トップに戻る 2018年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
西にはこれから向かう尻高山がりりしくそびえている。海岸線をわずかに進み、電柱の手前で分岐を左折する。右に別荘のような家を過ごせば、やはり右に舗装された外野山林道が続いている。なお、分岐の少し先には尻高山への案内が立っている。また、この道をそのまま南に採り、117m標高点へ着き、分岐を右折してもやはり尻高山へ着く。私はきれいな周回道を採るため、外野山林道を採ったが、時間的にはどちらの道を採っても大差ないだろう。
やがて足下は未舗装道に変わり、右に広い駐車可能な場所を過ごす。この先の左に折り返すように続く道が尻高山への登山口だ。ロープの渡された道に入り、坂へ向かう。以前の防火帯はそのまま生きており、藪漕ぎ無しで歩くことができそうだ。広い登山道なので更に安心感が広がる。
左右に樹林の背が高く、瀬戸内海の展望は遮られているものの、夏場には木陰が多いので、楽しめそうだ。まもなく西に展望の広がる場所があり、多島美を楽しむ。広く歩きやすい道をたんたんと進み、やがてロープの渡された傾斜地を踏ん張る。ここで一旦ピークに着き、少し下って登り返せば尻高山の山頂だ。
スカイ5号を南西に採り、道なりに下りていると前方遠くには姫島が霞みの中に浮かんでいる。急な坂を一気に下れば147の石柱が置かれていた。ここで左へ道が分岐しているように見えたが、そのまま道なりに進み、わずかに下って登りかえせば、「象の肩分れ」に着く。
ここで進路は左へ変わり、今まで歩いていたスカイ5号と別れ、スカイ4号に入る。時折足下に岩を見ながら緩やかに坂を下るが、この岩も懐かしい思い出である。赤い札の境界見出標を眺めながら進んでいると、やがて鞍部の117m標高点へ到着。この分岐を左折すれば駐車地へ戻ることができる。以前に何回かこの道を通ったことが思い出される。
尾根道を快適に進むが、やはり展望は無い。そのうち突然南に火振岬を見下ろす展望地に出た。ここだけという感じで、足下が刈られた展望地から火振岬と瀬戸内海を眺め、反対側へ向かえば、樹間越しに太華山などを見晴らすことができた。とにかく笠戸島周回のこの付近では、展望は貴重である。
そのまま道なりに縦走路を進み、巨木を過ごす。やがて周囲が広くなれば樹林の中に二等三角点の置かれた高壺山の山頂へ着く。山頂からは南へ赤テープが続いており、この案内に従い進むと旧軍施設の遺構を見ることができる。
間もなく坂へ取り付き、少し高度を上げると本周回のハイライトとも言える砲台山へ到着。ここでレンガ造りの建物へ着く。以前と同様に建っている建物に安心感が広がるが、レンガは少しずつ崩れているような気がする。
建物の周囲を一周した後、建物下の展望地へ移動。展望地からは南東に祝島を眺めることができた。展望地から急な傾斜となり、ロープを補助に坂を下る。やがて傾斜が緩み、縦走路は平坦な道に変わる。
円形凹地の広場を出発、道なりに進むと右に円形の旧軍遺構を見る。波印海軍省標石を眺め、そのまま進むと深浦への分岐へ着く。この道は観音道なので、下山に使用するのだが、もう少し先の地蔵峠堂へお参りするため更に縦走路を進む。少しずつ高度を下げれば、すぐに観音道の案内があり、縦走路はここでスカイ4号と別れてスカイ3号に変わる。この起点に建つのが地蔵峠堂で、以前沖浦観音へ参拝した際にも立ち寄っている。
地蔵峠堂へお参りして本日の目的は終了。お堂から縦走路を引き返し、深浦への分岐に入る。分岐から先もとても良く踏まれた明るい道で、途中では共同アンテナを右に過ごす。そのまま広く快適な道を辿れば民家とガレージの間から舗装道へ着いた。この沖浦観音への入口は、やはり分かり難いようだ。それにしても、以前沖浦観音へ向かった際、良くこの道を見つけたものだと、ここで感心した。
もう駐車地へ戻るだけなので、前回同様円慶寺阿弥陀堂の「孝女まさ」の碑へ立ち寄り、県道まで出た。そのまま海岸線を西へ進み、駐車地へ到着。一周して本日歩いた道を振り返れば、やはりレンガ造りの建物が印象に残った。
前の山 岩国弥山2018年 を見る
次の山 葉山・深切山 を見る