矢筈ヶ岳2015年(やはずがだけ)山口県防府市

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2003年11月30日 初回登山を見る
2015年2月7日の矢筈ヶ岳の登山記を見る
2021年3月18日 矢筈森林公園公園コース〜真尾山上山へ縦走を見る

2015年2月7日

登山口 →0:15→ 敷山城址 →0:15→ 西峰 →0:15→ 山頂

 →0:20→ 敷山城址 →0:15→ 登山口

全歩行時間 1時間20分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 久しぶりに山口県の山、今回は防府市の矢筈ヶ岳へ向かう。防府バイパスの、沖高井交差点から西へ位置する山陽自動車道の防府東インター方面へ進み、インター出口を右に過ごす。更に防府バイパスを西へ進み、防府第三トンネルを潜る。トンネルを出て最初の信号のある交差点を左折すれば、すぐ左に敷山城址参道の案内が置かれている。

トンネル先の交差点を左折 分岐を右折

 この案内に従い分岐を左折、少し進んで今度は案内に従い右折する。ここで舗装道を道なりに進めば、山陽新幹線のガードを潜る。このあたりには敷山城跡の案内が置かれているので、登山前に知識を仕入れておき、終点まで進めば矢筈ヶ岳の登山口である駐車場へ着く。

矢筈ヶ岳を眺める(クリックで拡大) 新幹線のガードを潜る
敷山城跡案内(クリックで拡大) 登山口兼駐車場(クリックで拡大)

 すぐに矢筈ヶ岳へ向かって登山を開始。駐車場からわずかに引き返し、左に続く登山道に入る。入口付近には塩ビパイプで整備された階段が続き、わずかに高度を上げれば、左に忠魂碑が分岐する。登山前に忠魂碑を眺めるため、分岐に入れば敷山城戦死者の大きな忠魂碑が置かれていた。

敷山城戦死者の忠魂碑 落葉の堆積した登山道

 さて、登山道に戻り、竹林帯を歩く。竹林帯を抜ければ周囲の植生は自然林に変わり、眼下には防府市街の展望が広がっている。やはり予想通り展望は霞んでおり、すっきりした展望とは言いがたい。間もなく進路は右へ向き、この角には石碑が置かれていた。このあたりではわずかながら瀬戸の展望が広がるので、のんびり景色を楽しみながら歩を進める。

霞気味の展望 敷山城址の石柱

 やがて史蹟敷山城址の石柱が置かれた場所を過ごし、擬木の階段を登る。この上には梵字岩が立ち、この岩には右から「金輪聖王・天長地久・文永二年乙丑五月」と刻まれている。案内には建立の年代から敷山の戦いには関係なく、名刹験観寺の、時の院王が「金輪聖王」と言う理想の王に、永遠の平和を願って建てたものであろうと説明されている。

梵字岩 梵字岩の展望地から眺める風景

 こり梵字岩の前からは防府市街が一望で、霞さえなければ素晴らしい展望である。梵字岩の横を抜けて坂を登ると広く平坦な敷山験観寺本堂跡ヘ着く。案内には、ここは敷山験観寺寺坊跡十二ヶ所(俗に十二段とも呼ぶ)のうちの最上部、本堂の跡で、方形に巡らした石垣や礎石は、完全な形で残っているとのこと。本堂跡からは大平山や防府の市街等が広がっているものの、前回に比べると樹林の背が高くなっており、視界が狭くなっている。

敷山城址大鳥居 城址に祀られた祠(クリックで拡大)

大平山 防府市街

 敷山神社の祠に参拝し、西へ続く登山道へ入る。登山道は急に滑りやすくなり、すぐに岩場の急登が始まるので、ロープと木々を補助に慎重に高度を上げる。やがて左右の分岐が現れ。左は西峰への直登、右は迂回路である。ここでは左の直登道を採り、岩の間を抜ければ、展望の岩上に着く。

城址から登山道に入る 岩場
西峰手前 西峰の展望岩(クリックで拡大)

 平坦な岩上からは眼下に防府市街の展望が広がり、瀬戸に浮かぶ向島なども美しい風景を見せている。北西にも樹間越しながらに三谷山などの展望が広がり、大岩上からの展望は素晴らしい。岩上にて小休止の後、山頂へ向かって出発する。

平岩(クリックで展望) 防府市街(クリックで拡大)

北の展望 北に森林公園への分岐

 大岩から北東方面へわずかに移動すれば、左に森林公園からの登山道が分岐している。この先で右へ敷山城址への下山道を過ごし、尾根道を進むと正面に大岩群が現れる。この大岩は右へ迂回して過ごし、わずかに高度を下げた後、鞍部から岩場の急斜面を登り返す。背後には先ほどまで立っていた双耳峰の西峰が美しい山容を現し、南には防府市街と瀬戸内海の展望が美しい。

大岩群は右へ迂回 鞍部から岩場へ取り付く
鉾岩 西峰(クリックで拡大)

 坂の傾斜は登るほどに険しくなり、補助のロープを伝って一気に高度を上げる。やがて斜度がゆるめば、右に分岐が現れる。この分岐こそが、山陽道から矢筈ヶ岳を眺めた際、山頂付近に見えている鉾岩へ向かう道である。麓からでも目立つ大岩は、近くで眺めると更に大きい。

鉾岩(クリックで拡大) 大平山(クリックで拡大)

 この岩上に立ち、眼下に広がる展望を眺めることは、この矢筈ヶ岳登山一番の醍醐味である。おっかなびっくりで岩上に立ち、眺める展望は素晴らしい。南峰から眼下に防府市街と瀬戸内海、東には大平山とパノラマが広がる。

防府市街(クリックで拡大) 矢筈ヶ岳山頂方向

 素晴らしい展望を満喫したので、登山道まで引き返し、更に尾根道を辿れば三等三角点の置かれた矢筈ヶ岳山頂へ着く。周囲を木々に覆われた山頂からは、唯一大平山方面のみ展望が開けている。静かな山頂から大平山の展望を眺めて下山を開始した。

矢筈ヶ岳山頂(クリックで拡大) 山頂から眺める大平山

櫛ヶ浜のラーメン大将さんでとんこつラーメン

 下山は元来た道を引き返し、西峰の山頂から眼下に広がる展望を眺めるが、最後まで霞は取れなかった。今日は霞がひどいので、登山はこの矢筈ヶ岳一山とし、帰りに徳山櫛ヶ浜のラーメン大将さんでとんこつラーメンと焼きめしを頂いた。懐かしいとんこつラーメンは本場の美味しい味だった。

矢筈ヶ岳

敷山城址の祠

西峰の展望岩

西峰から防府市街

大平山

西峰

鉾岩

山頂

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県防府市 矢筈ヶ岳 登山口付近のMAP

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