右谷山U・容谷山U(みぎたにやま・ようたにやま) 山口県岩国市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2002年 8月20日(火曜日) 初回登山を見る 2007年5月3日 広島県・山口県・島根県の県境を歩く 3 寂地山〜藪ヶ峠〜右谷山〜ミノコシ峠〜容谷山〜木目滝〜寂地峡 右谷山・容谷山 参考コースタイム 寂地山 →0:05→ 寂地林道と右谷山・小五郎山の分岐 →0:35→ 右谷山へ1.4km標識 →0:15 →ミノコシ峠 →0:30→ 右谷山 →0:15→ 容谷山・小五郎山の展望地 →0:15→ 藪が峠 →0:60→ 容谷山 →0:10→ 木目の滝への下山分岐 →0:40→ 林道到着 →0:40→ 寂地峡 全歩行時間 4時間25分
縦走参考コースタイム 潮原温泉 →1:25→ クルソン仏岩 →0:40→ 冠山山頂 →0:25→ 松の木峠と寂地山の分岐 →0:40→ 寂地山 →0:25→ 額々山 →0:30→ 寂地山 →0:05→ 寂地林道と右谷山・小五郎山の分岐 →0:50→ ミノコシ峠 →0:30→ 右谷山 →0:30→ 藪が峠 →0:60→ 容谷山 →0:10→ 木目の滝への下山分岐 →0:40→ 林道到着 →0:40→ 寂地峡 全歩行時間 8時間30分(休憩時間を含む総時間 10時間21分) ここまでの行程 潮原温泉を出発、冠山登山道に入りオオタキを経由、ローソク岩の上からクルソン仏岩・冠山を眺める。その後冠山への縦走路に戻り素晴らしい樹林を楽しみながら冠山山頂に到着した。冠山の展望所から中国山地の名だたる名山を眺めた後、冠山山頂を出発、すぐにカタクリの群生と出会う。冠山のカタクリを堪能しながら笹の道を下りて行き、松の木峠と寂地山の分岐点に到着した。 寂地山到着後は少し冠山方面に戻り、島根県の額々山に向かう。額々山の標識に従い北方面へ下り、鞍部を過ぎると素晴らしい岩壁に出会い感動した。額々山山頂にて寂地山を眺めながら昼食を取り、元来た道を引き返して寂地山山頂に再び戻った。
さあ、寂地山を出発する。少し下りて寂地山山頂を振り返ると山頂付近には背の高い木が多くあることに気がつく。西の方面には木の間越しにピークを見ることが出来る。横木の階段道を下りて行くとすぐに寂地林道へ1.9kmの標識の立つ右谷山・小五郎山への分岐に到着、次の目的地を右谷山に決める。
足下にカタクリを眺めながら右谷山へ向かって進んで行く。縦走路から背後を振り返ると寂地山と冠山を確認することができる。冠山はやはり特徴的な形をしており、遠くからでもすぐに確認することができる。ここからミノコシ峠までは未踏の登山道であり、周囲の展望も新鮮である。背後に寂地山を振り返りながら進んでいると右谷山まで2.4kmの標識を過ごす。
カタクリロードを楽しみながら快適な縦走路を進んでいる。左右に笹を見ながら進んでいると登山道は突然左に向き、急な斜面を下りることになるが、笹が刈られているのでとても快適に下りることが出来る。この付近でもミノコシ峠から登ってきた登山者と沢山出会い、頻繁に挨拶を交わしながら進んで行くことになる。人気の高い縦走路に只でさえ多い登山者がカタクリの時期には更に多くなっている。
木の間越しに美しい冠山の山容を眺めながら進み、平坦な登山道に助けられてどんどん縦走を続けている。右谷山へ1.9km標識を左手に過ごすとようやく正面に錦岳と思われるピークが見えてきた。南方面にも木の間越しながら展望が開け、足下には新しい花も増えてきている。この木の間越しの展望も素晴らしく、しばらく立ち止まって展望を眺める。
木の間越しの展望が美しい 右谷山へ1.4km標識を過ごすと目の前が開けて美しい容谷山が見えてきた。容谷山の右手には小五郎山が顔を出しているのだが、小五郎山までは行けないだろうなあ。このあたりで最終目的地を容谷山に決定、行き当たりばったりの終着点がようやく決まった。
南方面には羅漢山が美しく、白いレーダードームを確認することができた。間もなく急な階段道を下りることになり、目の前には錦岳がだんだん大きくなってくる。間もなくミノコシ峠に到着、以前通った道と再会することになった。峠のベンチに腰掛けて小休止、時刻は午後1時半、登山を開始して既に6時間が経過している。
さあ右谷山へはもう0.8km30分だ。峠から羅漢山と法華山を眺め、ミノコシ峠を出発する。左右に笹の茂る道を進み、黄色い花を観賞しながら進んでいると周囲の樹林帯には笹の原が広がってきた。南の方面には工場が見えているのだが、いったいどの場所なのかと言うことがはっきりしない。
笹の繁る道は階段道となり、しっかりと高度を稼いで行くことになり、前方に登山者の姿を見つける。割と急な斜面を一気に高度を上げていると右谷山まで0.4kmの標識を過ごし、その先で登山者2名を追い越す。すぐに平坦な道となるのだが相変わらず周囲には木の間越しの展望が広がっている。すぐにピークに到着するのだが、この場所が錦岳にあたるらしい。せっかくなのでピークにて記念撮影をし、右谷山へ5分の標識を出発する。
右谷山へはピークから少し下りることになり、笹の原を下り、少し登り返すと間もなく右谷山の山頂1234mに到着した。右谷山の周囲には樹林が茂り、山頂からは木の間越しの展望である。早速に記念撮影をし、ベンチにて休憩を取る。しっかりと疲れが取れたので右谷山を下山することにする。この先は、再び未踏の登山道に向かうことになる。足下にはまだカタクリが咲いており、カタクリロードが続いている。すぐに浦石峡へ3.0km標識を過ごすが、この表示は浦石峡であり、藪ヶ峠までではない。 右谷山の山頂
左右に笹の茂る道を快適に下りて行くので疲労感はほとんど無く、浦石峡まで2.5km標識を過ごした先には素晴らしい展望が待っていた。南方面には鬼ヶ城山から羅漢山・法華山と続き、手前には容谷山、西方面には小五郎山と美しい稜線が続く。この付近は本縦走の中のハイライトの一つである。 鬼ヶ城山・羅漢山・法華山 容谷山・小五郎山 素晴らしい展望をしっかりと満喫した後、更に下山を続ける。このように右谷山からはほとんど下りの道となり、苦労する場所は無いようだ。笹の道が終わると美しい植林帯に入ることになり、快適な植林帯の中ではショウジョウバカマを沢山見ることが出来る。
美しい花を観賞しながら階段道を下りた先で浦石峡まで2.0kmの標識を過ごし、赤松の多い場所を眺めながら階段道を下る。美しい植林帯をどんどん下ると間もなく藪ヶ峠に到着した。藪が峠からは浦石峡まで1.5km、右谷山から藪ヶ峠までは1.6kmの行程だった。 藪が峠に到着 時刻は午後3時前、いよいよ最後の目的地容谷山を目指して出発する。容谷山への道は以前は笹の茂る苦労する道だったが、今回はしっかりと笹が刈られており、はっきりとした道が続いている。もう容谷山は藪山を返上したようだ。笹の刈られた道を一気に登ると背後には右谷山が見えてきた。
美しい山容の右谷山を眺めながら道は左に向くので笹の駆られた道を快適に進んで行く。途中にはミツバツツジが鮮やかで、しばらく鑑賞する。前方にはピークが広がってきたがこれは山頂ではない。左右にはびっしりと笹が茂っているのだが、縦走路の笹は綺麗に刈られており、前回容谷山に登った際、背の高い笹道に苦労したことが嘘のようだ。
ピークに向かう坂道を快適に登るとピーク手前からは右谷山が美しくしばらく眺める。間もなく最初のピークに着くと更に右谷山が美しく広がってきた。再び右谷山をしっかりと眺めてピークを下る。植林帯の中を下り、鞍部に到着、再びピークに向かって高度を上げて行く。登山道は細い岩の道となり、前回通ったことを鮮明に思い出す。
足下にはイワカガミの花を眺めながら進むことになり、まだまだ花を観賞しながら進むことが出来る。その先でピークを下り少し進むと笹の原が広がっている。このあたりでもう山頂が近いことを予感するのだが、小五郎山への分岐を全く見過ごしていることに気がついた。
そのまま笹の原を一気に登って行くと懐かしい容谷山の山頂に到着、縦走の最後の目的地に到着した。山頂にて記念写真を撮り、右谷山から東に続く稜線を眺める。この展望も素晴らしく、容谷山に登らないと見ることが出来ない。西の方面には小五郎山が見えているのだが、以前に比べると周囲の木々が茂ってきているのでだんだん展望を得ることが難しくなってきているようだ。
東方面の展望
容谷山山頂に到着して大変なことに気がついた。あまりに快適な登山道が続いていたため、下山口である「木目の滝への分岐」の位置を見落としたことと、分岐の位置を全く忘れている自分が居たのだ。今回用意した地図は冠山から額々山・寂地山までで、以前登ったことのある右谷山・容谷山周辺の地図を用意していない。仕方がないので息子に連絡を取り、自分のHP 「法師崎のやまある記」の容谷山を呼び出し、木目の滝への分岐の位置を確認する。「山頂から10分で木目の滝分岐に到着」と言うことなので、元来た道を引き返し、右側に注意しながら下りて行くと右手に目印の赤いテープを確認、木目の滝への分岐を見つけることが出来た。このHPは自分を助けるためのHPのようだ。この先は以前通った道を下りて行くことになるので少し余裕が出てきた。
急な斜面の細い道を下って行くため一番気を遣う場面である。慎重に細い道を確認しながら下りていると、足下にはかわいい花を見つける。植林帯を過ごすと次は少し笹のある場所を過ごす。周囲にいろいろな花を眺めながら下りて行くのだが、道が細いので慎重になる。 途中には植林帯の隙間から遠くの青葉を眺めたり遠くに羅漢山を眺めたり出来るので変化に富んだ素晴らしい道である。
間もなく木目の滝の上に到着し水量の多い滝を鑑賞、これは素晴らしい眺めである。少し上流に戻り滝上を渡りそのまま林道に戻った。この時点で登山道は終了、この先は舗装された林道を寂地峡まで戻ることになる。木目の滝を林道から眺めるのだが、この滝は本当に素晴らしい。
少し下ったカーブミラーの場所から下りると滝を見学できるようなのだが、もう時間が遅いので今回は林道から眺めるだけにする。背後から車が下りてきて、目の前で停まり容谷山で誰か出会わなかったかと言うので、良く話を聞いてみると、本日山口県の百名山最後の山が容谷山で、記念の登山をする人がいたらしい。この人達は山ウドを肴に酒を飲んでいたと言うことで、一緒に記念写真を撮ることになった。このような出会いは大歓迎である。寂地峡まで送ってあげようと言う親切な申し出を断って、広島から来た人たちとお別れする。 木目の滝 その後は林道を快適に下り、途中で宇佐八幡宮に参拝し、無事寂地峡まで戻った。寂地峡到着は午後5時45分、午前7時21分に登山を開始して既に10時間が経過している。バイクを組み立て一路登山口の潮原温泉を目指す。国道に戻り松の木峠を越えようとするのだが、ここで大きな不安が出てきた。果たしてこのバイクは松の木峠まで登ることができるのだろうか?。
坂道をエンジン全開で飛ばすのだが、音ばかりでこのバイクは30km以上は出ないのだ。坂道に掛かるとだんだん勢いが無くなり、速度も遅くなってきたが、苦しがりながらもなんとか松の木峠まで登ることができた。もうこの先は大した坂はなく、午後6時20分に無事潮原温泉の登山口まで戻る事が出来た。私にとって長い縦走が無事終わった。とても嬉しい出来事である。 300山を越えて以降、山の名前をすぐに思い出せないことがあった。おまけに今回は下山道の分岐まで忘れてしまっていた。登山記は自分のための備忘録となりそうだ。
カタクリ イワカガミ イカリソウ 展望地から容谷山 展望地から小五郎山 右谷山 容谷山から寂地山 滑滝 前の山 寂地山・額々山 を見る 次の 猿政山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 右谷山 登山口付近のMAP |