勘十郎岳・亀尾山[大海山]縦走(かんじゅうろうだけ・かめおやま[おおみやま]) 山口県山口市

2004年10月11日 初回登山を見る
2007年 7月29日
の勘十郎岳・亀尾山(大海山)縦走見る
2011年 9月11日の亀尾山〜勘十郎岳 立岩コースを見る
2018年 1月20日の亀尾山仏岩コース〜勘十郎岳周回を見る
2021年 2月11日 散策コース〜北口近道コースを見る

2007年7月29日

勘十郎岳・亀尾山(大海山)縦走

砂防公園駐車場 →0:30→ 勘十郎岳北登山口分岐 →0:30→ 勘十郎岳

 →0:20→ 中間ピーク  →0:25→ 亀尾山山頂

 →0:20→ 展望地 →0:20→ 砂防公園駐車場

全歩行時間 2時間25分



 周囲には朝から霞がかかっている。最近こんな天気が続いており、スッキリとした青空は台風4号が過ぎた日以降見ていない。今日も暑さの厳しい一日のようだが、真夏の山歩きためのトレーニングを兼ねて低山に向かうことにした。
 息子が山口まで帰るというので一緒に山口まで行き、息子をアパートに降ろした後、秋穂の勘十郎岳に向かうことにする。以前この山の登山口を探しに行った際に大雨に出会い、引き返した因縁の山である。

亀山方面(写真左)勘十郎岳・亀尾山(写真右)は霞んでいる 

 登山口は千坊川砂防公園で、登山口に向かうには、山陽自動車道の山口南インターで下りて、セミナーパーク方面に向かい、セミナーパークを過ぎて、長沢川沿いに南下し、信号を左折し県道338号を東に向かう。次の信号を左折するとすぐ左手に千坊川砂防公園の標識があり、標識に従い右折する。

県道338号を左折する 千坊川砂防公園の標識に従い右折する


 この付近には大海山・勘十郎岳進入路の標識が立っているので目印となっている。右手に民家を過ごしその先を左折すると正面に外屋池が見えてくるので、池の右手を通り抜けるとまもなく砂防公園の駐車場に到着する。周囲にはキャンプ場・トイレ等が整備されているので家族連れでも楽しめる場所となっている。

砂防公園に到着 駐車場に車を置く

 さて、肝心の登山口であるが、今回私の取ったルートは勘十郎岳北登山口であり、夏場には草の茂る場所もあるため一般的なルートではないようだ。簡単で安全なルートとしては、駐車場の手前を左折し、その先の林道を北方向に進めば快適な登山道が山頂まで続いている。勘十郎岳に登られる際には、このルートを採られることをお勧めする。

安全な登山ルート図

右に勘十郎岳登山口の標識がある この道を進んで行く

 さて、わたしの登山記に戻ることにしよう。駐車場から見ると東方面にキャンプ場・炊事棟・トイレ棟があり、この先には亀尾山(大海山)への登山道が続いているのだが、今回は最初に勘十郎岳の山頂に向かい、そのまま亀尾山を縦走する時計回りのコースを採ることにした。
 車を駐車場に置きいよいよ登山を開始する。駐車場からは北方向に向かうと車止めの付近に「大海山東登山口 公園奥突き当たり」と「勘十郎岳 北登山口の標識」を確認、勘十郎岳北登山口に向かって進んで行く。しばらくは舗装路が続き、快適な登山道が続いている。

駐車場より出発する 登山口の標識

 正面に堰堤が見えてくると、堰堤の右に向かって斜面を登ることになり、堰堤を過ぎると未舗装の砂利道に入る。この付近から少し草が茂り始めてくるがまだまだ大丈夫、夏場の登山路はこんなものだ。右手上に亀尾山の登山標識を確認、安心しながら林道を進んで行く。左手には沢の流れが涼やかであり、夏場の山歩きにはこの沢の流れがよく似合う。

堰堤の右に向かって斜面を登る 夏草の茂る道を進む

 右手にテントのような施設を過ごすと分岐が現れ、この分岐は右に採る。この先で道幅が狭くなるのだが、頂上への標識が現れたので安心して進むことができる。草の茂る道を進んでいると再び分岐が現れ、右手が亀尾山・左手が勘十郎岳北登山口と標識に書かれている。なお、この標識は山楽山歩の皆さんが設置された標識である。

テントのような施設の先の分岐は右に採る 頂上への標識に安心する

分岐の標識 左方面へは勘十郎岳北登山口 右方面は亀尾山登山路


 標識に従い左手の勘十郎岳方面に進むのだが、この付近ではシダの勢いが強く、藪をかき分けて進む事になるのだが、すぐに沢の手前に着く。シダの茂るのはこの付近までで、沢を渡ると同時にこの先は快適な登山道が続いている。周囲には目印のテープが貼られており、安心して進むことができるし、木漏れ日の中を爽やかな風が吹いているのでとても快適な山歩きが続いている。

沢を渡る 沢の先からは快適な登山道が続いている

 よく踏まれた道を、高度を上げながら進んで行き、明るい場所に着くと同時にシダが腰の高さにまで成長していた。やはり日差しのある場所には草が茂っているようだ。上の方向を眺めると岩のゴツゴツした勘十郎岳の山頂方面が顔を出してきた。木の間越しには亀尾山も視界に入ってきたのでようやく安心することができる。このルートは地積調査の杭を目印に登っているようで、とても明確なる道となっている。

よく踏まれた道 勘十郎岳山頂方面

 周囲には大きな岩が目立ち、まもなく目の前にも露岩の道が見えてきたのでとても嬉しくなる。やはり岩の道は大好きなのだ。大きな岩を乗り越えながら一気によじ登って行くとすぐに尾根道に到着、大好きな岩の道はあっという間に登り終えてしまった。

岩の道が嬉しい 向かいにも露岩
岩の道を登る 登ってきた岩を振り返る

 尾根道に着き、東方面に少し進むと岩の乱立する場所に到着、これが勘十郎岳の山頂である。山頂には雨宿りのできそう大きな岩が、石の橋のように置かれており、この岩の上からは周囲に素晴らしい展望が広がっている。全体的に霞が広がっているため、遠望は効かないものの、亀尾山・福西山・西には火の山連峰と素晴らしい展望地である。

勘十郎岳に到着 勘十郎岳の展望岩

勘十郎岳山頂風景


 眼下には外屋池から砂防公園まで、何時まで見ていても見飽きることのない素晴らしい展望が広がっている。しばらく展望の岩から周囲の展望を楽しんだので、いよいよ東岳に向かって出発することにする。

勘十郎岳から眺める亀尾岳

眼下の千坊川砂防公園と外屋池


 一旦岩の道を下りて行き、少し登り返すと東岳に到着、東岳には地積図根三角点の標識が立ち、東岳からも周囲に素晴らしい展望が広がっている。勘十郎岳・亀尾山・中間ピークと展望を楽しんだ後、東岳を出発する。

勘十郎岳東岳の山頂 東岳から西岳を眺める
東岳の展望岩 展望岩から眺める中間ピークと亀尾山

 滑り易い岩の道を慎重に下りて行き、右手に標識が立つ場所が鞍部となる。再び鞍部から坂を登り返し、ゆっくりと中間ピークに向かって登って行く。足下に岩の目立つ場所を過ごすと背後に美しい勘十郎岳の岩山が広がってきた。このような展望が元気の源となる。

東岳を下る 少し下り東岳の岩を振り返る
快適な縦走路を進む 勘十郎岳を振り返る展望地

 まもなく中間ピークに到着、中間ピークにも地積図根三角点の標識が立っていた。中間ピークからは北方面に広がる福西山が美しく、小休止を兼ねてしばらく眺める。さあ、もう亀尾山はもうすぐだ。

中間ピークの地積図根三角点 中間ピークから鞍部に下りる

中間ピークから眺める福西山(写真左)と亀尾山(写真右)


 岩の道を一旦下りて登り返す事になるのだが、鞍部の場所には仁光寺への標識が赤いテープに書かれていた。更に少し登ると左手に亀尾滝尾根コースの標識を過ごし、その先では右手に公園北口の標識を過ごす。左手に「千防公園奥東口下山ルート」の標識を過ごし、快適な尾根道を進んで行くと、左手には石が置かれたような風景がとても印象的な場所を通過する。

左に亀尾滝尾根コースの標識 千防公園奥東口下山ルート」の標識

 ますます快適な縦走路を進んで行くと、分岐の木陰で食事をしているグループと出会う。もう山頂は左手にすぐの場所である。付近の木には「公園下山新ルート・大海方面分岐アリ」の標識が掛けてある。

山頂への分岐にて山口グループと出会う


 この方達は山口市から見えた方で、山口県百名山(中島篤巳氏著)を70山近く登っている方も居られたので、百名山についていろいろとお話をしていると背後より誰か登ってきた。こんな暑い日にご苦労様と振り向くと、なんと金光さん(防長山野へのいざないの著者金光康資氏)である。
 いつか山で偶然会えることができたら良いだろうなあと思っていたが、こんなに早く念願が叶うとは思ってもみなかった。金光さんも一緒に昼食を取ることになり、山口グループの方と一緒に山談義が始まった。百名山で苦労したダツヤ山はこの方達も苦労されたようであり、犬鳴山への登山道も途中から分かり難いこと、金光さんより新婚当時に勘十郎岳・亀尾山に奥様と登られた際に苦労したお話などをお聞きした。いつも単独行の私にとって、このような大人数での昼食は楽しくて、いつものおむすびも美味しく感じるから不思議だ。

 山頂へはこの標識を左折する 山頂手前の標識

 山口グループの方達が昼食を終えて下山を開始されたので、その後は金光さんと一緒の山歩きを続けることになった。分岐を左に取り亀尾山に向かうとすぐに山頂に到着、以前何とも思わなかった亀さんを今回はじっくりと眺める。

亀尾山山頂 山頂の亀 時々場所を移動する?

 周囲の展望は相変わらず霞んでおり、眼下に広がる大海湾方面はほとんど見えない。山頂にて記念撮影の後、下山を開始することにした。途中木の間から眺める勘十郎岳はやはり美しく、何度も足を止めることになる。

亀尾山山頂にて金光さんと記念写真 途中の木の間から眺める勘十郎岳

 まもなく左手に大海への分岐を過ごし、少し進むと松の木の展望地に到着、眼下に広がる大海湾を眺めるのだがやはり霞んでいる。空気の澄んだ日には素晴らしい展望が広がっている場所である。

松の木の展望地 亀尾山方面

展望地から眺める大海湾


 展望地を出発し、滑りやすい急な斜面を慎重に下りて行く。登るには少し苦労しそうな坂道であるが、下山の際は滑らないように気をつければ大丈夫。快適な下山道を下りて行くとまもなく竹林帯を通過、竹林帯の先で綺麗な沢を渡り、少し進むと大海山の登山口標識を過ごす。

滑りやすい斜面を下る 竹林帯
竹林帯の先には綺麗な沢がある 大海山登山標識を過ごす
左から下りてきた 亀尾山に向かう際には逆の道を採れば良い

 草の茂る場所を抜けると公園の端に到着、沢を渡りキャンプ場を過ごすとすぐに登山口の駐車場に到着、無事縦走を終了した。金光さんに快適な登山口の説明を受け、最近よく歩かれている登山口の場所を確認することができた。偶然とはいえ尊敬する金光さんと出会えた事に感謝、本日の山歩きは忘れられない山歩きとなりそうだ。

キャンプ場から眺める勘十郎岳から亀尾山の展望


 その後、亀山の南登山口を金光さんに教えていただき、セミナーパークの駐車場手前で金光さんとお別れをした。

 金光さん、楽しい山歩きをご一緒させて頂きありがとうございました。

霞の元は野焼き?

勘十郎岳手前の露岩

勘十郎岳山頂の岩

勘十郎岳東岳

勘十郎岳から眺める亀尾岳

亀尾山山頂

松の木の展望地

麓から勘十郎岳

空気の澄んだ日の大海湾

 

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 亀尾山(大海山) 登山口付近のMAP

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