展望台の建つ文珠山・嘉納山往復(もんじゅやま・かのうざん)山口県周防大島町

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2002年 5月26日 文珠山・嘉納山往復
2002年 6月 9日 源明山・嘉納山・嵩山縦走
2003年 9月23日 源明山・嘉納山・文珠山縦走
2008年 1月26日 嵩山 長寿の森コース
2010年10月17日 文珠山・嘉納山往復
2010年12月29日 嵩山 長寿の森コース
2012年 7月 8日 文珠山・嘉納山往復
2019年 9月29日 文珠山往復
2020年12月 5日 嵩山・嘉納山 嘉納山歩道往復
2023年10月 7日 文珠山・嘉納山往復

2012年7月8日

駐車場 →0:05→ 文珠堂 →0:35→ 文珠山 →0:45→ 嘉納山

 →0:45→ 文珠山 →0:25→ 駐車場

全歩行時間 2時間35分

 来週は、日本第二の高峰、北岳へ向かう予定である。しかしながら、事前の予行演習も無しに新しい装備を持って行くのは少し不安である。従って、今回初めて使用するオスプレイのリュックに、北岳へ持って行く装備品を全て入れ、周防大島町の文珠山・嘉納山の往復登山をする。

 文珠山・嘉納山には何回も登っている感じもするが、前回登った際には展望台の建設途中で、実はまだ完成した展望台からの景色を眺めていない。今回は、展望台から眺める景色も楽しみのひとつである。

周防大島町に入り信号を左折 文珠山交差点を右折

 登山の起点の大島大橋を渡って周防大島町に入り、信号のあるT字路の交差点を左折する。しばらく道なりに進み、最初のコンビニ(セブンイレブン)の先の文珠山交差点を右折。そのまま道なりに4.2km進むと左右の分岐が現れる。

麓から眺める文珠山 登山口

 この分岐手前の右側に広い駐車場があるので車を置いて登山を開始する。分岐を左に採り、文珠林道を進めば文珠山へ300mの付近へ出る。この林道を採れば、文珠山または嘉納山へ最短距離を取ることができる。

 また、右へ向かえば舗装路を500mで文珠山登山口の文珠堂に着くが、登山道としては、この中間に敷かれた石段を登るのが正解である。歴史ある苔むした石段を慎重に登れば、文珠堂へ到着。

歴史ある石段 文珠堂

 案内板によると、日本三文珠は、大和国(奈良県)阿部の文珠、丹後国(京都府)切戸の文珠、そして周防国(山口県)この岩屋の文珠である。また、「三人よれば文珠の智恵」という言葉があるように、文珠菩薩は智恵の神様とのことである。

瀬戸の展望 階段へ向かう

 ここらで周辺散策、新緑の美しい境内を進み、北側を眺めると大島瀬戸と柳井市の琴石山などを眺めることができる。さて、南へ続く階段を登り、岩屋を眺める。大きな岩屋に神秘的なパワーを感じるのは私だけだろうか。しばらく岩屋の前で足下を流れる清流を眺める。昨日来の雨のため、周囲の水量が多くなっているようだ。

岩屋の文珠 石の多い登山道

 岩屋の前を左折、少し進むと登山道へ合流する。この先より足下の整備された登山道を進む。足下には石がごろごろしているので歩みは慎重となる。少しずつ日差しが戻り、木漏れ日の美しい登山道を進むと、文珠山へ0.5kmの案内標識が立っている。

案内と滝 木漏れ日

 この案内の奥にはミニ滝が美しく、本日は今までになく水量があるのでとても良い雰囲気である。そのまま道なりに登山道を進み、ゆっくり歩きでも35分で文珠山の山頂へ到着。明るい山頂には待望の文珠山展望台が建っている。展望台の1階には休憩所らしき場所があり、風雨をしのげるようになっており、この施設は誰でも利用できるようだ。ただし、使用後には扉を閉めておかなければならない。

文珠山展望台

 さて、階段を登り2階の展望台に立つ。これはすごい展望だ。周囲360度が見晴らせる展望台。北に銭坪山と大将軍山、奥に高照寺山、手前に琴石山、その奥に氷室岳、更に蓮華山と続く。もし空気が澄んでいれば、西中国山地も見晴らせるはずだ。特に羅漢山はレーダードームではっきり識別できそうな気がする。

馬の背〜南畠山〜頂海山と続く山脈

 西には大星山、左には皇座山、手前に頂海山から南畠山、馬の背と続き、源明山、嘉納山、嵩山。白木山は嵩山に隠れているが更に左には大見山も見えている。美しい展望にしばらく立ちつくすが、本日の目的は北アルプスへのトレーニング。次の目的地の嘉納山へ向かって出発する。

大島瀬戸と柳井・大畠方面の展望

 展望台から階段を下り、東へ向かう。すぐに進路は道なりに南へ変わり、嘉納山へ1.8kmの案内を過ごせば、間もなく文珠林道を横切る。なお、この道は出発地の駐車場から続く林道である。入口より入れば植林帯の中となり、涼しい風が吹いているので気持ちよい。

嘉納山へ 文珠林道を横切る

 少し坂を登れば「外敵侵入防止の土塁」の案内が立っている。この案内を過ごし、一旦鞍部へ下って登り返したところで、右側に注意していると、樹林の先に小さな岩を見つける。この岩の上に立てば、馬の背、南畠山、頂海山等を見晴らす事ができる。嘉納山まで展望地は限られているので、ここで明るい展望を眺めておくと良い。

「外敵侵入防止の土塁」の案内 馬の背方面

 この先で再び坂を下ると、先ほど案内のあった土塁を眺める事ができる。人力でこれだけの土塁を作るのは大変なことだろう。峠に出れば嘉納山まで1.2km、木漏れ日指す道を進んでいると、気持ちの良い真っ直ぐな道に出る。この地点は毎回感動する場所であり、丁度文珠山と嘉納山の中間点付近である。

土塁 真っ直ぐな道

 もう少し進み、坂を下った場所が嘉納山まで0.8km地点。ベンチの置かれた休憩所なので小休止を採るのに丁度良い。草の茂る場所に着けば、北東方向に展望が開ける。眼下には久賀の街並みが広がり、その先には瀬戸の展望が美しい。

ベンチの置かれた休憩所 久賀の街並み

 植林帯を過ごし、折り返すように尾根へ向かって進み、南に進路を採れば、すぐに現れるのが道の横にぽつんと置かれた三角点。この場所が山頂ではないので、単なる通過点と言う感じである。

木漏れ日差す植林帯 嘉納山の三角点

 この先で一旦下って登り返せば、足下に円形のコンクリート施設のある嘉納山の山頂へ到着。山頂からは北西に文珠山の展望台が見えており、展望台には2名の登山者がくつろいでいた。北東には久賀の街並みを見下ろし、その先には瀬戸の展望、南には嘉納山第二送信所のアンテナが建っている。

嘉納山山頂 久賀方面の展望

嘉納山の山頂風景

 もう少し南へ向かえば、嘉納山第二送信所前に着き、南にはアンテナ越しに源明山の山頂が見えている。東には嵩山がそびえているはずだが、樹林にさえぎられて山頂を眺めることはできない。

山頂先のアンテナ アンテナ先の源明山

 青い空に映えるアンテナを眺めた後、嘉納山山頂まで引き返す。周囲に広がる展望を再度眺めた後、文珠山へ引き返すことにした。総重量14kgのリュックは、大して重さを感じなかった。これで南アルプスは何とか歩けそうだ。残る心配は梅雨明けの時期だけである。

麓から眺める文珠山

文珠堂

岩屋の文珠

文珠山山頂

文珠山展望台

展望台の風景

飯野山と琴石山と大島瀬戸

嘉納山山頂

源明山

 前の山 奉納山 を見る

 次の山 南アルプスの主峰 北岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県周防大島町 文珠山 登山口付近のMAP

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