出生伝説地の説明が書かれている。下関市の郷土史家吉村藤舟の説として次のように書かれている。 長府藩家老 椙杜元周の子息 広品(13歳)と、その子守役の奥女中との間に生まれたのが、即ち、この小屋で生まれた男子である。この子を平馬と名付け、神上寺で養われていたが、母と別れて、赤間関永福寺から、唐津の近松寺で僧侶となり祖門と称じて上洛した。京都では還俗して越前藩の杉森家に寄宿して、椙杜信盛と称していたのが、後の近松門左衛門であるという。
石碑を眺めた後神上寺に向かう。山門前の説明板によると神上寺は、文武天皇(697年〜707年)のとき役行者(えんのぎょうじゃ)がこの地の徳仙上人と力を併せて開山したのに始まると伝えられ、古来、皇室、藩主の祈願所とされ、「西の高野」とも言われている。明治維新までは、当寺域に6ヶ寺があったが、今は中の坊だけが残っているそうだ。
華山2.9kmの標識を過ごして参道を進むと大きな山門が立っている。山門の左右に立派な仁王様を眺め、苔むした石段を登って行く。石の大鳥居をくぐり、赤い手すりの渡された石段を更に登ると、右には雪舟の庭を眺める。新緑の美しい庭を眺め、更に進むと周囲には満開のツツジが美しい。
左に華山神上寺三十三観音霊場を過ごすと神上寺に到着する。名刹神上寺に参拝し、登山の無事を祈願、華山へと続く石段に向かう。ここから山頂までは2.6kmの行程である。 神上寺に参拝 苔むした石段を慎重に登ると、周囲には涼しげな沢の音が聞こえている。右手に岩の多い場所を過ごすと木の橋を渡り、前方に咲く藤の花を観賞した後、更に坂を登る。
これから先は長い長い横木の渡された階段が続くので焦らず登る。自然林につけられた遊歩道を進むと汗が吹き出し始めるも、心地よい風が吹いているのでとても気持ち良い。
神上寺を出発して20分で林道のような場所を横断すると、左手に山頂まで2km標識を過ごし、横木の階段歩きはまだまだ続く。林道を通過後15分で、山頂まで残り1.5km標識を過ごす。山腹につけられた遊歩道を進んでいると久し振りに美しい花を見つけた。しばらく花を観賞した後、木の間越しに東方面の展望を眺める。 白い花を観賞する この付近からほとんど平坦な道を進む事になり、快適な遊歩道歩きを満喫する。右手に大きな岩を過ごしながら進むと、遊歩道は突然右に向き、山頂までは残り800mとなる。
再び横木の階段が始まるので、ゆっくり登る。歩き疲れたら途中に設置されたベンチに腰掛け小休止を取る。周囲に吹く風がとても心地良く、華山は夏場でも樹林の下を歩く事になるので、快適登山ができる山だ。
真っ赤な椿の花を観賞すると間もなく山頂まで500m標識を通過、中宮への分岐を左に見送る。なお、中宮までは600mの行程だが、前回参拝しているので今回はそのまま山頂を目指す事にした。
横木の階段道をもうひと踏ん張り、山頂まで300m標識を過ごし、来た道を振り返るといかに沢山の階段を踏んできたかを確かめる事ができた。そしてもう少し進むと岩屋観音に到着、木の間越しから眼下の展望を眺める事ができる。
岩屋観音に参拝、大きな岩を眺める。なお、説明板に次のように記されている。 大同元年(806年)弘法大師が、この岩屋に自然石の観音を祀ったと伝えられています。昔、この山上一帯は老杉の茂る比類ない霊場であり、特に、この岩屋は霊場を慕って訪れる遠近の修行者の修禅の道場として、その地位を保ってきました。現在、ここは、灌木に包まれていますが、山麓にある神上寺の奥之院と定められています。参拝修禅する者も多く霊場の名残を止めています。
岩屋観音を出発、横木の階段を登って行くと樹林のトンネルの先には明かりが見えてきた。もう少し踏ん張るとNHKのアンテナの立つ広場に到着、南に向かってハング・パラグライダーの基地が設置されている。ランチャー台の上に立ち周囲の展望を眺める。南の正面には豊ヶ岳、その左手には白山・奥には猿王岳と以前登った山を見晴らす事ができる。前回登ったときより周囲の山が親しく、懐かしい気持ちで眺める事ができる。 眼下に広がる展望
山頂三角点に向かって西に向かうと、すぐに東屋の建つ華山山頂に到着、記念撮影を撮り周囲の展望を眺める。北西方面には山頂に何かの施設が設置された京ヶ嶽、その先には信仰の狗留孫山が美しい。但し、周囲に風力発電施設が沢山できているのにはびっくりした。 左手の山には風力発電施設
華山山頂まで息子が車で来ているので、帰りは車に乗っての快適下山、途中で中宮やシャガの群生地の写真を撮り、徳仙の滝を観賞して麓まで下りる。 本日の最終目的地は滝部温泉、久し振りの滝部温泉はPH9.8、飲用泉は硫黄の香りがする。前回感じたヌルヌル感を今回も楽しむ事ができた。 最後は滝部温泉へ 温泉を出て美祢まで戻り、高速道路を通って帰る。途中の徳山東インター手前に故障車がおり大渋滞、ようやくゴールデンウィーク中である事を実感した。
お花畑 華山 山門 雪舟庭 神上寺から華山を見上げる 神上寺 岩屋観音 山頂からの展望 シャガ 徳仙の滝
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華山 88回目 107座目 山口県の100山では58番目 登山口 神上寺 ガイド本 中島篤巳著 山口県の山(発行所 山と渓谷社) 登山開始 11:52 山頂到着 13:18 下山開始 13:45 下山終了 14:37 登山時間 1:26 山頂滞在時間 0:27 下山時間 0:52 所要時間数 2:45
龍護峰を後にして国道435号を美祢方面に向かい、美祢を過ぎるころに大きな煙突を目の前にして、いったいどうやってこの煙突を作ったのか等と思いながらどんどん進み、豊田町の役場の前を左折し県道に入り、華山の登山口である神上寺を目指した。標識にようやく神上寺が出てきたので右折し小さな道に入ると華山が大きな姿を見せた。
あんまり格好がよいので何枚も写真を撮った。神上寺まで行くと整備された駐車場があり、早速に登山を開始した。古びた山門を抜けて行き、雪舟庭を右に見ながら進み、神上寺に家族や親戚の健康等の祈願をして登山道に取り付いた。ところが最初は石段、石段が終わったら横木の階段と階段が続き、久しぶりに登り応えのある階段が続く。 登り応えのある横木の階段が続く
周囲に展望も無く、ひたすら横木の階段を歩いて行き、どこまで階段が続くのかと思いながら全長約3キロの階段道を登って行った。ようやく変化が出てきたと思ったら奥の院に着き、観音菩薩にお参りしていよいよ華山山頂に近づいた。 奥の院の観音菩薩に参拝 いきなりNHKのテレビ塔が目の前に開け、その横にはハンググライダーの基地があった。基地の中に入り下を見ると肝が冷えるような状態となった。記念写真を撮り、山頂に行くとすでに先客がいた。1時を過ぎていたので遅い昼食を取った。
周囲を見ると下関の鬼ヶ城・竜王山などがすぐ近くに見えた。最近は周囲の山の名前が少しはわかるようになってきている。北九州まで少し霞んではいたが展望できた。 ↑ 華山から下関方面の展望 ↓ ↑ 華山から豊田町の展望 ↓ 2時に近くなってきたので急いで下山の用意をし最後に豊田町の風景を写真に撮り、降りていった。中宮が近くにあるというので駆け足で参拝し、もう一度引き返し下山をすることになった。
横木の階段は下山の際にも足を痛めるおそれがあるため、焦らずゆっくりと下りることにした。下山にたっぷり時間を掛けたため足への負担はかなり抑えられたようだ。 華山 神上寺山門 奥の院 ハンググライダー基地 豊田町 山頂 下関方面 山頂風景 前の山 龍護峰 を見る 次の山 一位ヶ岳 を見る 登山口周辺の地図はこちら 華山 登山口付近のMAP |