紅葉の小五郎山(こごろうやま)向峠コース往復 山口県岩国市

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2002年 8月20日の登山記 (向峠〜山頂往復)を読む
2009年10月25日・11月14日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜向峠へ縦走)を読む
2010年11月14日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜向峠へ縦走)を読む
2015年11月 3日 向峠ルート(向峠〜金山谷へ縦走)
2015年12月 8日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜向峠へ縦走)を読む
2016年10月10日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜山頂往復)を読む

2017年10月27日 向峠ルート 鉱山跡まで往復
2018年10月21日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜山頂往復)を読む
2019年8月12日 向峠登山口から金山谷登山口、向峠登山口まで周回
2020年11月14日 向峠登山口から金山谷登山口、向峠登山口まで周回
2022年8月28日 金山谷鉱山ルート(金山谷〜山頂往復)

2017年10月27日

向峠バス停 →0:30→ 登山道入口 →0:50→ 主稜鞍部 →1:00→ 山頂

 →0:20→ 案内板の立つ精錬所跡 →0:30→ 山頂 →0:40→ 主稜鞍部

 →0:40→ 登山道入口 →0:20→ 向峠バス停

全歩行時間 4時間50分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 紅葉シーズンの小五郎山へ向かう。登山前に深谷大橋や田野原地区から小五郎山を眺め、あちこち寄り道をして9時半過ぎに向峠登山口へ着いた。岩国生活バスの向峠バス停を出発し交差点を北へ進む。交差点の入口には登山口まで徒歩30分と書かれている。
登山口の向峠バス停 獣除け鉄柵ゲート

 舗装道を進むと左に道は分岐し、登山口まで25分と案内されている。すぐに竹林帯に入ると獣除けの鉄柵があり、ゲートを開けて中に入る。この手前にも登山口への案内があり道を間違えることはない。作業道を更に進むと右に壊れかけた「小五郎山莊」の小屋があり、中には登山ノートが置かれているようだ。この小屋はかなり以前からこの場所に置かれており、月日の過ぎることを感じさせるものである。

小五郎山莊 四境の役 説明板
 更に作業道を進み、左にカーブする起点にはやはり以前から置かれている「四境の役の向峠集落隠れ屋敷跡」の説明板を見る。この案内もかなり朽ちてきている。頭上をながめれば青空が広がり、とても気持ちの良い環境である。初美地区方面を眺めるが、樹林の背が高く展望を見晴らすことはできない。
登山道入口 いよいよ登山道

 登山口から約30分で登山道入口の案内の立つ分岐へ到着。ここから折り返すように右上へ続く道に入る。ここから山頂まで1時間50分と案内されている。ここまでの行程はほぼ案内通りだったので、この先も案内通りに行けるかどうかが平均的な速度との兼ね合いであろう。この入口付近にスズメバチの巣があると書かれているので慎重に進む。先日の虎ヶ岳では、スズメ蜂の攻撃にひるんだことが生々しい記憶である。

アカマツ林 植林帯

 岩の目立つ道に入りしばらく進むと周囲にアカマツ林が広がる。アカマツを眺めながら高度を上げ、そのまま山腹につけられた道に入る。更に進めば整然と林立する植林帯の人工美がすごい。密集した植林帯を右に眺めながら坂を登る。突然という感じで足下にくぼみを見つけた。これが炭焼き窯跡で昔の生活の名残を今に伝えている。

炭焼き窯跡 主稜鞍部
 そのまま更に明確な道を辿れば右上から尾根が少しずつ下がっていることが解り、間もなく主稜鞍部の峠に着いた。ここまで登山道入口から1時間20分の行程だった。峠で小休止の後、いよいよ急登へ向かう。左右に笹を眺めながら坂に取り付く。頭上は自然林に覆われこれらが紅葉すれば素晴らしい景色となるが、最初の所ではまだ紅葉は始まっていなかった。
小五郎山のハイライトの紅葉

 少しずつ高度を上げると、周囲には紅葉している木々が現れ、登る度に美しい景色が広がる。全体的には黄葉が多く、周囲は黄金色に包まれている。やがて頭上が開け、青空と黄金色のコントラストが素晴らしい。この中に紅葉が入ると更に幻想的な風景となり、小五郎山の面目躍如という感じである。

紅が入ると美しい 寂地山と吉和冠山

 やがて急登が終わり緩やかな尾根道を辿る。全体的には紅葉の始まりという感じで、全山黄金色とは言いがたいが紅葉の始まりもなかなか美しい。紅葉を楽しみながら進むと、間もなく寂地山や吉和冠山を見晴らす展望地へ出た。寂地山を正面に見て左側の斜面にも紅葉が見受けられ明るい日差しを浴びた姿が美しい。

十王山と大谷辻、左右に羅漢山や大将陣山 山頂
 展望地から一旦坂を下り、上り返せば背後には今まで歩いてきた尾根が続き、その先には十王山と大谷辻、左右に羅漢山や大将陣山など逆光気味ながら展望が広がる。やはり紅葉のはしりという感じは否めない。まだ全山紅葉には早いようだ。笹原越しの展望を眺めて更に高度を上げれば広く平坦な山頂へ着いた。
展望広がる山頂 当日は明るい日差しでした

 山頂からは寂地山、吉和冠山、大峰山、鬼ヶ城山、遠くには広島湾、手前に羅漢山と続き、島根県側には安蔵寺山、香仙原が樹間越しに見えている。山頂で昼食を摂り、マユミの実を確認、次は鉱山跡へ向かって少し進んでみた。

マユミ 金山谷鉱山コースへ

 左右に笹を見ながら急な坂を下り、最初に横穴式坑道跡の分岐を過ごし、次に竪穴式坑道跡の前を通過、更に下って案内板の置かれた精錬所跡へ着いた。ここで案内板を確認し、斜面を石組みにより人工的な平坦地に変えた精錬所跡などを見学、竪穴式坑道跡、横穴式坑道跡の入口をそれぞれ確認して山頂まで引き返した。

横穴式坑道入口 案内板の立つ精錬所跡
星坂地区から眺める小五郎山
右谷山から眺める小五郎山