アルペンムード漂う西目山(にしめやま)山口県防府市

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2004年10月31日の大日コースを見る

2013年11月16

右田小学校駐車場 →0:20→ 大日コース登山口(アパート前)

 →1:00→ 山頂 →0:35→ 勝坂窯登山口

全歩行時間 1時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 本日は山口県でも有数の魅力ある周回登山をする。それは、今年登った穂高岳のザイテングラートを彷彿させる、岩場歩きの西目山と右田ヶ岳を併せたもので、岩好きにはたまらない。

 と、言うことで、本日採るコースは西目山へ大日コースより登り、そのまま勝坂へ縦走し、右田ヶ岳の勝坂コースに入る。岩峰歩きを楽しんだ後、右田ヶ岳の山頂に立ち、下山は右田毛利氏の菩提寺の天徳寺へ下るものである。そこで、車は右田ヶ岳天徳寺コースの登山口に整備されている、右田小学校前登山者駐車場へ置いておく。

右田小学校前の登山者駐車場 右田ヶ岳
疫神社 国道262号を北へ進む

 駐車場を出発、進路を西に採り正面に西目山を眺めながら国道262号へ向かう。途中で新幹線の高架下を潜り、右に疫神社を過ごし、剣川に架かる新剣橋を渡る。間もなく信号のある交差点へ着くので、横断歩道を渡り、国道262号沿いを北上する。

防府病院・大日古墳の分岐を左折(写真をクリックで拡大) 変則交差点を右折(写真をクリックで別角度)

 信号から150m進むと、左への分岐があり、防府病院と大日古墳への案内が掲示されている。分岐を左折し道なりに180m進むと、変則交差点へ着く。進行方向右前方にアパート(アーバンヒル)を見て分岐を右折、神里墓地方面へ向かう。この入口には西目山への案内が置かれているので、確認すると良い。

石段を登る 岩の多い自然林の下を進む

 進路を北へ採り、坂道を登れば前方に墓地が見えてくる。墓地の横につけられた階段を登ると、左右には細い竹が目立ち始めるが歩行に支障はない。進路は自然に左方向へ導かれ、自然林の中に入る。この先自然林の下につけられた登山道になり、踏跡と目印につけられた赤テープを確認しながら進む。

急な岩道を登る 南の展望

 周囲に岩が目立ち始めれば、少しずつ高度が上がり、やがて補助のロープを伝って岩場を登ると、大岩の横に出る。ここではまず背後に南方面の展望が開け、防府市街や楞厳寺山等が一望である。そのまま進むと、すぐに丁字路へ突き当たる。

右田ヶ岳 第一ピーク

 山頂への進路は左だが、右方向へ寄り道して見ると西方面の展望が開け、右田ヶ岳、矢筈ヶ岳、大平山が美しい山容を見せている。この風景はこの先何度も眺めることになる。さて、登山道に戻り道なりに進むと進行方向には第一ピークと第二ピークの岩峰が素晴らしい。アルペンムード漂うこの景色は9年前に眺めて眺めたものだが、そのとき受けた感動は忘れることができない。

第二ピーク 倒壊した鳥居の柱
東の展望所から眺める風景 役行者と蔵王権現の風景

 左右にシダの残る道を進むと一本の石柱が立っている。中島篤巳先生の山口県の山(山と渓谷社)によれば、この石柱は倒壊した鳥居の柱とのこと。更に進むと第一ピーク下には左に役行者、右に蔵王権現の祀られた石祠が祀られている。

左に役行者、右に蔵王権現が祀られている 第一ピークを振り返る

 進路は祠の先から左方向へ変わり、少し進んで第一ピークを振り返ると、やはり岩峰が素晴らしい。進行方向には大岩を山肌にちりばめた第二ピークがそびえ、あのピークに向かうと思うだけで心踊る。

岩のちりばめられた第二ピーク ザイテングラート状態
第二ピークへの岩場 第二ピークから眺める風景

 第二ピークの直下に着き、これから岩場を登るのだが、これはまさしく穂高岳山荘へ向かう途中のザイテングラート状態、岩をつかみながら三点確保で高度を上げる。安全な進路を探しながら一気に高度を上げれば、すぐに岩上に着く。右田ヶ岳や岩船山、矢筈ヶ岳、大平山と名峰を眺めて小休止。まさしくのんびり登山の典型である。

第一ピーク 眼下に岩が目立つ
第三・第四・第五ピーク 国道の走る鞍部は勝坂
第二ピーク先から眺める縦走路の風景 第四ピークへ向かう岩場

 少し高度を上げ、第二ピークの山頂に立てば、周囲360度の展望が広がり、防府市街の展望はもとより、次に向かう第三ピーク、真砂のまぶしい第四ピーク等が一望である。更に奥へ進み岩上から眺めると、これから歩く稜線も一望、山頂から勝坂へ下り、右田ヶ岳へ向かう楽しみな尾根道も確認することができる。

疎林の中を進む 真砂の第三ピーク

 第二ピークを出発して疎林の中を進む。すぐに白い真砂の美しい第三ピーク手前に到着、滑り易い道を慎重に進むと、すぐに真砂の第三ピークへ着く。少し北へ移動すれば展望広がる岩があり、岩上から周囲に広がる展望が望める。

岩の間を抜ける 楽しい岩場越え
岩場を振り返る 第五ピーク

 第三ピークを出発し、次は岩の目立つ第四ピークへ。岩の間を抜けて一気に高度を上げれば、展望広がるピークへ到着。この醍醐味がこの山の素晴らしさ。高度が上がったことにより、一段と素晴らしい展望が広がる。目指すは山頂手前にそびえる岩の第五ピーク、この中腹にはビバークも可能なテラス岩が見えている。

テラス岩 ローソク岩

 一旦高度を下げて登り返せば、先ほど見えていたテラス岩の下に着く。大岩の下をくぐり少し登ると第五ピークへ到着し、周囲360度の展望を満喫する。北にはローソク岩が近く、右田ヶ岳、矢筈ヶ岳、大平山に防府市街、西には楞厳寺山とおなじみの風景が広がり、山頂のシンボルの電柱はもう間近となっている。

山頂のシンボル 左に自由ヶ丘への分岐を過ごす
第五ピークから眺める風景 西目山の山頂風景

 第五ピークを出発、左に自由が丘への分岐を過ごし、平坦な道をわずかに進むと電柱の2本立つ、西目山の山頂へ到着。平坦な山頂からは東に右田ヶ岳、矢筈ヶ岳、大平山の展望が広がっている。三等三角点の前で記念撮影の後、西目山を出発する。

西目山山頂 山頂から眺める右田ヶ岳

 山頂から北へ進路を採り、西の展望や右田ヶ岳を見ながら進むと、すぐに高度が下がり始め、補助のロープを伝って滑りやすい急傾斜を下る。左に自由ヶ丘への尾根・谷コースの分岐を見るが、勝坂へ向かって直進する。この先より自然林の中に入り視界が狭まるが、時折正面に佐波山を眺めることができる。

急な傾斜を下る 左に自由ヶ丘への分岐を過ごす
佐波山 右田ヶ岳

 左右にシダの茂る道を下ると、この角度から眺める右田ヶ岳の二つのピークは、いつも眺める角度とは違って新鮮に見える。突然周囲が開け、岩の展望地に出ると、右に大岩、眼下に堰堤などが一望となる。

堰堤などが見える 長い急斜面を下る

 すぐに滑り易く長い急斜面を下り、沢を渡って対岸へ移動する。わずかに下って再び沢を渡り返し、左に沢や堰堤を眺めながら緩やかな道を下る。堰堤を二つ過ごした先で、進路は左方向へ変わり、堰堤の下より足下は舗装道に変わる。この堰堤付近は私有地らしく、もう少し進むと車止めが置かれていた。

沢を渡る 堰堤の下へ向かう
西目山勝坂コース登山口の勝坂窯 国道262号の信号を渡る

 そのまま舗装道を下れば、左に勝坂窯が見えてくる。すぐに信号のある国道へ到着、信号を渡って反対側へ移動し南下する。そのまま道なりに下っていると、右田ヶ岳の勝坂コースへ着く。なお、この入口は国道右側にある勝坂バス停の反対側と思ったらよい。白い手摺りに「登山口」と表示されているが、少し字が小さいので分かり難いかも知れない。

 右田ヶ岳勝坂コースへ続く

役行者と蔵王権現

第二ピーク

右田ヶ岳と岩船山

第三ピークから第五ピークまで

岩峰

第五ピークと山頂方面

テラス岩

ローソク岩

西目山山頂

佐波山

 前の山 皿倉山 を見る

 次の山 右田ヶ岳勝坂コース を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県防府市 西目山 登山口付近のMAP

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