山口県最高峰の寂地山へ向かう。最初に登ったのは真夏の霧の中、山頂のブナの巨木に感動。二回目はカタクリの季節で初めてのカタクリを鑑賞。三回目は紅葉の季節で、季節毎に変わりゆく寂地山の魅力を味わった。今回は紅葉の季節には少し遅いが、犬戻の滝などを眺めながら寂地山登山口へ到着。橋を渡って登山道に入った。
登山口から山頂までは約2km、所要時間は約1時間。歩きやすいが急登の登山道を慎重に登る。500m毎の案内を15分刻みで進み、途中に懐かしい延命水などを過ごす。自然林、植林帯になどの植生を眺めながら進んでいるとやがて寂地山の代名詞でもあるカタクリ群生地の案内が現れる。
傾斜が緩やかになれば間もなく寂地山から右谷山へ続く縦走路へ出合い、丁字路を右折して少し登れば山口県最高峰の寂地山山頂へ着いた。当日の山頂には風が吹いており、登山中は半袖Tシャツだったが、寒くなったのでウインドブレーカーを着込んだ。
山頂には一組のご夫婦が右谷山経由で登られており、山頂で写真を撮っていると松の木峠を登山口とされた大竹市のIさんが到着された。カップラーメンを食べながらIさんとお話をさせていただいたが、Iさんは、私の顔をHPでご存じだった。このような出会いがあるからこそ、登山は楽しくて長く続いている理由でもある。
寂地山を出発し次は右谷山へ向かう。すぐに錦ヶ岳のピークを通過、刈り払われた笹の道を快調に進む。吉和冠山や羅漢山等を眺めながら縦走路を進みやがてミノコシ峠を通過、この先でピークを越えれば右谷山へ着いた。山頂から吉和冠山を眺めて下山を開始する。
右谷山から少し下った所が素晴らしい展望地で羅漢山、容谷山、小五郎山など有名な山が一望である。この展望地を過ごせば間もなく容谷山への分岐、藪ヶ峠へ着いた。容谷山へ向かうにはもう1時間の余裕が必要で、今回はそのまま浦石峡へ向かい、林道を経て宇佐神宮へ参拝して登山口の駐車場へ戻った。紅葉はもう終わりかけだったが、この周回はやはり山口県を代表するコースである。
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