荒瀬山(あらせやま)・高塔山(たかとうやま)・天登山(あまのぼりやま)縦走 山口県周南市・光市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010年5月29日 松原八幡宮 →0:40→ 荒瀬山 →0:40→ 高塔山 →0:30→ 林道 →0:40→ 天登山 →0:40→ 豊後峰 →0:20→ 天登山登山口 全歩行時間 3時間30分 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により、周南市三丘の荒瀬山から鉄塔の建つ高塔山を経由して、光市束荷の天登山への縦走へ向かう。平成17年2月20日に荒瀬山〜高塔山を歩いているので、今回は更に足を延ばすことになる。束荷の「夕陽の滝」の入口で待ち合わせ、周回用の車を天登山の登山口へ配置し、荒瀬山の登山口、三丘の松原八幡宮へ向かう。
大規模農道を光方面へ進み、小周防交差点を右折し県道144号を三丘温泉方面へ進む。三丘温泉を過ごし、兼清バス停の先に建つ松原八幡宮が本日の登山口である。登山開始前に島田川の側まで行き、松原八幡宮と荒瀬山の山容を確認、その後松原八幡宮の駐車場より登山を開始する。
階段を登ればすぐに松原八幡宮へ着き、境内を散策すると右手には力石が置かれ、その先には赤い鳥居の稲荷神社が祀られていた。八幡宮の後から道が奥に続いているが、前回と同様に八幡宮の右から続く登山道を進む。
周囲は植林帯ながら明るい道が続き、足下に白いギンリョウソウを見つけた。緩やかな坂を道なりに進むと、分岐付近には手製の案内が置かれており、とても分かりやすい。木の間越しから夫婦岩や熊毛烏帽子岳などを眺めながら進むと、中電の巡視路の標柱を過ごす。
更に、竹林帯を進むと鉄塔の案内があるので鉄塔広場へ少し寄り道をする。鉄塔広場からは熊毛烏帽子・夫婦岩・三丘城山方面が広がり、青葉がとても美しい。縦走路に戻り、緩やかに高度を上げると荒瀬山と高塔山の分岐へ到着、荒瀬山へ向けて左の道を採る。
この先急な坂を踏ん張り、最後はジグザグに高度を稼ぐと平坦な広場に到着。祠と灯籠の建つ場所が杵崎山である。明るい山頂にて小休止の後、杵崎山を出発。竹林を抜け、植林帯を登ると左右に分岐が現れる。左方向に少し下ればたつ岩の場所だが、本日は大縦走。寄り道をせず右方向へ向かう。
すぐに四等三角点の置かれた荒瀬山に到着、山頂からは竜ヶ岳・大黒山・蓮華山などを眺めることかできた。時刻は12時過ぎ、まだまだおなかは空いていないので次の目的地の高塔山へ縦走する。
荒瀬山山頂から高塔山山頂までは尾根伝いの縦走路が整備されており、今回も快適な縦走路を進む。青葉の美しい縦走路を少し進むと、西には虎ヶ岳、眼下にはのどかな田園風景を見下ろすことができる。
美しい展望を眺めながら小休止、この縦走路は青葉の美しいこの時期が特にお勧めである。少しシダの被る場所を通過、木漏れ日の美しい縦走路を進んでいると、前方に目指す高塔山とその先に立つ鉄塔が見えてきた。時折高度を上げながら、快適な尾根道を進み、木の間越しながら展望を楽しむことができる。
周囲の景色が少しずつ変わるので、飽きることなく歩くことができる。やがて谷を挟んで対岸に、天登山山頂に立つアンテナがはっきり見えてきた。但し、余り遠くに建っているようには見えない。
平坦な尾根道を進み、前方上に高塔山の鉄塔が見えてくれば、間もなく分岐へ到着。中電の巡視路標柱の立つ分岐を右に採ると、松原八幡宮への下山路となる。高塔山へは尾根を直進、巡視路特有の黒いプラスチック階段を登る。周囲に大岩を過ごし、更に高度を上げると高塔山の山頂へ到着。山頂からは木の間越しながら、氷室岳・高照寺山などを眺めることができた。
昼食後に高塔山を出発、展望の鉄塔広場へ。鉄塔広場からは光の虹ヶ浜海岸、鉄塔を挟んで熊毛烏帽子岳等を眺めることができた。鉄塔広場を出発し、中電のプラスチック階段を下る。
下山方向に展望が開けると、そこには高照寺山・氷室岳が広がっている。この木の間越しの展望がとても美しい。一旦坂を下り、左右にシダの被る道を登り返す。進行方向に天登山の鉄塔を確認後、プラスチック階段を下る。背後に高塔山の鉄塔を眺め、更に坂を下る。
間もなく鉄塔が現れ、鉄塔広場からは北に高塔山、南に天登山のアンテナが聳えている。鉄塔方向に下り、鉄塔下から折り返すように左方向へ進む。山腹につけられた滑り易い道を下り、橋の架かる沢を越えると林道に着いた。沢に注ぎ込む小滝がとても美しい。
林道には高塔山・荒瀬山登山口の案内が立っているが、天登山への案内は全くない。但し、天登山へは中電の巡視路を歩くことになる。高塔山・荒瀬山の登山口に立つ中電の42番鉄塔の案内に従い、未舗装林道を左折、東へ向かって進む。
この先で黒岩峡方面と三丘小学校林の分岐は三丘小学校林へ向かって右の道を採る。間もなく中電標柱の立つ分岐へ到着、42番鉄塔へ向けて右折する。沢沿いに南方向へ進むと、周囲には石垣が目立つ。
やがて中電の標柱の立つ場所に到着、ここから右上へ向かえば鉄塔ルート、そのまま沢沿いに進めば沢ルートとなる。本日は沢ルートを進むことにした。沢沿いを更に南へ進むと、いくつかの沢が現れ、道の選択に迷うが、右側のルートを採れば、赤いテープが続いている。
植林帯の中、少しずつ高度を上げると尾根に到着、ここで中電ルートと合流する。最初は緩やかな坂が続くが、間もなく坂の傾斜がきつくなり、プラスチック階段を踏ん張ると、もう天登山のアンテナはすぐ目の前に聳えていた。木の間越しに広がる周囲の展望を眺めながら進むと、道の途中に三等三角点の置かれた天登山の山頂に到着した。 山頂側にそびえる木 山頂付近からの展望はないため、展望台の案内に従い100m程度進む。すぐに展望台へ到着、眼下には光の虹ヶ浜海岸から虎ヶ岳、遠く防府大平山のアンテナまで眺めることができた。美しい展望を眺めた後、中島先生と記念撮影、本日残る山は林道途中の豊後峰だけになった。 展望台から眺める風景
天登山の展望台から広がる風景(動画) 山頂を出発、眼下に広がる展望に感動。左から三ヶ岳、琴石山、周防大島の山脈とその先に広がる広島県の呉方面、大星山と皇座山などの展望が美しい。しばらく眼下に広がる展望を眺めた後、下山を再開する。 山頂手前から広がる展望
天登山の山頂手前から広がる展望(動画) 鉄塔の続く尾根を眺めながら下ると、すぐにT字路に着くので分岐を左折、白い花を眺めながら明るい登山道を下る。鉄塔を通過し、大岩を過ごせば林道終点に到着。これから先は林道歩きが続く。
西に防府市の大平山のアンテナを確認しながらの明るい林道歩き、日射しは少々きついが風が吹くと、とても涼しい。林道を無防備に歩いていると大きなアオダイショウを見つけてびっくり、その声に中島先生が驚いた。ヘビはそのまま壁のように垂直な場所を登っていった。
やがて豊後峰への分岐が見えたので登ってみる。植林帯を少し登れば祠の建つ豊後峰へ到着、山頂からは立つ位置を変えながら周囲に360度の展望が広がっている。本日登った山の中では、この山の展望が一番素晴らしいと思う。周東物見ヶ岳、蓮華山、高照寺山、三ヶ岳、琴石山、周防大島に皇座山など何時まで見ていても見飽きない展望が広がっている。 豊後峰から眺める展望 しばらく周囲に広がる展望を眺めた後、豊後峰を出発した。林道まで下りると水神様への案内が立っていたので下りてみる。林道から坂を下ると右への案内が立ち、少し進むと昭和4年に建立されたと思われる石碑が置かれていた。干ばつの際の雨乞いをした名残かも知れない。
水神様を出発すれば、もう林道を下るだけ。何の心配のない林道を快適に下れば、午後5時前に登山口に到着。三丘から大規模農道への大縦走は無事終了した。なお、最後に歩いた林道は八ヶ宗線だった。 光市束荷の天登山登山口へ到着 周回用の車に乗り、登山口の松原八幡宮へ到着、朝の田植えから一日有意義に過ごすことができた。明日も中島先生と一緒に広島県北広島町・島根県浜田市の大潰山へ向かう予定である。 遠くに虎ヶ岳 荒瀬山 杵崎山の祠 田園風景と虎ヶ岳 天登山 展望 豊後峰 前の山 甘南備寺山 を見る 次の山 大潰山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県周南市 高塔山 登山口付近のMAP |