蓮華山〜河内蓮華山往復 (れんげさん・こうちれんげさん)山口県岩国市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2002年 6月15日 初回蓮華山登山記を見る 2011年10月2日 駐車場 →0:05→ 比叡神社入口 →0:25→ 市の迫滝観音 →1:00→ 蓮華山 →0:15→ 河内蓮華山縦走路分岐 →1:10→ 河内蓮華山 →0:55→ 縦走路分岐→0:40→ 比叡神社入口 →0:05→ 駐車場 全歩行時間 4時間35分 たぶん今年最後のイベント、鹿児島県の屋久島、宮之浦岳へ向けて急遽トレーニングを始めることにした。登山予定は10月18日前後、標高差は700mに満たないが、登山時間は8時間から10時間が予想されている。
今回登るのは岩国市玖珂町の蓮華山、山頂に着いた後、その後の行程を決める予定で出発。岩国方面から国道2号を西へ進み、玖珂町上市交差点を通過、歩道橋につけられた次の交差点を右折、山陽新幹線のガードをくぐると、左に小幡浦次郎頌徳碑、右に岩国市指定文化財「弥山道の道標」が立っている。
更に道なりに北へ進むと、右に「出雲大社・くらかけ霊園・れんげ児童館」の専用駐車場がある。注意書きには「他の方は、空きがある時にとめて下さい」と書いてある。この先適当な駐車場が無いのでこの駐車場に車を置かせて頂き、登山を開始した。なお、この時点で駐車しているのは私を含めて2台であった。
北に蓮華山を眺めながら舗装道を進み、山王橋を渡る。当地では昨日開会した第66回山口国体のホッケー競技があり、愛媛県の少年少女チームがこの地区で民泊しているそうだ。比叡神社の大鳥居をくぐり神社方面へ向かう。この神社の神徳は、厄除・魔除・鬼門除、商売繁盛、生業隆盛と案内されている。
神社前で登山道は左右に分岐しており、左が「市の迫滝コース」右が「多老坊コース」である。登山初年度の2002年は、右の多老坊コースを採ったので今回は左の市の迫滝コースを採ることにした。神社左に置かれた市の迫滝の観音入口の石碑を眺めて舗装道を北西へ進む。
少し進んで背後を振り返れば氷室岳がりりしく聳えている。最後の民家を左に過ごすと道は急に狭くなり、檜林の下を進み始める。すぐに交差点へ着き、市の迫滝コースへは直進方向に向かう。ここには2010年3月に玖珂ユウキの会が設置した案内が置かれており、これから向かうコースなどが詳細に記されている。
交差点の先からは未舗装道となり、砂利状の道を少し進むと橋を渡る。この橋が少々心許ないので渡るのにも慎重になる。木漏れ日差す植林帯を進むと、周囲には大きな岩が多いことに気づく。小さな橋を渡り、右にトイレを過ごし少し登れば、家内安全、登山安全の祈願された修行大師に出会う。
観音様 穏やかな市の迫滝(動画) 市の迫滝の観音由来を眺め、お籠もり堂の先へ向かうと、水量は少ないが落差のある大滝に出る。これが市の迫滝で、とても穏やかな滝である。滝の左手には観音様が三体安置されており、この下にはタングステンを掘った名残も残っている(金光康資著 「防長山野へのいざない」より)。
さて、市の迫滝の観音を出発、蓮華山への案内を眺めて坂を登る。岩の間を抜け、左に沢、右に大岩を眺めながら進むと、足下は砂利状の滑りやすい道となる。ジグジグに坂を折り返しながら一気に高度を上げれば、周囲にはシダが目立ち始める。やがて山頂への案内に従い尾根を左に採り、少し進むと目の前に山頂が見えてきた。南には玖珂の町並みが広がり、初めて開けた展望に疲れも吹き飛ぶ。
再び左右にシダを眺めながら快適な道を進むと分岐が現れ、左は「尾根コース」で展望良好・急坂、左は「一般コース」と案内されている。この分岐は展望を求めて尾根コースを採る。坂をどんどん登ると小規模な岩場が現れ、この岩の上に立つと、眼下に鞍掛山、その先には玖珂の町並みが広がり、小休止を採るのに丁度良い。
木の間越しに、ちらりちらりと玖珂の町並みを眺めながら坂を登れば、再び展望地が現れ、西に蓮華山、南に玖珂の町並みを眺める。この先で崩壊しそうな岩の塊を過ごせば、ひよどり越えから続く登山道と合流。ここにも玖珂ユウキの会の案内板が設置されていた。 蓮華山山頂風景 蓮華山の山頂風景(動画) 道なりに自然林の下を進むと、平坦な蓮華山山頂に到着。山頂には祠が置かれ、手前には手水鉢も置かれている。山頂から周囲を眺めれば、木の背が高くなっており、位置をずらしながら展望を確認しなければならない。左から高照寺山、琴石山、三ヶ岳、瀬戸内海と皇座山、大星山等を確認。大黒山から三丘城山、城山の左には高速道路も見えている。今日は少々霞気味の展望だが、この山頂には何回か登る予定なので、次回空気のよく澄んだ日に再度山座の確認をする。
平坦な山頂広場で早めの昼食を摂り、12時過ぎに山頂を出発。すぐに市の迫滝コースへの分岐を通過、この先からひよどり越えの急坂をジグザグに下る。間もなく古びた木製の多老神社の鳥居を通過、果たしてこれは9年前に見た鳥居なのだろうか。 歩きやすい道が続いている 坂を下れば交差点へ到着、左(北)は二鹿へ、右(南)は多老坊コース、直進(東)は河内蓮華山への縦走路である。二鹿コースはもう少し蜘蛛の巣の少ない時期に向かいたいので、今回は河内蓮華山へ向かって直進する。このコースは自然林の下、アップダウンを繰り返しながら尾根道を進む快適縦走路である。但し、展望のある場所は限られているので、一番歩くのに良い季節は、冬枯れの季節かも知れない。
途中で左右に分岐が現れるが、右でも左でもこの先で合流する。但し、左の尾根コースを採れば玖珂の町並みを眺めることができるので、どちらかというと尾根コースの方が楽しい。展望地からは、国体のカヌー会場である中山ダムがまぶしく輝いていた。そのまま進めば「独標530米 主稜線ピーク」と書かれた案内を過ごす。
この先急な坂を下るが、なんと補助のロープが設置されており、とても助かった。坂を登り返し、ちょっと左のピークに寄れば、ここには「標高540米 北尾根ピーク」と案内されていた。元の縦走路へ戻り坂を下る。再び登り返せば平坦な場所に、「標高540米 火打岩」と案内されている。
次に「等高540米 支尾根合流点(西の肩)」でピークの端に着き、ほとんど平坦な道を東へ進めば、南に玖珂の町並みの展望広がるピークへ到着。ここには「4等三角点 556.6米(主脈、主稜合流点)」と案内され、その下には四等三角点が置かれていた。この場所はツガ尾ノ頭と呼ばれているらしく、河内蓮華山までは25分と案内されている。以前河内蓮華山から縦走路に入り、引き返したのがこの地点である。 ツガ尾ノ頭と眼下に広がる展望
この地点から北へ進路を採り、道なりに進む。少し坂を下れば、懐かしい白い岩に出合い、もう少し進むと小さな尖った岩を過ごす。間もなく標高「530米」の案内を過ごし、 次に「標高500米」の案内を過ごす。左方向に大山地区への下山道を過ごし、そのまま直進すると「等高500米」の河内蓮華山へ到着した。 河内蓮華山から広がる展望 河内蓮華山の山頂から広がる展望(動画) 展望広がる山頂は、来て良かったと心底思える素晴らしい展望が広がっている。北には小五郎山や羅漢山など中国山地の展望が広がり、そのまま右に向かって三倉岳と大峰山。北東には経小屋山、瀬戸内海には宮島、江田島、倉橋島が浮かび、美しい風景を眺める。やはり河内蓮華山は展望の良い山である。
なお、天候としては前回登山の方が良く晴れており、展望も素晴らしい。さて、周囲に広がる展望に満足したのでひよどり越えまで戻ることにする。往路で蜘蛛の巣をしっかり払ったので帰りは快適、スイスイ引き返せば55分でひよどり越え到着。下山は多老坊コースを採ることにした。
よく踏まれた道をジグザグに下ればすぐに市の迫滝コースへの分岐を通過、そのまま広い道を下る。やがて沢を横切り、山腹につけられた細い道を通過。少し荒れ加減でワイルドな道を下れば再び沢を渡る。この先から植林帯の下を進み、道は段々広くなる。
やがて足下に続く道は林道位の広さになり、左に堰堤を過ごす。この先は快適な林道歩き、舗装道を通過し、少し荒れ加減の道を進む。周囲には植林帯が続いているが、やがて頭上が明るくなり、背後に美しい山容の蓮華山が見えてきた。足下に彼岸花を眺めながら進めば、やがて比叡神社前に到着。そのまま比叡神社へ参拝する。
芳名帳に記帳したが、さすがに9年前の記録はなかった。比叡神社出発しそのまま駐車場まで戻る。宮之浦岳へのトレーニングとしては、少々短かったかも知れない。 観音像 市の迫滝 蓮華山山頂 河内蓮華山から眺める風景 蓮華山 比叡神社 前の山 馬糞ヶ岳 を見る 次の山 屋久島観光 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 蓮華山 登山口付近のMAP |