三ヶ岳 大谷コース・割石コース(みつがたけ)山口県柳井市

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2002年 5月18日 三ヶ岳稲荷山公園林道コース
2002年 7月14日 お大師山コース
2002年11月 4日 柳井港〜琴石山〜三ヶ岳縦走
2008年11月22日 三ヶ岳西峰お大師山コース
2009年 7月18日 琴石山四季の森コース
2010年 7月10日 三ヶ岳西峰お大師山コース
2011年 4月 2日 三ヶ岳大谷コース・割石コース
2016年 7月23日 琴石山四季の森コース
2018年 1月27日 三ヶ岳〜琴石山縦走 千回記念登山
2023年10月 1日 三ヶ岳〜琴石山〜アドベンチャーロード〜やない美ゅーロード

2011年4月2日

山谷峠 →0:10→ 大谷コース分岐 →0:10→ 鉄塔広場 →0:15→ ヤセ尾根分岐

 →0:15→ 大谷林道 →0:45→ 六面地蔵尊 →0:45→ 三ヶ岳山頂 →0:15→ 大谷峠

全歩行時間 2時間35分

 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内による山歩き。今回登るのは、柳井市の三ヶ岳。この山は、私が10年前、最初に登った山で、その際に受けた感動は、今も忘れることができない。

 今回紹介するコースは、三ヶ岳と琴石山の鞍部の山谷峠を起点とし、麓の大谷集落へ一旦下lり、大谷集落から舗装路を西へ移動する。その後、割石地区の六面地蔵に参拝し、割石コースを採り、三ヶ岳山頂に至る。このコースは、三ヶ岳または琴石山登山の際のバリエーションコースとしてもお薦めできる。

登山道に入る 「皇太子殿下御手播松植栽地」の石碑

 三ヶ岳へ向かって山谷峠を出発、少し進むと、右手に山道への分岐が現れるので右折。自然林の下を快適に進むと、「皇太子殿下御手播松植栽地」の石碑を過ごす。この先で、左手に林道が近く見える場所を過ごすと、正面に横木の階段が現れる。この場所が大谷方面へ分岐する林道の始まりで、分岐を右に採る。入口には笹が茂り、少々怯みがちな場所だが、秋口から早春にかけて、踏み跡は確かなので慎重に進めば大丈夫。

大谷コース入口 琴石山の北面

 この分岐にて、琴石山から縦走された2名の登山者(山口市在住)と別れる。少しの笹藪を抜ければ、周囲は平坦な植林帯に変わり、とても歩き易くなる。特に、植林帯の切れる場所からは琴石山の北面が美しく、本日のような霞んだ天候でも素晴らしい展望が広がっている。

快適な道 鉄塔広場

 この道は中国電力の鉄塔巡視路で、足下はきれいに刈り払われ、とても歩きやすい。間もなく展望の鉄塔広場へ到着、周囲に広がる展望を楽しんだ後、緩やかな坂を下る。この鉄塔広場までが大谷コースの展望のハイライトで、三ヶ岳登山にこの鉄塔広場までのコースを加味するだけで、登山の満足度がアップするものと思われる。

鉄塔広場から眺める琴石山

 大谷地区へ下りる場合は、もう少し下り、やがて、少しの岩場を通過する。ここには、丁度人一人がくぐり抜けられるくらいの四角い空間が空いている。この岩はくぐり岩で、うまく抜けると幸せになれるかも?。いずれ次の機会に挑戦してみようと思う。

鉄塔巡視路 くぐり岩

 さて、少し下った鞍部で、尾根道との分岐に出るが、右の尾根道は荒れているので左の道を採る。この付近はしばらく平坦な道が続くので、とても快適である。やがていかにもヤセ尾根という場所に着けば、左に分岐が現れるので左折する。なお、直進方向への道はしっかりしているように見えるが、間もなく消失し、踏み跡もなくなるので十分注意すること。

自然林の下を進む ヤセ尾根を左折

 分岐を左に採ると、足下には地積調査の杭を見つける。そのままはっきりした道を下ると、炭焼きの跡を過ごす。平坦な広い場所に着けば、石組みもあり、土地を有効に利用していたことが偲ばれる。この先砂利状の石の多い場所を通過、頭上の樹林が切れると山腹につけられた道へ変わる。更に坂を下れば、墓地の横を抜け、大谷林道へ到着。すぐに大谷地区の民家の横を抜ける

木漏れ日の中を下る 石垣
大谷林道へ到着 大谷林道を下る

 そのまま道なりに林道を下り、次の目的地である割石地区の六面地蔵へ向かって進路を西へ採る。田んぼの中ではキジがくつろいでおり、周辺にはのどかな田園地帯が続く。右に浄水場を過ごし、更に進むと民家の先に六面地蔵まで60mの案内を見つけた。

キジ 石仏
分岐を左折 六面地蔵へ到着

 手水鉢の場所の左手から坂を登れば、柳井市指定の有形文化財「割石の石造延命六面地蔵菩薩」に出会う。案内によれば、室町後期天文10年(1541)の制作である。小休止の後、六面地蔵に参拝後三ヶ岳を目指して出発する。

石仏 割石の石造延命六面地蔵菩薩

 墓や祠の前を通過し、自然林の中に入る。よく掘れた道の下には落ち葉が堆積し、かさかさと心地良い音を残しながら高度を上げる。この先で林道を横切り、再び山道に入る。良く掘れた道が続き、やがて美しい植林帯の下を進む。

割石コース入口

 再び林道を横切り、うっそうとした竹林帯の下を進む。岩の割れた場所を進み、少しずつ坂の傾斜が増してくる。尾根に着いたかと思えば、進路は左に変わり、植林帯の下につけられた道を進む。

最初の林道を横切る 植林帯を進む

 少し坂の傾斜がゆるめば、直進方向と右方向への分岐へ着く。この分岐は右方向へ進路を採り、明るい方向へ向かって進むと三ヶ岳の登山道へ到着。この場所には、日積割石への案内が立っている。

二つ目の林道を横切る 右へ進路を採る

 三角点の置かれた山頂に向かって右折すれば、すぐに三ヶ岳の山頂へ到着。久しぶりの山頂を観察すると、北方面の樹林が伐採されており、多くのソメイヨシノが植えられていた。いずれ何年か先には桜の花見で山頂がにぎわうことだろう。

三ヶ岳から割石コースへの分岐 三ヶ岳山頂

 山頂からの展望は樹林が伐採されたことによりすこぶる良好、少々霞気味の天候ながら素晴らしい景色を眺めることができた。山頂より眼下を見下ろし、先ほどまでいた六面地蔵を探すが、なかなか特定することができなかった。

東岳と琴石山 眼下に割石地区

 山頂を出発し、中岳の祠を眺め、東峰へ到着。東峰から三ヶ岳の山頂(西岳)を眺めるとやはり周囲がきれいに伐採されていることがよくわかった。東岳の祠に手を合わせ、山頂を出発。急な横木の階段を下りながら、眼下に広がる展望を眺める。

中岳の祠 三ヶ岳西岳

 この三ヶ岳は私の最初に登った山、その時の感動が私を500回以上山に登らせたわけである。途中で山道をはずれて、林道ルートを採り、稲荷山方面のコースを確認。ただし、このコースは一度通っていたことに気が付いた。まもなく山谷峠へ到着、変則的ではあるが一周回りの登山は無事終了した。

三ヶ岳東岳 東岳の祠

 一般的には、割石コースより三ヶ岳へ登り、大谷コースを採る方が効率的であり、我々が採ったコースはあくまで参考にして頂きたい。途中にも記したが、三ヶ岳から琴石山への縦走やその逆のコースを採る場合に、大谷方面への鉄塔広場までの往復を取り入れると、北面から琴石山を間近に眺める事ができるので、是非ともおすすめしたい。

琴石山の北面

岩場

石造延命六面地蔵菩薩

三ヶ岳

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県柳井市 三ヶ岳 登山口付近のMAP

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