雄山・雌山(おんぜん・めんぜん)岡山県新見市

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2009年9月12日

育苗施設 →0:25→ 林道終点登山口 →0:25→ 雌山 →0:15→ 石杭のあるピーク

 →0:25→ 雄山 →0:20→ 石杭のあるピーク →0:20→ 雌山

 →0:20→ 林道終点登山口 →0:20→ 育苗施設

全歩行時間 2時間50分

 岡山県赤磐市の天神山登山口を出発、県道33号吹屋街道を新見インターへ向かって北へ進む。正田交差点を左折し国道182号に入り、新見インターを過ぎた先の井村交差点を右折、国道180号に入る。国道を北上、左に千屋ダムを過ごしてしばらく進み、「大井野」の標識がある交差点を右折、県道317号に入る。県道に入れば橋を渡ってすぐ左折、左に国道を見ながら少し進み、この先に渡された小橋を渡り右折。進路は東へと変わり、正面には雄山の美しい山容が見えてくる。

新見インター先の井村交差点を右折 「大井野」の標識がある交差点を右折
小橋を渡り右折 正面に雄山が聳える

 この先狭い県道を進み、ピークを越えて下りれば拡幅工事中の道路に出た。間もなく右に雄山・雌山の登山道案内が立つ登山口に到着。雌山へは1時間半、雄山へは雌山から1時間と案内されており、やはり時間のかかる山のような気がした。そこで、車で行けるところまで進入し、適当なところから登山を開始しようと決め、県道の登山口を出発した。

雄山・雌山の登山道案内図が立つ登山口 登山道案内図(クリックすると拡大)

 舗装路を進みながら田んぼを眺めていたらたくさんの猿がのんびりと歩いていた。カメラは充電中なので写真を撮ることはできなかったが、この辺りは、猿による被害が大変なものと思われる。すぐに舗装路が切れて未舗装道に変わったので車を置き、登山開始。ところが少し歩いてみると車で充分乗り入れることができそうだ。すぐに荷物を車に入れて未舗装道に入る。

ここから先は車では危険と案内されている 未舗装道が始まる

 ゆっくり慎重に車を運転し、左に植林用の苗を育てている場所を通過、この先で登山道の案内のある分岐の場所を通過、更に先へ向かうと道が荒れてきた。もうここまで入れば充分と思い、案内標識のある分岐まで戻る事にした。とても狭い場所で何回も切り返しをしながら方向転換、こんな時にはこの小さな車に助けられる。絶対に車両の通行の邪魔にならない場所まで引き返し、車を駐車、いよいよ本遠征最後の登山を開始する。ここまで進入したことにより、30分以上の時間を稼いだことになる。

植林用の育苗施設付近を出発 登山道案内標識を過ごす

 広い林道をゆっくり進む。すぐに道路のでこぼこの場所を過ごす。この先は車でも充分進める程度の未舗装道となる。明るい檜の植林帯を進み、この先の三叉路は大きく左に折り返すように進路を採る。間もなく進行方向の先に広場が現れ、林道の終点に到着した。ここにも登山道の案内板が置かれており、もう雌山までは30分程度と案内されている。この先に立つ登山道入口の案内標識を見ると雌山山頂まで20分とかかれており、最初の目的地まではもう少しの位置まで来ている。

林道を折り返す 林道終点の登山口に到着

 登山道に入り坂道を登って高度を上げる。周囲の樹林を眺めているとこれはヒマラヤ杉のように見える。左右に笹の広がる登山道を折り返しながら登る。ヒマラヤ杉の植林帯を過ごせば自然林の中に入り、山腹につけられた道をもう少し登れば眼下に展望が開け、左手には展望岩が見えてきた。

左右に笹の広がる登山道 展望岩手前

 展望岩に上がれば、南西方面に雄山の勇姿を眺める。西には平坦な花見山が聳えているが、山頂部は雲に覆われている。眼下には植林用の育苗施設や登ってきた林道も見えており、高度差を感じる展望に、ここまで登ってきたという実感も湧いてくる。

展望岩 雄山

 さあ、もう雌山は目の前だ。少しの坂を登れば、もうそこは雌山の山頂、ここには四等三角点が置かれている。山頂からの展望はないものの、もう少し雄山側に移動すれば、南東に美しい山容の大佐山が聳え、東には先週登った美しい星山が姿を見せている。雌山にて小休止の後すぐに雄山へ向けて出発する。

雌山山頂 雌山先から眺める大佐山

 雄山登山道の案内には雄山山頂まで45分と案内されているが、果たしてこんなに早い時間で到達することが出来るのだろうか。雌山を出発してすぐに檜の植林帯の下を通り、高度を下げる。親切な案内標識が沢山設置してあるので道に迷ったり不安になることは無く、安心して進むことが出来る。

植林帯の下を進む 真っ直ぐに続く道

 植林帯を過ごせば明るい自然林の下を進み、自然林の先で笹の原を通過する。この先坂道を登って行くと足下に石杭のあるピークに到着。この先から植林帯を下りる。もう雄山まではピークを2回越えれば着くはずだ。植林帯を抜ければ周囲は自然林となり、もう少し進むと再び植林帯を通過する。この辺りでは自然林と植林帯を交互に進んでいる。

自然林の先で笹原を通過する 石杭のあるピークを通過

 間もなく石杭の場所から1回目のピークを越え、左には木の間越しに大佐山の美しい山容が見え隠れする。再び次のピークを越え、少し下りたところから登り返して行くと、今度はなかなかピークに着かない。間もなく「雄山山頂」の標識が現れたので、もう山頂が近くなったことを感じる。

木の間越しの大佐山 雄山山頂の標識

 自然林を抜け、前方が明るく開けてくると、再び檜の植林帯が見てきた。檜の植林帯の中に入り、緩やかな坂道を登って行けば、今度こそ前方が開け、笹の原に出た。そのまま左右に美しい笹の広がる緩やかな坂道を登って行けば、すぐに広く開けた雌山の山頂に到着、なんと雌山からは丁度40分の行程だった。

山頂へ続く檜の植林帯入口 笹の先に山頂が待つ

明るい雄山山頂

雄山山頂と周囲の展望(動画)

 雄山からは周囲360度の展望が開け、それこそ美しい展望を眺めることが出来る。まず北には毛無山から金ヶ谷山へ続く稜線、東には星山、南東には大佐山、西には花見山がそれぞれ美しい山容を見せている。毛無山の先には大山も見えるはずなのだが、毛無山の上には雲が垂れ込めており、その先の展望を得ることは出来なかった。

毛無山・大山・蒜山方面

雌山・星山方面

 時間の余裕が出来たのでまずはコーヒーを飲み、地図を取り出し山座の同定、更にアールグレイの紅茶を飲んで山頂からの展望を満喫。これぞ一番贅沢な時間である。ゆっくり周囲の展望を楽しみ、休憩を取った後、雄山山頂を出発する。

大佐山方面 

花見山方面

 雄山を少し下りて振り返れば、笹の草原が輝き美しい。すぐに樹林の中に入るが、この先は美しい木漏れ日を眺めながら雌山へ引き返す。雄山から雌山への折り返しの時間は、たっぷり写真を撮りながらもやはり40分。その間は、明るく美しい登山道を楽しみながらあっという間の感覚だった。但し、最後の植林帯を登り返す付近から体に力が入らず、これがいわゆるシャリ(飯)バテという典型的な症状を感じることが出来た。

雄山を出発 途中の笹原
星山が見える 雌山へ戻った

 雌山山頂にて星山などを眺めながらチョコレートと飴を舐める。少し時間が経てばすぐに脱力感は回復し、体に力が戻ってきた。さあ、下山を続ける。雌山直下の岩の展望地にて最後の展望を眺め、展望岩を出発。この先は来た道を引き返すだけ。

雌山下の展望岩から眺める雄山

雌山下の展望岩から眺める花見山方面

雌山山頂下の展望岩から眺める風景(動画)

 頭上に広がるヒマラヤスギを眺めながら下り、間もなく林道終点へ。ここで足下に咲く花を観賞する。その後何も心配のない林道を快適に下り、育苗施設に到着。丁度この施設で作業をする人がいたので、お話を伺い、雌山と雄山の正確な位置を教えていただき、今回遠征最後の登山は無事終了した。

育苗施設から雌山

展望岩から雄山

雄山山頂に続く笹原

雄山山頂

大山・蒜山

大佐山

雌山

星山

育苗施設

 前の山 天神山 を見る

 次の山 東郷山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県新見市 雄山 登山口付近のMAP

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