気分はザイテングラート 右田ヶ岳勝坂コース(にしめやま・みぎたがだけ)山口県防府市

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2013年11月16日(土曜日)の勝坂コースの登山記を見る
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2021年 6月 6日 塔之岡コース〜直登谷コースを見る

2013年11月16日

勝坂コース登山口 →0:45→ 岩峰上 →0:10→ 西の峰

 →0:05→ 山頂 →1:00→ 駐車場

全歩行時間 2時間 0分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 今回は、岩好きにはたまらない西目山と右田ヶ岳を併せた登山を紹介している。この行程は、西目山へ大日コースより登り、そのまま勝坂へ縦走し、右田ヶ岳の勝坂コースに入る。岩峰歩きを楽しんだ後、右田ヶ岳の山頂に立ち、下山は右田毛利氏の菩提寺の天徳寺へ下るものである。

 西目山の紹介では、反対側の登山口の勝坂窯へ着いたところで終わっているため、引き続き右田ヶ岳の勝坂コースを紹介する。

西目山勝坂コース入口の勝坂窯 国道262号の信号を渡る

 そのまま舗装道を下れば、左に勝坂窯が見えてくる。すぐに信号のある国道へ到着、信号を渡って反対側へ移動し南下する。そのまま道なりに下っていると、右田ヶ岳の勝坂コースへ着く。なお、この入口は国道右側にある勝坂バス停の反対側と思ったらよい。白い手摺りに「登山口」と表示されているが、少し字が小さいので分かり難いかも知れない。

右田ヶ岳勝坂コース登山口 民家を右に過ごす

 坂を登るとすぐに進路は左へ変わる。右に民家を過ごし、左には電柱「カツサカ39右2」を過ごす。自然林の中を進んでいると、立派な石組みをいくつか見るが、これは昔このあたりで住民が生活していた頃の名残であろう。

石組み 階段状に配置された岩

 自然林の下を進めば、やがて左右にシダが目立ち始める。足下に注意をしていると、岩が階段状に配置されており、歩きやすく整備されたことがわかる。間もなく左右に視界が開け、頭上にこれから目指す岩峰が顔を出すと、登山道は左右に分岐する。この分岐を直進すれば、岩峰への直登コースだが、今回は、岩尾根歩きを目的としているため左の尾根コースを採る。

進路を左へ採る 尾根へ向かう
目指す岩峰が美しい 尾根コースの起点

右田ヶ岳勝坂コースの岩尾根

 よく踏まれた道を進むと、ロープを補助に一旦坂を下り、尾根へ向かって岩の道を登るが、鞍部から眺める岩尾根はとても魅力的である。間もなく岩尾根の端へ着き、いよいよ待望の岩尾根歩きが始まる。これから先は岩・岩・岩の世界。岩の上に立ち、進路を確認しながら一気に岩登り。

岩尾根が続く

前を見ても後ろを見ても岩ばかり

勝坂コースの岩場を歩く

 天にそびえる岩、サメが口を開いたような岩など眺め、高度を上げる。危険な箇所には補助のロープが渡してあるので快適に岩を越える。やがて最後の岩壁が目の前に立ちはだかる。これまでは片手のみを使って岩を越えることもできたが、最後の岩は両手を使わないと越えることができない。

岩の道が続く 難所の岩場(写真をクリックで拡大)
登った岩尾根を振り返る 目的地は目の前

 補助のロープを両手で持って慎重に岩場へ立ち向かい、最後の難関もクリア、もう目の前には目的地の大岩がそびえている。この大岩へは左方向へ迂回し、樹林の中を登れば大丈夫。そのまま岩上に立てば、周囲360度の展望が開ける。

左側の樹林へ向かう 岩峰の上へ到着

勝坂コースの岩尾根歩き 勝坂コースの岩峰の風景

 一番端の岩上に立ち眼下を見下ろせば、思わず腰が引けてしまう。こんな時には腹這いになるのが一番安全かも知れない。そのまま岩上を移動、高度感を楽しみながら周囲に広がる展望を満喫した。さあ、次は山頂を目指す。

眼下には目のくらむような風景 岩峰全景

 左右にシダの茂る道を一気に進む。やがて足下に岩が増えてくるので慎重に通過、すぐに笹の目立つ右田ヶ岳の西峰へ到着した。西峰の展望岩から眼下に広がる展望を眺める。西には先ほどまで立っていた岩峰に4名の登山者が登っていた。南には車を置いた右田小学校前の臨時駐車場が岩船山の先にはっきり見えており、下山予定のコースも一望である。

西峰手前の岩場 西峰の展望地
天徳寺コースが一望 鞍部を右折すれば天徳寺コース
西峰から眺める風景 山頂から眺める風景

 西峰を出発し一旦鞍部へ下るが、この鞍部は下山に使う予定の天徳寺コースである。鞍部から岩の目立つ道を登り返せば、間もなく右田ヶ岳山頂へ到着した。眼下に広がる展望は少々霞気味だが、矢筈ヶ岳や大平山は確認することができる。ここで旧知のご夫婦にお会いし、最近の山行きについてお話をした。この方達は最近は右田ヶ岳しか登らないそうだ。なお、この日は日章旗が掲揚されていなかった。

西峰の風景 右田ヶ岳山頂
矢筈ヶ岳と大平山 市街地は霞んでいる

 本日の豪華昼食は、コンビニのおむすび。展望は少し霞み気味だが、晴れているので気持ちよい。食事を済ませ、午後1時40分過ぎに下山を開始。西峰との鞍部まで下り、分岐を左折して天徳寺を目指す。この天徳寺コースは一番の人気のコースなのだろう、午後の遅い時間にも拘わらず、途中で多くの方と出会う。

下山でも岩に囲まれる 下山途中から眺める右田ヶ岳

 午前中の岩登りと逆に岩下りだが、これも楽しい道である。穂高岳ではザイテングラートを往復したが、右田ヶ岳でも下りの岩場はとても魅力がある。背後を振り返りながらの奇岩大岩観賞も楽しく、時の経つのも忘れてしまいそうだ。右田ヶ岳の岩峰は豪快で美しく、歩いても眺めても楽しい事ばかり。

不安定な岩(写真をクリックで拡大) 大岩が美しい

 周囲に広がる大岩を観賞していたら、勝坂コースで目指した岩峰の中に、不安定な岩を見つけた。滑り落ちそうで落ちない楽しい岩である。大岩観賞をしながら下っていると、真砂の美しい場所を通過、この付近から岩に掘られた観音像を眺める事ができる。

観音像 岩船山から眺める右田ヶ岳
途中のピークから眺める風景 岩船山から眺める風景

 この上のピークが岩船山(194m)で北に右田ヶ岳、南に防府市街の展望を見晴らす展望地となっている。矢筈ヶ岳と大平山を眺めて更に下山を続ける。すぐに般若心経の刻まれた岩を過ごし、岩に描かれた観音像を眺めながら滑り易い道を下る。

市街地が近い 般若心経

 やがて正面に大きな灯籠が見えてくれば終点は近い。進路を右(西)に採り、石段を下る。大岩のところで分岐を左に取り、樹林の下につけられた道を下る。やがて手摺りの施された階段を下れば天徳寺へ到着した。天徳寺では間もなく大イチョウの黄葉が最盛期を迎えそうだ。

大きな灯籠 岩に掘られた磨崖仏
手摺りの施された階段 天徳寺へ到着

 天徳寺の山門を潜り、登山口へ向かっていると、登山者は右田小学校のトイレを使用しても良いと書かれていた。天徳寺の入口に置かれた天徳寺と右田ヶ岳城址の案内を眺めて登山口まで引き返し、午後3時に登山口の駐車場へ到着した。ここでは佐賀県からマイクロバスを借り切って登山に来られた皆様が整理体操をされていた。右田ヶ岳は山口県以外でも有名な山なのだろう。

勝坂コースで眺める岩

最後の壁

高度感のある風景

岩峰

天徳寺コースの岩

右田ヶ岳

 前の山 西目山 を見る

 次の山 絵下山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県防府市 右田ヶ岳 登山口付近のMAP

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