小五郎山2015年の紅葉(こごろうやま)山口県岩国市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2002年 8月20日の登山記 (向峠〜山頂往復)を読む 2015年11月3日 向峠ルート(向峠〜金山谷へ縦走) 向峠バス停 →0:25→ 登山道入口 →0:45→ 向峠 →0:50→ 山頂 →0:10→ 横穴式坑道分岐 →0:10→ 竪穴式坑道 →0:25→ 展望台 →0:05→ 寺床 →0:05→ 休憩所 →0:12→ オンドル跡 →0:03→ 登山口 →0:08→ 甲羅ガ橋 →1:17→ 向峠バス停 歩行時間 4時間35分 2015年は福岡県の山、岡山県の山、鳥取県の山をそれぞれ完登し、一応の登山予定は終了した。これから年末に掛けては、私に登山の楽しさを教えてくれた山口県の山を歩くことにしている。その手始めとして、今回は紅葉の美しい岩国市錦町の小五郎山へ向かう。 登山口は向峠登山口、本日の予定は向峠コースで山頂まで行き、下山は金山谷コースを採り金山谷へ下る。その後、金山谷から深谷川沿いを下り、向峠まで戻るという一周回りの縦走コースである。
向峠へ向かう起点を道の駅ピュアライン錦とすれば、六日市方面へ少し進み、橋を渡った先で吉和・宇佐郷への案内に従い分岐を右折し国道434号に入る。そのまま道なりに宇佐郷まで進み、深谷峡温泉の案内が見えてくれば、吉賀方面へ向かう案内を確認して分岐を左折、本川橋を渡って県道16号に入る。後は道なりに県道を進み、中国自動車道の吉和39ガートを潜り、更に進めば登山口の向峠バス停に着く。
向峠を出発、バス停から北へ進路を採り交差点を渡る。交差点右側には小五郎山登山道入口の案内が掲示され、登山口まで30分と書かれている。そのまま道なりに舗装道を進むと、右側に水道施設を過ごす。
竹林帯に入れば猪除けのゲートが見えてくるので、中に入って鍵を閉める。左右の竹林帯はすぐに自然林へと変わり、道の右側には、昔の登山届け用施設の名残が残っている。更に進むと右に「四境の役の向峠集落民隠れ屋跡」の案内を見るが、案内自体が古くかすれており、全てを判読することはできない。
作業道を更に進み、支尾根を二つ巻いたところで右側へ折り返す方向に小五郎山の登山道が続いている。入口には登山口の標識が置かれているので迷うことは無いだろう。なお、案内には山頂まで1時間50分と書かれている。
登山道に入り、すぐに左へ折り返す。足下はまさに自然の道が続き、何も手の入っていない登山道の雰囲気が良い。早速倒木を迂回し、足下に岩の多い道を辿る。左に植林帯、右に自然林の植生を眺めながら緩やかに高度を上げる。
時折頭上に紅葉が見受けられるものの、まだ紅葉前線は標高の高いところでとどまっている。登山道に入り10分程度で右にアカマツ林を過ごす。この先で再び左側に植林帯が現れ、すぐに自然林へ戻る。自然林を眺めながら明るい道を快適に進むと、少しずつ色づき始めた紅葉を眺めるが、まだ見頃には遠い。
足下にふかふかの落ち葉を踏みしめ、相変わらず緩やかな傾斜を辿る。やがて前方に開けた場所が見えてくれば、休憩所の向峠へ到着した。昔は自然木のベンチが置かれていたのが印象的だったが、もう木が朽ちて無くなっている。
向峠を出発と同時に頭上の木々の間から青空が顔を出し、一気に足下が明るくなる。これは木々の立っている間隔が広がってきたためだろう。なおかつ、紅葉により色づく木々もこの先増えてきた。丁度この向峠を越えた付近を紅葉前線が通過中で、しばらく美しい紅葉が続く。 紅葉前線
坂の傾斜は少しずつ増し、左右に笹が増えてくる。以前は向峠から20分程度進んだところで、背丈ほどの笹原が現れ、簡単な笹こぎを楽しめていたのだが、今では登山道上に笹こぎをする場所は残されていない。頭上に紅葉を楽しみながら高度を上げれば、やがて落葉が目立ち始め、紅葉を終えた樹林が増えてくる。
眼下には笹原も美しく、登山道の左右に続く笹原も見所の一つである。山頂手前の平坦なピークから南に羅漢山の平坦な山容が広がり、山頂のレーダードームは当然のこと、右には法華山が優雅にそびえている。また、木の間越しながら東には鬼ヶ城、その左側には大峰山が顔を出している。
明るい尾根道を歩いていると、前方に小五郎山の山裾が見えてきた。残念ながら紅葉は終わりかけている。また、山裾の右には寂地山、その右には特徴的な山容の吉和冠山がそびえている。
快適な尾根道を辿り、一旦高度を下げてすぐに登り返す。少し登って背後を振り返れば、大谷辻に十王山が広がり、その先には羅漢山がそびえている。それにしても紅葉の美しさはどうだろう。今まで歩いてきた大谷辻は、頭上に美しい紅葉を眺めていたので当然の美しさ。その先右側に美しい山容の大将陣が顔を出し、手前には日差しを上げた笹原がきらきら輝き、いつまで眺めていても、見飽きない程である。 大谷辻・十王山・大将陣など(クリックで拡大)
さて、わずかに高度を上げれば、間もなく平坦な小五郎山の山頂へ到着した。三等三角点の置かれた山頂からは、南東に法華山、羅漢山、東に鬼ヶ城、左に大峰山と続き、北東に吉和冠山、左に寂地山、手前に容谷山、北には木の間越しながら安蔵寺山を眺めることもできた。展望広がる山頂にておむすびを1個ほおばり、周囲に広がる展望を確認する。
山頂でピンク色のマユミの実を眺め、すぐに金山谷コースへ向かって出発する。坂を下り、左右の分岐は左道を採る。なお、右のコースは寂地山への縦走コースである。金山谷コースは急な下りだが、補助のロープが渡されているので慎重に下れば大丈夫。周囲の木々をつかみながら明確な踏み跡を慎重に下る。
山頂から10分程度で坑道跡の分岐へ到着、ここで進路を右(北)へ採れば坑道跡の前に着く。ヘッドライトを灯して本コースのハイライトの坑道探検をしたが、この探検はライトの光が強ければ安心である。
紅葉
さて。坑道跡を出発、周囲に広がる紅葉を眺めながら慎重に高度を下げる。途中で山際付近に安蔵寺山を眺めるが、すぐに視界から隠れてしまった。坑道跡から10分程度で今度は竪穴の坑道跡を眺める。この坑道は大岩横にあり、坑道入口はふさがれている。 竪穴跡を出発し、左右にシダの茂る道を下ると、錦町観光協会による「小五郎山鉱山跡について」と言う案内が置かれている。案内板を過ごし、頭上に紅葉を楽しみながら下山を続ける。やがて左に展望台の大岩が現れるので立ち寄り、木の間越しながら、向かいにそびえる山々などを眺める。
展望台を出発、岩の目立つ場所に着くと、この付近が寺床と言われる場所で、修験道跡地と案内されている。更に坂を下れば左に大栂への分岐を過ごす。ここには手製の案内が置かれ、大栂まで350mと書かれている。大栂には以前行ったことがあり、大きな木という記憶が残っている。 寺床(修験道跡地)
坂を下れば平坦な休憩所が待っており、この先から急な坂が続く。休憩所を少し下ると以前気づかなかった見張台跡の案内を見つけた。この下には人工的に組まれた石垣が残っており、金山谷コースは本当に見所の多いコースである。 オンドル跡地 オンドル跡を出発すれば、すぐに登山道に合流、堰堤などが見えてくれば終点は近い。間もなく金山谷鉱山ルートの登山口へ到着、これで縦走は終了である。更に坂を下り、このコースの駐車場を右に過ごすと、紅葉の美しい深谷川の袂に下り立つ。民家前まで下りて深谷川に架かる甲羅ヶ谷橋を眺め、小休止をとる。 さて、登り返すか・・・と、往路を引き返す。ところが坂がきつい。登山口を抜けてオンドル跡の分岐を過ごしたところで、ギブアップ。山頂を経由して向峠へ向かうことをやめて、安全な舗装道を通り、向峠へ向かうコースへ変えた。このコースは結局1時間15分で向峠へ到着、甲羅ガ谷橋から向峠までは約6kmの行程だった。
紅葉の始まり
笹原 笹原の先に大谷辻、十王山
大峰山と鬼ヶ城
紅葉
深谷川の紅葉
麓から眺める小五郎山 前の山 稲積山 を見る 次の山 柏木山・弥山 杭名コース を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 小五郎山 登山口付近のMAP |