トップに戻る 2020年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
広く明るい登山道には陽が差し込み、木漏れ日が美しい。しばらく傾斜が緩やかだったが次第に傾斜がきつくなる。周囲にはあじさいやササユリが咲き、とても華やかである。また、足下にエンレイソウ、擬宝珠、ユキザサなどの葉を見つけることができた。
登山道は植林帯の所もあるが自然林も多く笹原が周囲を覆っており、気持ちの良い景色が続いている。山口県の国有林境界見出票を見つけた付近は平坦な広場で、とても気持ちの良い場所である。まるで遊歩道のようなまっすぐな道を進み、わずかなピークで羅漢山を眺めることができた。
この先から少し道幅が狭くなり、少し先では公共図根の石柱が置かれていた。笹原の美しい場所を通過すれば、周囲にはブナやミズナラが増えてきた。この付近でのんびり歩く人を追い越し、ムシカリのような花を眺めながら更に進むと冠山との分岐へ着いた。ここまでほとんど休憩無しで淡々と歩き続けており、松の木峠からは2時間弱で着いた。
分岐を右折し冠山へ向かう。この場所に置かれている標識はとても小さく、気をつけて見つけなければ分からないほどだった。また、足下には広島国体山岳縦走コースの標識が草の中に埋もれ加減であった。左右にササの残る平坦な細い道を進むと急な坂を下る。足下が不安定なので注意が必要である。
この案内のところで後方から来た女性が追い抜いていった。後をついて行くも、どんどん離される状況で、体力の衰えを痛感した。やがてオオヤマレンゲの自生地に着き、初めてこの花を眺めることができたが、オオヤマレンゲはほとんど下を向いていた。
オオヤマレンゲの自生地を出発し山頂へ向かう。そのまま道なりに進むとすぐに山頂へ到着、山頂の標識のある所からは大して展望は望めないが、北の展望地へ向かうと、霞みがちながら右から立岩山、十方山、今日恐羅漢山と続く山脈を眺めることができた。
山頂で小休止の後、寂地山へ向かう。寂地山への分岐まで引き返し右折、そのまま寂地山へ向かって進むと5分でオオヤマレンゲの案内の置かれた場所に着いた。この側のオオヤマレンゲはつぼみばかりで咲いているものは無かった。もう少し進んだ先の自生地では満開のオオヤマレンゲの花が一輪咲いていた。たった1輪だが美しいオオヤマレンゲの花を鑑賞できたので満足である。
次はオオヤマレンゲの自生地を出発し寂地山を目指す事にした。これから先は周囲の樹林を眺めながらの縦走で、オオヤマレンゲの群生地から45分で寂地山の山頂へ着いた。山頂には他に3組5人の登山者が昼食を摂っていた。ベンチに腰掛けて昼食を摂り、登山口の松の木峠まで引き返したが、やはり下山は早いものである
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