寂地山(じゃくちさん) 山口県岩国市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2002年 8月11日 初回登山を見る 1回目 2002年8月11日(日曜日)の登山記を読む 寂地山 犬戻峡コース 登山口 →0:20→ 寂地林道 →0:30→ 林道終点 →0:30→ 山頂まで1km標識 →0:30→ 寂地山山頂 →0:50→ 林道終点登山口 →0:30→ 犬戻遊歩道入口 →0:20→ 登山口 全歩行時間 3時間30分 新・分県登山ガイド34「山口県の山」(山と渓谷社 中島篤巳著)に掲載されている寂地山は、山口県の最高峰。山頂には「第十八回山口国体炬火採火之地」の石碑、祠、山頂標識が立っている。また、カタクリの花が咲き誇るゴールデンウイークには、沢山の登山者が訪れる名峰である。 本日は「山口県の山」の著者中島先生、近くのTさんと一緒に山口県最高峰の寂地山へ向かう。8時半に由宇を出発、玖珂から国道2号、国道187号を乗り継ぎ錦川沿いを走っていると沿道には駅伝の準備がしてあった。今日は錦川清流駅伝が開催されるようだ。
錦町の道の駅にて錦町産の松茸弁当を購入、国道434号を走り宇佐郷へと向かう。国道を道なりに進めば正面に容谷山の美しい山容が見えてくる。もう少し進めば寂地峡の標識が現れるので左折し、寂地峡方面へ向かう。寂地峡の駐車場を左に過ごし、更に舗装道を進むと間もなく犬戻遊歩道への入口に到着、この先は車両通行禁止となっているため車を降りて登山を開始する。
落ち葉の絨毯が敷き詰められた犬戻遊歩道に入るとすぐに階段道となり、滑り止めの施された木道を歩き、水平道に着くと、眼下には竜神の滝が木の間越しに見えている。美しい滝を眼下に見下ろしながら遊歩道を進めば竜神の滝の上に着く。眼下に見える滝壺の色が美しく、暫く立ち止まり滝の流れを観賞する。周囲に美しい紅葉を眺めながら沢沿いを上流に向かって歩いて行けば、すぐに犬戻の滝に到着。美しい滝と紅葉を眺める。
犬戻の滝を観賞した後遊歩道に戻り、横木の渡された坂を登って行く。紅葉に彩られた周囲の景色に感動しながら階段を登れば寂地林道に到着、対岸にも紅葉が美しい。林道との合流点の先に崩落地を過ごし、この先から紅葉の美しい寂地林道歩きが始まる。通常林道歩きは辛いことの方が多いが、今回は美しい紅葉の下を歩くので苦にならない。眼下に流れる沢の音を聞きながら歩けば寂地林道に入って30分で寂地山登山口へ到着した。
寂地林道の紅葉 寂地林道の紅葉(動画)
登山道入口の橋の上から沢を眺めると、沢山の落葉が美しい。山頂まで60分の標識を過ごし、登山口を出発。横木の渡された階段を登り、落ち葉の絨毯の道を進めば前方の遊歩道上に、はみ出した木を眺める。近づいてみると、この木は幹の途中からも木が生えており、1本の木から2本の木という珍しい木であることが解った。
幹の途中に木が生えている 左手に沢を眺めながら進めば木の橋を渡り、この先から急な坂道を登ることになる。横木の階段が続くのだが、周囲の紅葉が一番美しく、ゆっくり登るので疲労感は少ない。坂の途中で「林道より0.5km」標識を通過、山頂まで残りは1.5kmである。
間もなく階段道は終了、落ち葉の登山道を進めば坂の傾斜は緩くなり、もう少し進めば延命水に到着。本日は水量が少なく、水苔を伝って落ちる清水をコップに集めて飲む。この延命水が何とも言えず美味しい。三人でゆっくり延命水を頂き、銘水を味わった。
延命水の先にあるわさび田跡に立ち寄り、わさびが残っていないか探してみたが、周辺に痕跡を探すことは出来なかった。坂を折り返し、進んで行くと「林道から1km」地点に到着、山頂との中間点を過ごした。
標識の先にはベンチが置かれ、休憩には丁度良い場所である。この先から再び横木の階段が始まり、周囲には杉の植林帯が続く。本日現在ではこの付近で紅葉は終了、この先はもう冬枯れに近い状況となる。
植林帯を抜ければ周囲は落葉のブナ林に変わり、林道から1.5km、山頂まで0.5kmの地点では落葉によりスッキリした自然林が続き、私の大好きな光景を眺めることが出来た。
整備された遊歩道を登れば間もなく尾根道に到着。自生するカタクリのために保護されたロープを避けて進めば、右谷山・小五郎山への縦走路に着いた。もう寂地山山頂までは残り200m、冬枯れのブナ林の下をゆっくり登って行く。
倒木さえも美しい 見通しの良い遊歩道の先に、横たわった倒木さえも美しく、この付近の展望は心に染みる。少しずつ高度を上げ、背後を振り返れば右谷山方面の展望が霞んでいる。落葉の樹林の下から眺める景色はまた格別である。ゆっくり時間をかけながら、もう山頂は僅かの場所だ。すぐに「第十八回山口国体炬火採火之地」の石碑、故竹下登元総理大臣に由来する「そうさい神社」の祠、山頂標識の立つ寂地山に到着。ベンチに座り昼食を摂るのだが本日はとても寒く、風も吹いているので手がかじかむ。 「第十八回山口国体炬火採火之地」の石碑に祠、山頂標識の立つ寂地山 寂地山山頂の風景(動画) お湯を沸かしてカップヌードルを食べ、ようやく人心地が付いた。食後に美味しいコーヒーを飲み、最後は記念撮影。その後額々山への分岐を探した後、下山を開始する。 記念撮影 冬枯れの木の間から錦岳・右谷山・小五郎山等を確認、そのまま右谷山への縦走路分岐から寂地林道へと下りて行く。少し下りればレーダードームの羅漢山が遠くに見える。これから先の下山は早く、楽しい時間はすぐに過ぎる。
林道登山口まで下り立ち、紅葉を楽しみながら寂地林道を下る。犬戻遊歩道の分岐から遊歩道に入り、再び滝を眺める。もう少し下ればもう登山口の犬戻遊歩道入口に到着、無事寂地山の登山が終了した。
登山口を出発し国道434号を錦町方面へと戻り、本日の温泉である深谷峡温泉へと向かう。この温泉の泉質は世界有数のラドン含有量、ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物を含む冷鉱泉。浴槽に浸かるとヌルヌルしとても気持ちの良い温泉だった。紅葉の寂地山はとても美しく、林道歩きが長かったにも拘わらず、周囲の紅葉の美しさに時間を忘れる山旅だった。 本日の温泉は深谷峡温泉 清流の郷 竜神の滝 犬戻の滝 紅葉 寂地林道 再び犬戻しの滝 前の山 花見山 を見る 次の 皇座山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 寂地山 登山口付近のMAP
2008年11月9日の登山記を読む 寂地山 21回目 24座 山口県の100山では15番目 ガイド本 中島篤巳著 山口県の山(発行所 山と渓谷社) 登山口 寂地峡林道終点登山口 登山開始 8:30 山頂到着 9:40 下山開始10:37 下山終了11:37 登山時間 1:10 山頂滞在時間 0:57 下山時間 1:00 所要時間数 3:07
天気が気になったが雨は降らないだろうと思い錦町の寂地山に向かった。8時前に寂地峡に着き、最初に宇佐八幡宮に参拝し本日の登山の安全を祈願した。寂地峡の駐車場に着き、車からバイクを取り出し、林道終点登山口に向かった。犬戻林道入口を過ぎるとガタガタ道となりゆっくりと走り、登山口までバイクを降りることなく到着した。
登山口付近からは霧が発生しており、途中の道標で写真を撮ると霧ばかりが目立っていた。歩き始めると500mで最初の道標があり山頂までは残り1.5Kmと書かれていた。真夏のブナの林は緑が鮮やかで天気は曇っていてもとても感動的だ。なおも歩いていると延命水が勢いよく流れていた。整備された道をゆっくりと歩き500m毎の道標を2回見て尾根道に到着した。
尾根道からは山頂まで200mと書かれておりここまで林道終点から約1時間の行程である。山頂と反対方向には右谷山と小五郎山があるように書かれていた。まだ全体の位置図がよくわからない。
尾根道を200m程度右方向に向かうと山口県の最高峰寂地山山頂に到着した。ここまで終始展望はなく霧の中の登山であった。山頂自体も山頂標識とベンチと祠があるだけで山頂の表示が無ければ頂上とわからないような地味な山頂である。ただ、ブナ林の緑は鮮やかで心が洗われる気がした。よく晴れた日に来ればもっと感激しただろうと少し悔やまれる。
山頂で休憩をした後そのまま広島方面にどんどん歩いたが、額々山分岐も冠山分岐も登山の素人にはさっぱり識別できないためすごすごと寂地山山頂に引き返した。山頂で休憩した後、今度は右谷山へ向かおうと道標に従って歩き始めたが、地理が不案内であり、道に迷う可能性もあるため下山を開始した。
宇佐八幡宮 林道終点登山口 登山口付近の滝 寂地山山頂 竜ヶ岳山頂 前の山 三ヶ嶽 を見る 次の山 竜ヶ岳 を見る 1回目 2002年8月11日の登山記を読む 2回目 2008年11月9日の登山記を読む
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