秋田駒ヶ岳(あきたこまがだけ)秋田県仙北市

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2016年8月4日

八合目登山口 →1:00→ 男岳分岐 →0:15→ 男岳 →0:20→ 阿弥陀池

 →0:20→ 秋田駒ヶ岳(男女岳) →0:15→ 阿弥陀池 →0:15→ 横岳

 →0:10→ 焼森 →0:35→ 八合目登山口

全歩行時間 3時間10分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2016年の真夏の東北遠征、前日の8月3日はいろいろなことをしながらJR福島駅まで移動。駅前で有名な福島餃子を探し、円盤餃子の「照井」さんで美味しい餃子を頂いた。

 フライパン一枚で焼くことにより丸い円盤型になった「円盤餃子」は、円盤の形をしているのが珍しく、しかも美味しい。その後レンタカーに乗り込み、秋田駒ヶ岳の登山口のアルパコマクサへ移動した。

JR福島駅 円盤餃子 照井

名物の円盤餃子

 そして8月4日、秋田駒ヶ岳の麓、アルパコマクサで午前4時過ぎに起床。秋田駒ヶ岳の方向を眺めると、山頂部は雲の中だった。登山準備は、昨日の就寝前に終了していたので万全。とにかく今回の登山は軽装に心がけている。そこで、ガスコンロも不要、昼食はパンで充分という考え方で、これ以外に必要なものは水分のみ。秋田駒ヶ岳の登山時間を考慮すると、今回持って行く水分は3リッター程度である。

アルパコマクサ バスは狭い道を進む

 アルパコマクサのシャトルバス出発時刻は6時1分、バスの到着と同時に乗り込んだ。バスは狭い舗装道を進み、6時25分に八合目登山口へ到着した。ここで驚いたのは、駐車場に数台の乗用車が置いてあること。よく聞いてみると、マイカー規制とは、規制時間中に八合目まで乗り入れができないと言う意味で、一旦八合目まで乗り入れておけば、下りはバスの後について降りことができる。このことを知っていれば、昨日中に車で乗り入れていたのだか、それこそ後の祭りである。

八合目登山口 岩の道

 さて、八合目登山口から秋田駒ヶ岳を目指す。登山口付近はガスに覆われており、山頂方向を確認することはできない。八合目小屋を右に過ごし、舗装された遊歩道に入る。笹に囲まれた道を少し進めば、舗装が切れていわゆる登山道に入る。雲上の花畑と言われるだけあって、早速多くの花々が出迎えてくれたものの、依然として周囲はガスに覆われている。

登山道横には沢山の花が咲いている 片倉岳展望台(赤土の広場)

 足下は火山灰のような道に変わり、ガスの先には小山が見えている。少し進み、足下が岩の道に変われば、左右を覆っている笹や草の勢いが増してくる。霧の中の登山だが、シシウドなどの花ははっきり見ることができる。やがて火山灰の目立つ裸地へ到着、この地点は片倉岳展望台で赤土の広場と説明されている。

岩の間を抜ける 平坦な道を進む

 晴れていれば、目の前に女目岳や田沢湖を見晴らすこともできるそうだが、ガスのため全く展望は無い。片倉岳展望台を出発し、少し坂を下る。左右を笹に囲まれた道を進めば、特徴的な岩を左右に過ごす。

花畑 木道の先は霞んでいる

 左右をロープに囲まれた平坦な道に出るが、依然として周囲は霧に包まれている。このあたりが一番の花畑みたいで、周囲に咲く花を眺めていると、足の運びが遅くなる。ベンチを過ごすと少しずつ坂の傾斜が増し、名残のニッコウキスゲやハイマツを眺めながら高度を上げると再び広い草原へ出た。

阿弥陀池 秋田駒ヶ岳(クリックで拡大)

 ここで足下は木道に変わり、快適な道を進んでいると直進方向と右への分岐へ着いた。直進方向には阿弥陀池が霧の中から顔を出したので向かっていると、突然霧が晴れ、目の前には秋田駒ヶ岳の勇姿が顔を出した。霧が晴れれば、こんなに状況が一変することを目の当たりにした。

男岳へ向かう

 しばらく青空の下にそびえる駒ヶ岳を眺めていたが、再び周囲を霧が覆ったので、先に男岳へ向かうことにした。分岐を北に採り、岩の道に入ればすぐに交差点へ着く。ここで男岳へは右へ300m、ムーミン谷へは直進、横岳へは左へ700mである。

岩の道 ケルンの置かれたピーク

 男岳へ向かって分岐を右折、岩の道を進む。霧の中の登山なので、どこを歩いているのか全体像がつかめないものの、この岩場登りはとても楽しい。わずかで岩上へ着き、左右に花畑を眺めながら尾根道を進むと、少ピークへ到着。ここが男岳と思っていたら、この地点はケルンが積まれているだけだった。

男岳へ向かう 男岳

 道なりにもう少し尾根道を進めば、祠の祀られたの男岳(1623m)へ着いた。祠の横には方位板があり、周囲の山々の位置関係を示す案内が刻まれているが、霧のため何も見えない。霧の中での記念撮影の後、すぐに男岳を出発した。

霧にかすむムーミン谷 阿弥陀池横の花畑

 途中でムーミン谷方面を眺めたが、こちらも霧の中で正しくムーミン谷の様相である。阿弥陀池の分岐まで戻り、駒ヶ岳の前に避難小屋を見学しようと進んでいると、気まぐれな霧が突然晴れて再び駒ヶ岳を眺めることができた。阿弥陀池の花畑も日が当たると美しく、駒ヶ岳のプレゼントのような景色をしばらく眺めて小休止。再び周囲を霧が覆い始めたので避難小屋を見学後、いよいよ駒ヶ岳へ向かって出発する。

青空が広がると明るくなる 避難小屋

秋田駒ヶ岳へ向けて出発(クリックで拡大) 背後を振り返れば・・・・

 山頂部を霧に覆われた駒ヶ岳の姿もなかなか風情のあるもので、木道の先へ続く道に入る。岩の敷き詰められた道が駒ヶ岳への登山道で、山頂へ向かって直登が続いている。急な傾斜の道を少しずつ高度を上げて行き、ふと背後を振り返れば、その急峻さがよくわかる。

花畑を眺めながら登る 秋田駒ヶ岳山頂(クリックで拡大)

 最後の急登を踏ん張り、登山道の左右に咲き誇る花畑を眺めていれば、やがて山頂へ到着した。一等三角点の置かれた男女岳には、剱のようなモニュメントが置かれていた。山頂からの展望は、霧に覆われて得ることができないものの、青空の下で秋田県最高峰に登頂できたことはとてもうれしい。

火山岩の目立つ山頂 霧の覆われて展望は無し

 しばらく山頂に立ち、霧の晴れるのを待っていたが、いっこうに晴れそうにないので下山を開始した。阿弥陀池まで下った所で、そのまま元来た道を下山しようとしていたが、横岳から秋森へ周回した方が楽しいと教えられたので、阿弥陀池から避難所の横を抜け、北の横岳へ向かう分岐に入った。

やはり展望は望めない 阿弥陀池へ
横岳へ向かう 横岳分岐点

 木道の先から左右に草のかぶる道に入り、わずかに高度を上げると横岳分岐点を通過する。この地点は最初に登った男岳から800mの地点だった。分岐を左折し200m先の横岳へ向かう。眼下に小岳や霧のかかった女岳を眺め、尾根道を更に北へ進む。やがて進路は東へ変わり、縦走路の先に横岳が見えてきた。

横岳(クリックで拡大) 小岳や女岳(クリックで拡大)
横岳山頂(クリックで拡大) 横岳から秋田駒ヶ岳

 快適な尾根道を進み、わずかで横岳へ到着。ベンチの置かれた横岳から周囲に広がる展望を眺める。雲が低く霧に覆われた展望だが、この景色も素晴らしい。北東に丸っこい山頂の焼森が見えているが、この山頂には草が生えていないようだ。東に男女岳、北東に焼森を眺めながら快適な尾根道歩きを続ける。

平坦な山頂の焼森 コマクサ

 焼森の先に美しい山容の山がそびえている。これはたぶん岩手山だろう。足下にコマクサが目立ち始めると、間もなく平坦な焼森へ到着、見事なくらい砂状の焼森山頂部には、何も草が生えていない。

焼森山頂(クリックで拡大)

 山頂の周囲に渡してあるロープの先に唯一生えているのがコマクサで、この花の咲いている時に登る事のできた幸せをかみしめる。焼森から西にそびえる駒ヶ岳を眺めた後、いよいよ周回コースも最終段階。坂を下り八合目登山口へ1.2kmの案内を確認。足下に咲く花を観賞しながら坂を下る。

周回道で下山開始 岩の目立つ遊歩道
遠くに八合目登山口 鞍部から登り返す

 北には登山開始点の八合目が見えているので安心感がある。最初こそ整備された道だがすぐに普通の登山道に戻り、一旦谷に降りてわずかに登り返す。ここで焼森を見上げればその高度感にびっくり。あっと言う間に高度を下げたことを目の当たりにした。この先より左右に名残のシャクナゲを眺めながら細い道を下っていると、少しずつ周囲が明るくなってきた。

焼森を振り返る 名残のシャクナゲ
八合目登山口へ到着 秋田駒ヶ岳方面

 笹の先に小屋が見えてくれば間もなく登山口へ到着。快適な秋田駒ヶ岳登山は無事に終了した。登山開始時には霧に包まれていた八合目だが、少し霧が晴れただけで雰囲気が変わり、山頂方向もおぼろげながら見ることができた。シャトルバスに乗り込みアルパコマクサへ戻り登山は終了、次は秘湯の乳頭温泉へ。

秘湯 鶴の湯へ 鶴の湯(クリックで拡大)

 乳頭温泉郷に入り秘湯「鶴の湯」の案内に従い進む。間もなく鶴の湯に到着、ここは観光地みたいで、団体客が温泉に入りに来ていた。駒ヶ岳登山の汗を流すのが目的なので、広い混浴露天風呂に入り、白濁した温泉にのんびり浸かった。温泉の後は周辺観光で、この遠征は毎年忙しい。

百湯と黒湯 混浴露天風呂

 次に向かったのは辰子伝説の田沢湖で、美しい姿を永遠に得るため龍に変身してしまった辰子さんと八郎太郎の棲む田沢湖へ。たつこ像の建つ田沢湖畔へ到着、黄金の辰子像と対面した。向かいには秋田駒ヶ岳がそびえ、なかなか美しい光景である。

田沢湖の辰子像 浮木神社へ参拝
大量の魚群 御座石神社へ参拝

 この隣に建つ浮木神社へ参拝、水面を眺めていると小魚が観光客からえさをもらっていた。大量の魚群で、子供がえさを投げて魚が集まったところを網ですくうが、一匹も網に入らない。なんともすばしっこい魚である。次に御座石神社へ参拝、この先の田沢湖遊泳場でみそたんぽを食べ、田沢湖観光を終了した。駒ヶ岳を眺めると、やはり山頂部は雲の中だった。

田沢湖で湖水浴 みそたんぽ
秋田駒ヶ岳 秋田竿灯祭りの出店

 次に向かったのは今回遠征のメインイベント、東北三大祭り「秋田竿灯祭り」の会場。到着時間が早かったので屋台の横手焼きそばを頂いた。夕暮れとなりいよいよ竿灯祭りの始まり。ところが、この祭りはスケールが大きすぎて近くから見学したのでは、全体像が見えない。更に竿で竿灯を支えるため、時々竿灯が観客席へ倒れることが解った。

東北三大祭りの秋田竿灯祭り(クリックで拡大)

 

 こんな危ない祭りだが、見ているととても楽しい。最初は固定した場所で見ていたが、歩行者天国のような所で見るのが一番と言うことが解った。しばらく祭りを眺めて秋田を出発、明日登山予定の鳥海山の登山口、鉾立大駐車場へ移動した。

秋田駒ヶ岳

男岳

秋田駒ヶ岳 男女岳

横岳

焼森の先に岩手山

焼森

鶴の湯

東北三大祭りの秋田竿灯祭り

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 秋田県仙北市 秋田駒ヶ岳  登山口付近のMAP

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