剣山(けんざん)岡山県新見市 | ||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2015年5月6日 登山口 →0:40→ 山頂 →0:25→ 登山口 全歩行時間 1時間 5分 2015年のGW最終日に向かうのは、新見市にそびえる剣山。昨日登った朝鍋鷲ヶ山の写真を撮り直すため、野土路トンネルを抜けて新庄村を経由する。四十曲トンネルを通って鳥取県に入り、高尾交差点を左折して国道180号を進む。
くねくねした道を進めば、峠から眺める大山が美しい。やがて明地トンネルを潜れば再び岡山県に入る。これから向かう剣山は、この明地トンネルを抜けた先の広場が登山口となる。広場には剣山登山口の案内が置かれ、別の案内には「新見癒やしの名勝遺産」として剣山が次のように紹介されている。
阿哲郡志には「春草萌ゆるや幾多の牛は山麓に群集し早蕨(わらび)求むる兒女の山腹を攀づる亦一美觀たり。全山樹木なく草原をなし、登山最も容易にして展望の大觀之に及ぶものなし」と記してあるように、当時は牛を放牧しており、全山が草地であったようです。 標高は962mですが、頂上への登山は至極簡単に散策が楽しめるところです。頂上に近づくにつれ低木となり、いかにも風雪が厳しいところであることを感じさせます。山頂を極めるとそこは剣の先、頂上からの360度の眺望は山陰と山陽が見渡せ、中国山脈の脊梁にいることがよく分かります。 そして景色も北は大山を望み遠くは「夜見(弓ヶ浜)の半島・島根半島を見、雲烟模糊の裡に眠れる如き隠岐の島山を望む。」と郡誌は表しています。これははっきりとは見えないが隠岐島も望むことができると記述されており、当時は現在と違い飛行機に乗って上空から眺めることはできず、高い山からの展望しかできなかったため、ここからの眺望は魅力的であっただろうと思われます。 さて、剣山展望案内図を眺め、展望を期待して登山口へ。車止めのチェーンが渡された作業道に入ると、右には植林帯が続いている。すぐに現れる丁字路を左折するが、この分岐を右折すれば、泉源公園と案内されている。 足下は何の心配も無いコンクリート舗装の道、快適に進むことができる。右に堰堤を二つ過ごすと、進路は緩やかに右カーブを描き始める。この基点付近の左側に三日月山と剣山の案内が置かれていた。剣山の案内もあるので、剣山へはこの分岐に入るように見えるが、実際はコンクリート舗装の道を進むのが正しい。
そのまま道なりに進み、緩やかに高度を上げれば、剣山生活環境保全林案内図が立っている。側に置かれている案内には、いこいの森へ250m、展望の森へ500mなどと彫られているが、山頂までの距離は解らない。
更にコンクリート舗装の道を進めば、この先からは横木の階段へ変わる。自然林に囲まれた登山道を進むのだが、周囲に木々の背が高く展望を得ることはできない。やがて散策の森へ400mの案内が見えてきたが、この方面は草が茂り、今は使用されていないようだ。
そのまま主路を採れば右に休憩舎が現れる。北東に顔を出した大山を眺めながら、緩やかな傾斜を進む。すぐに休憩舎へ200mの案内を過ごせば、この休憩舎が南に見えてくる。整備された歩きやすい登山道を辿っていると、右側が岡山県、左側が鳥取県であり、歩いている道は県境尾根である。 尾根上で松やムシカリの花を眺めながら高度を上げていると、間もなく休憩舎へ到着した。休憩舎の建つ展望地からは、大山や烏ヶ山、孝霊山の先には日本海が見えており、隠岐の島が見えるというのもまんざら嘘では無いようだ。 南西に花見山が見えているものの、休憩舎からは全容を眺めることはできない。南東方面に二つのピークが見えているのは、以前登った雄山と雌山だろう。周囲に広がる展望を確認した後、南にそびえる山頂へ向かう。
もう山頂まではわずかな距離で、すぐに方位板と山頂標識の置かれた剣山の山頂へ到着した。周りに何も遮るものは無く、周囲360度のパノラマが広がっている。南西に花見山が近く、南には左右に剣森山と天銀山、南東には雄山と雌山の二つのピークが並んでいる。 東北東には毛無山の稜線が続き、北東には大山と烏ヶ山、その手前のピークは宝仏山だろうか。北に孝霊山の特徴ある山容を眺めながらいろいろな山へ登ったことを思い出す。展望広がる剣山は、わずかな登山時間で素晴らしい展望を眺めることのできる名山である。下山は往路を辿り、あっという間に山口の明地トンネル手前の広場へ着いた。 麓から眺める剣山 三日月山 山頂から西の展望 山頂先に花見山 田園風景 雄山・雌山・天銀山 大山・毛無山 前の山 三平山2015年 を見る 次の山 剣森山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 岡山県真庭市 剣山 登山口付近のMAP |
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