寂地山・額々山往復(じゃくちさん・がくがくやま) 山口県岩国市・島根県益田市

2002年 8月11日 初回登山を見る
2007年 5月 3日 吉和冠山、寂地山、額々山、右谷山、容谷山縦走を見る
2008年11月 9日 犬戻峡コースを見る
2019年11月16日 右谷山から藪ヶ垰へ周回
2020年 4月29日 カタクリロードを右谷山まで、下山はミノコシ垰から木馬トンネルへ
2020年 6月20日 松の木垰からオオヤマレンゲ観賞、吉和冠山往復

2007年 5月 3日

広島県・山口県・島根県の県境を歩く 2

松の木峠・冠山・寂地山の分岐〜寂地山〜額々山〜寂地山

寂地峡・額々山

参考コースタイム

松の木峠・冠山・寂地山の分岐 →0:40→ 寂地山 →0:15→ 鞍部

 →0:10→ 額々山 →0:30→ 寂地山 →0:05→ 寂地林道と右谷山・小五郎山の分岐

全歩行時間 1時間40分

ここまでの行程

 潮原温泉を出発、冠山登山道に入りオオタキを経由、ローソク岩の上からクルソン仏岩・冠山を眺める。その後冠山への縦走路に戻り素晴らしい樹林を楽しみながら冠山山頂に到着した。冠山の展望所から中国山地の名だたる名山を眺めた後、冠山山頂を出発、すぐにカタクリの群生と出会う。冠山のカタクリを堪能しながら笹の道を下りて行き、松の木峠と寂地山の分岐点に到着した。

 松の木峠からの登山道に出会ったので縦走路を右に取り、次の目的地の寂地山に向かう。この分岐付近にははっきりした標識が見あたらず、松の木峠から冠山に向かう際には通り過ぎないように注意が必要と思われる。縦走路に入ってもカタクリロードは依然続いており、快適に進んでいると左手にオオヤマレンゲの説明板を見る。

松の木峠からの縦走路、正面は寂地山・右は冠山に続く オオヤマレンゲの標識

 『オオヤマレンゲ(モクレン科)日本の本州(関東以西)、中国、九州の高地(ブナ林域)に生息し、6月下旬に直径5〜10cmの芳香のある白い花が咲きます。山口県内では、この一帯にしか生息しない大変貴重な種で、「レッドデータブックやまぐち」には、絶滅危惧種IA類に指定されています。この貴重な植物を今後とも多くの人々に見ていただくために、傷つけたりすることのないよう皆さん大切にしましょう。』と書かれている。

気持ちの良い縦走路 足下にはカタクリ

 まだまだオオヤマレンゲの時期には一月以上早いようだ。周囲の美しい樹林を眺めながら更にカタクリロードを進む。ほとんど平坦で明るい縦走路を進んでいると目の前には笹原が見えてきた。この付近には実は見覚えがあり、登山初年度(平成14年)に寂地山に登った際、寂地山山頂から先に進み、冠山を目指して進んだ時に通った道のようだ。

見覚えのある笹原 足下の花を眺める

 その時には途中で不安になって引き返したのだが、引き返した地点が丁度この笹原のようだ。懐かしい笹原を思い出しながら更に寂地山に続く縦走路を進んで行く。この付近では前を見ても後ろを見ても素晴らしい笹原に感動、当たり前のように足下に咲いているカタクリを眺めながら更に縦走路を進む。

前を見ても後ろを見ても素晴らしい笹原

 周囲に笹原が見えなくなるとカタクリの群生地を眺めながら進む事になり、右手に額々山への分岐を過ごして少し進むと寂地山の山頂に到着した。周囲には沢山の登山者が座り込んでおり、広い山頂の思い思いの場所にて休憩をしている。寂地山の山頂からは周囲の展望は無いのだが、カタクリの咲くこのシーズンはとても楽しい場所である。

寂地山山頂に到着 山頂の祠に参拝

寂地山山頂の風景

 寂地山の次は額々山へ向かうことにする。登山初年度に寂地山山頂を踏み、冠山方面に向かった時、額々山の分岐を見て額々山に向かいかけたが、位置関係が不明だったので断念した事を思い出した。

額々山への分岐標識と分岐

 額々山には少し冠山方面に戻り、左手の分岐の標識に従い坂道を下ることになる。足下には美しいカタクリロードが続いており、踏み跡を確認しながら下りて行く。踏み跡の周囲には、しっかりと目印のテープが貼られているので、慎重に下りて行けば迷う心配はないようだ。

目印のテープに従い下りて行く 鞍部に到着

 間もなく鞍部に到着、杉の植林帯の中に入って行く。足下にはミヤマカタバミが咲いており、木漏れ日の中の植林帯を進んでいると、登山道は緩やかに左に向きながら少しの坂を登って下りることになる。そのまま平坦道を西方向に進んでいると再び足下にはカタクリが群生している。

ミヤマカタバミ カタクリ

 カタクリを鑑賞しながら更に少しの坂を進んでいると、突然正面に立ちふさがるような岩の壁を見る。大神ヶ岳で見た岩壁よりは少しミニ版ではあるが、素晴らしい岩壁をしばらく眺める。こんなすごい岩を見ることが出来るなんてとても感動した。しばらく目の前に立ちふさがるかのような岩を下から眺める。

岩壁の全景を見る

岩壁を右手に見て進む

 いつまで見ていても見飽きない素晴らしい岩壁である。この岩の上に額々山の山頂が待っているのだが、山頂へはこの岩壁を右に見ながら左方向に向かう。大きな岩を下から見上げることになるのだが、その大きさと高度に感動を新たにする。

この付近から上に登って行く

 岩の途切れた付近から木の助けを借りながら高度を上げて行き、間もなく岩の上に立つ額々山の山頂三角点に到着した。山頂には登頂記念のプレートが2つかけてあり、山頂の木の上には日本分水嶺と書かれた札も掛けてある。

額々山の標識 額々山の山頂三角点

 三角点から東方面に向かうと展望地が開けており、丁度寂地山がはっきりと見えている。いままで寂地山の山頂を見たことがないので、今回額々山より初めて寂地山の山頂を眺めることが出来た。これは私にとっては素晴らしい出来事である。

額々山から眺める寂地山

 丁度昼になったので、静かな額々山の展望地より寂地山を眺めながら昼食を取ることにした。本日の昼食はこのところお気に入りの塩結びではなくいつもの山賊むすびである。美しい寂地山を眺めながら美味しい昼食をゆっくりと頂く。本日は行き当たりばったりの山歩きではあるが、なるべくなら沢山の展望を楽しみたいので、コーヒーは又の機会に楽しむことにして額々山を出発することにした。

岩の間を下りて行く 特徴的な岩の間を下る

 大きな岩の上に立つ額々山山頂から岩の道を下りて行き、木の間越しから額々山の岩壁を鑑賞、たっぷりと岩壁を眺めた後、杉の植林帯に入る。植林帯の中で登山道は右にカーブし、鞍部から寂地山に向かって登り返すことになる。先程額々山から眺めていた斜面を今登っている。今度は寂地山の形をしっかりと覚えているので、自分がどのあたりの位置を戻っているのか頭に描きながら高度を上げている。

岩壁を振り返る

木の間越しに北方面の山を見る 縦走路に向かって植林帯を戻る

 間もなく冠山からの縦走路に到着、この付近で「松の木峠から冠山を目指して来たが、冠山への分岐がわからなかった」という登山者と出会ったので、現在地を教えた。縦走路を再び寂地山に向かい記念撮影をする。寂地山の山頂は先程よりも人が増えており、とても賑やかになっていた。

寂地山山頂には登山者が増えていた 山頂から下りて行く

 さあ、寂地山を出発する。少し下りて寂地山山頂を振り返ると山頂付近には背の高い木が多くあることに気がつく。西の方面には木の間越しにピークを見ることが出来る。横木の階段道を下りて行くとすぐに寂地林道へ1.9kmの標識の立つ右谷山・小五郎山への分岐に到着、次の目的地を右谷山に決める。

西方面にピークを見る 寂地林道と右谷山・小五郎山の分岐に到着

縦走路

 

大木

笹の縦走路

カタクリツインズ

岩壁

寂地山

 前の山 吉和冠山U を見る

 次の山 右谷山U・容谷山U を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県益田市 額々山 登山口付近のMAP

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