真夏の琴石山(こといしやま)山口県柳井市

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2002年11月 4日 柳井港〜琴石山〜三ヶ岳縦走
2009年 7月18日 琴石山四季の森コース
2016年 7月23日 琴石山四季の森コース
2018年 1月27日 三ヶ岳〜琴石山縦走 千回記念登山
2020年 4月 5日 三ヶ岳〜琴石山〜やない美ゅーロード
2021年11月 3日 琴石山 登りは白潟コース、下山は修験ルー
2023年 9月24日 琴石山 登りは修験ルート、下山は林道コース

2023年10月 1日 三ヶ岳〜琴石山〜アドベンチャーロード〜やない美ゅーロード
2024年3月30日  琴石山四季の森コースと修験ルートで山頂に立ちヤマザクラとコブシを観賞

2016年7月23日

四季の森コース登山口 →0:15→ ヤマザクラ2 →0:15→ 愛宕神社跡 →0:30→ 山頂

 →0:20→ ヤマザクラ2 →0:10→ 登山口

全歩行時間 1時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 2016年の真夏の東北・上信越遠征、秋田県、山形県、福島県、新潟県、群馬県、長野県を巡る山旅が迫ってきている。このためのトレーニングとして柳井大平山へ3日連続で通い、トレーニングの総仕上げは、満を持しての柳井市琴石山への登山。以前この山へ向かった際には水分不足による熱中症、非常につらい思いをしている。今回は水分を3リッター用意し、四季の森登山口へ向かった。

柳井大平山登山口 登山口付近から眺める三ヶ岳・琴石山
柳井市街 柳井大平山山頂

 登山口へ向かう起点は柳井港のフェリー乗り場、目の前を通る国道188号を東進する。左に「神花原第一踏切」が見えてくれば、この手前に琴石山への案内が立っている。案内に従い舗装道を進み、途中で水車小屋を過ごす。

水車小屋 四季の森コース登山口

 大畠から続く工事中のバイパス下を潜り、幾分道路幅が狭くなると、左に白潟コースが分岐する。この先から作業道に入ると、「巨樹ヤマザクラ」の案内の立つ「四季の森コース」登山口へ着く。登山口の手前には、駐車可能なスペースが数台分用意されており、ここに車を置いて登山を開始する。

石垣の残る登山道 木漏れ日

 時刻は13時過ぎ、この時間を選んだのは酷暑に慣れるためで、本番は長時間に及ぶ登山が予想されている。真夏の厳しい条件下、大岩の目立つヤマザクラへの登山道入口を出発した。右に石垣を眺めながら坂道を進むと、すぐに木漏れ日差す自然林の下に出る。

間もなくヤマザクラ2 ヤマザクラ2

 夏真っ盛りだが、琴石山への登山道は頭上を樹林が覆うので風さえ吹けば涼やかだ。自然溢れる登山道を楽しみ、少しずつ高度を上げていると、登山口からは15分でヤマザクラの案内板前へ着く。

 直進方向は琴石山登山道(第一駐車場方向)だがヤマザクラの案内に従い分岐を左折。少し進むとわずかに頭上が開け、巨樹ヤマザクラを見ることができた。このヤマザクラは柳井市の天然記念物で、山口県内でも有数の巨樹。古来より愛宕山への参詣者、琴石山登山者、地元の人々に親しまれてきた古木である。

眼下に柳井市街 ベンチの置かれた休憩所

 目の前にそびえるヤマザクラ2は樹高19.2m、枝張りは東12m、西13m、南15m、北12m、4月の満開時には麓の柳井港付近からも眺めることができる。樹間越しに柳井港方面を眺めた後、道なりに北へ向かう。

ヤマザクラ1へ向かう 巨樹ヤマザクラ1

 すぐに登山道は折り返し、少しずつ高度を上げると、琴石山のヤマザクラ1へ着く。ヤマザクラ1は樹高16.6m、枝張りは東8m、西10m、南10m、北10m、このヤマザクラの周囲はすっかり樹林に覆われている。更に高度を上げると、東屋の置かれた展望地へ出る。

展望の東屋 瀬戸の風景

 眼下に柳井港、その対岸には大星山、中の峰、鳩ヶ峯と続き、室津半島の先には皇座山がそびえている。瀬戸の美しい風景を眺めながら小休止。やはり真夏のトレーニングは急登の琴石山に限る。

愛宕神社跡へ向かう 弁慶岩(クリックで拡大)

 展望の東屋で息を整えた後、登山を再開、山腹につけられた平坦な登山道を辿る。途中で水場を通過、冷たい水で顔を洗うとすっきりする。この先で弁慶岩を過ごせばベンチの置かれた愛宕神社跡へ着く。

愛宕神社跡(クリックで拡大) 琴石山へ向かって出発

 石垣のみ残る愛宕神社跡へ参拝した後、北上する。なお、ここで南へ進路を採れば、第一駐車場またはヤマザクラへ向かうことができる。「琴石山登山道600m」の案内を眺めて擬木の階段を進む。周囲は最近草苅が実施され、東屋付近から快適な道が続いている。

分岐を左へ向かうと琴石 ツタの茂る琴石(クリックで拡大)

 整備された登山道を進むと、間もなく左上へ分岐する遊歩道が見えてくる。この上にそびえる大岩が琴石山の由来となった「琴石」または「琴の岩」と呼ばれる大岩である。以前は白い岩が特徴的だったが、今日の琴石はツタが茂り青々としている。この姿は阿武町宇田の惣郷にそびえる神宮山のご神体の岩(旧版山口県の山で紹介)とそっくりである。岩の下に祀られた祠に参拝後、山頂へ向かう。

琴石の祠へ参拝 急傾斜は着実に高度を上げる

 巨石の琴石を過ごすと急登の連続が始まり、擬木階段は整備されているものの、足が上がらずスローペース。この急登が真夏のトレーニングには丁度良い。途中で一旦坂の傾斜が緩み、ほんのわずか平坦な道となるので小休止。再び急登が始まるものの、今度は目の前に瀬戸の大展望が広がる。わくわくするような展望に癒やされながら高度を上げると、わずかで琴石山の山頂へ到着した。

眼下に広がる展望(クリックで拡大)

 快晴の山頂からは岩国市の銭坪山、周防大島の山々、皇座山に大星山など瀬戸内海上にそびえる山々が一望、北には氷室岳や高照寺山等もはっきり眺める事ができた。山頂に置かれたベンチに腰掛けたっぷり水分補給、真夏の山頂なので誰もいないと思っていたら、福山から1名、光市から3名の2組の登山者が休憩していた。

琴石山山頂(クリックで拡大)

山頂の祠へ参拝 氷室岳と高照寺山(クリックで拡大)

 本日用意した水分は3リッターだったが、山頂へ着いた時点ですでに2リッターを消費。この水分量では三ヶ岳までの縦走は無理なので、そのまま下山を開始した。帰路は愛宕神社跡まで下り、そのまま第一駐車場の案内に従い南下を始める。途中でヤマザクラの案内に従い、西方向へ進路を採れば、やがて登山時に分岐したヤマザクラ2の手前を通過。そのまま元来た道を引き返し、大岩の目立つ四季のコース登山口へ下り立った。次は東北・上信越遠征が待っている。

弁慶岩

旧愛宕神社

琴石

琴石山山頂

氷室岳・高照寺山

瀬戸内海

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県柳井市 琴石山 登山口付近のMAP

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