屋久島観光　平内海中温泉・湯泊温泉・大川の滝・屋久島灯台他

世界自然遺産登録地　屋久島観光　平内海中温泉・湯泊温泉・大川の滝・西部林道・屋久島灯台他

２０１１年１０月１６日

　いよいよ屋久島へ。福岡空港から日本エアコミューターのプロペラ機に乗り込んだ。とても小型の飛行機である。座席は７番Ａで翼の横なので視界は良くない。定刻より少し遅れて福岡空港を出発、プロペラ機はエンジン音がとても大きい気がした。でも離陸に必要な距離は少ないのだろう。あっという間に地面を離れ、青い空に翼がとても映えている。


プロペラ機へ乗り込む	エンジン越しの風景

眼下に霧島山の展望	噴煙昇る桜島

日本エアコミューターで眺める眼下の展望

　プロペラの回転が速くて当然裸眼ではプロペラを見ることはできないが、カメラを通してみるとはっきりとプロペラが回転していることがわかった。途中で日本百名山の霧島山の上にさしかかる。眼下には韓国岳、噴火を続ける新燃岳、天孫降臨伝説の高千穂峰と名峰が続く。やがて桜島の上を通過、噴火口は綺麗な円形である。美しい景色を眺めているとすぐに屋久島空港に到着した。


屋久島空港へ到着	岩の美しいモッチョム岳

　空港で予約していたレンタカーを借り、屋久島観光を始める。島を時計回りに進み、本日の宿の永久保前を通過、道の側にいくつか屋久島七福神を見つけた。尾之間地区に入り、山を眺めると岩山が美しい。これが有名なモッチョム岳のようだ。いわさきホテルを過ぎた先からひまわり畑越しに眺めるモッチョム岳は本当に美しい姿をしている。


シドッチ神父上陸記念碑入口	ひまわり畑とモッチョム岳

　今から約３００年前、キリスト教の布教のために日本を訪れたイタリア人宣教師、シドッチ神父が日本に最初に上陸したと言われる上陸記念碑入口を過ぎ、もう少し進むと平内海中温泉の案内が立っている。なお、この場所は屋久島の中央から南に位置している。駐車場に丁度１台の空き場所があったので、車を置いて温泉へ向かう。本日の干潮時刻は１４時４７分、現在時刻は１５時２５分で丁度良い時間である。なお、本日の観光は、時間の制約のあるこの温泉を最優先にした。

平内海中温泉

　注意書きには水着は着用しない（バスタオル可）とあり、それなりの配慮を感じた。さて、浴槽のかなり手前でスリッパを脱ぎ浴槽へ向かう。適当な場所にて服を脱ぎ、先客が１名いたのでご挨拶の上、素っ裸で浴そうに入る。なかなか熱めの温泉に満足、硫黄臭のする温泉は足下から沸き出しているような感じがする。浴槽自体は３～４つあり、それぞれに温度が違うようだ。

平内海中温泉　大海原を眺める露天風呂

潮の満ちた平内海中温泉　これでは入れない

　この泉質はみょうばん温泉（単純硫黄温泉）、入浴時間は一日二回、干潮の前後５時間位、料金は志、一人百円とあり、海を眺めながらの天然温泉は最高の気分。ワイルド感あふれる屋久島の温泉を堪能した。

湯泊温泉

　そのまま時計回りに進むと次の温泉は湯泊温泉、ここは浴槽が半分に仕切ってあり、手前が男湯、この先が女湯らしい。ところが仕切りの背が低く、ほとんど間仕切りの意味がない気がした。周囲を見回すと、服を脱いだ跡はあるのだが、誰もいない。不審に思ってそのままコンクリート歩道の道を進むと、海の前に岩で囲まれたスペースがあった。これがもう一つの秘湯の湯泊温泉のようだ。

　服を脱いで先客の中に入ると、ここの温泉はとてもぬるい。しばらく浴槽の中に入っていたが、あまり暖まらないので、引き返すことにした。手前の間仕切りのある温泉の方が暖かい感じを受けた。しかしこの温泉も一回楽しむ価値がある。この入浴料も百円である。


大川の滝	大川湧水

大川の滝

　更に時計回りに進み、島の南西の位置にある大川の滝を観光、とても豪快な滝に感激した。この滝の入口手前に大川湧水があり、ペットボトルに水を詰めた。これで明日以降の水は大丈夫である。レンタカーの係員はこの先の西部林道は反時計回りを勧めたが、時刻が遅いので勝手に大丈夫だと判断して時計回りに西部林道へ向かう。

ヤクザルとヤンクシカ

　美しい海岸線を眺めながら進むと、道路上にはたくさんのヤクザルが休憩しており、なかなか動いてくれない。それでものどかな風景に感激しながら時計回りに進む。すぐに道幅が狭くなり、待避所を確認しながら進む。延々と続く林道はのんびり進むに限る。やがて現れる屋久島灯台の案内に従い左折、すぐに島の西に位置する屋久島灯台へ着く。