ツルの巻き付いた御山神社奥宮ご神体 神宮山(じんぐうやま) 山口県阿武町

トップに戻る           2024年に登った山リストへ戻る        山名アイウエオ順

2004年3月28日 初回神宮山登山を見る
2014年3月28日 2回目の神宮山登山を見る
2024年5月26日 ツルの巻き付いた奥宮のご神体
御山神社 →0:15→ 満水舎 →0:35→ 奥宮 →0:10→ 山頂 →0:45→ 御山神社
全歩行時間 1時間45分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 10年ぶりに阿武町の神宮山へ登る。初回が2004年3月、2回目が2014年3月、3回目の今回は2024年、丁度10年の節目毎に登っている感じである。
御山神社へ向かう途中で眺める神宮山 御山神社石鳥居
御山神社 安産の石
 今回は北浦自然観察会のグループ登山に参加して山頂を目指す。登山口は阿武町惣郷の御山神社(おやまじんじゃ)で、神社手前には大刈トンネル開通記念として安産の石が祀られていた。この石に触ると安産のみならず、願い事も叶うそうだ。なお、登山口の御山神社への行程は過去の登山記を参考にされたい。
登山前に神社へ参拝 神社先を左折
次の分岐を右折 作業道から登山道に入る

 御山神社を出発し、東へ続く鋪装道を辿り丁字路を左折、すぐに阿武町により設置された「神宮山」の案内と「奥宮→」の案内に従い分岐を右折する。竹林などを眺めながら鋪装道を進むと進路は左上に続き、この起点にも奥宮の案内が置かれていた。

奥宮への案内が続く 頭上が開ける
草刈りの後 卯の花

 案内に従い、少し進むと奥宮への案内のある分岐に着き進路は右へ向く。頭上を覆っていた自然林が切れて青空が広がる。足下に夏草の茂るシーズンだが、登山道はしっかり草刈りがされており、快適に歩くことができる。周囲には白い卯の花が満開、足下にはピンクのムラサキカタバミが咲きとても華やかである。

日本海 満水舎に到着
水の流れる満水舎

 わずかに高度の上がった場所から日本海の展望が広がり、青い海が美しい。小休止の後足下に春の花を探しながら歩いていると鳥居が現れ、横には満水舎が置かれていた。20年前には満水舎に水が流れていたが、10年前には水は無くなっていた。今回は水が流れており、20年振りに水の流れる満水舎の風景を眺めることができた。

満水舎を出発 階段の始まり
百段毎に案内がある 急登が続く
 満水舎を過ごせばいよいよ長い階段歩きが始まる。奥宮まで1478段の階段歩きは、四国香川の金比羅様の階段(1368段)よりも110段多い。まさに直登という感じて階段を登る。ところが余りにも急な階段なので途中で小休止を取り、休み休みで高度を上げる。
400段 展望岩
須佐高山 真っ直ぐ続く階段

 階段の横には百段毎に案内があり、これはとても励みになる。岩が目立つ少し明るい場所に着くと、北に須佐高山の展望が広がっていた。展望地を過ごせば500段を通過、600段の手前で公社造林新宮事業地の案内を見る。

文政年間の石鳥居 左右に灯篭を過ごす
岩場が現れる 1300段

 やがて800段を過ごせば文政年間の石鳥居に出会い、鳥居を潜れば左右に灯篭が置かれていた。灯篭の先で千段を過ごし、急登の階段を登る。1200段から1300段になると周囲にワイルドな岩場が現れ奥宮が近いことを感じる。

コアジサイ 奥宮の鳥居
奥宮に到着 ツルの巻き付いたご神体

 コアジサイの花が見えてくれば1400段を通過、鳥居の横には1478段の修行の階段について和歌が石板に彫られていた。鳥居を潜れば奥宮へ到着、巨岩のご神体には緑のツルが巻き付いており、ようやくこの姿を眺めることができた。なかなか幻想的な風景である。奥宮からは西方面の展望が広がっており、日本海を見晴らすため植林の一部が伐採されていた。20年前ほどの大展望は望めなかったが、10年前よりは日本海が近くなっていた。

日本海の展望 作業小屋の横を通り山頂を目指す
急登に取り付く 岩場を乗り越える

 山頂へ向かうには奥宮から右(南)に建つ作業小屋の横を通り、すぐに急登に取りかかる。大岩の露出した道が続き、岩や木々を手がかりに一気に高度を上げる。やがて坂の傾斜が緩めば広く平坦な山頂に着く。山頂奧に四等三角点が置かれ、周囲には樹林の背が高く展望は望めない。

岩場が続く 山頂手前で傾斜が緩む
神宮山山頂には四等三角点が置かれていた
 以前は木々が刈り払われていたので日本海などを見晴らすことができていたが、今回は日本海がほとんど見えない状態だった。山頂で昼食の後、下山を開始した。なお、奥宮に案内されている石板には社殿造営について次のように案内されていた。

 往古治承年間(1180年代)
 筑紫の長者が北国に向かう時この沖にて大船は急に停まり一心に祈願をしたところ東山に神火を見る
 我は熊野三所権現の飛霊神也神歌を賜る
 「いにしえのあがともしびをかきたててひとのこころをあきらかにせよ」
 しばらくして船は渚に向って動き出す
 長者は当山に登り御社殿を造営し大祭を行ひ北国に向かったと言い傳う

なお、この長者は筑紫の真野長者(大畠瀬戸に沈んだ般若姫の父親)と思われる。

満水舎と鳥居
満水舎
展望岩から須佐高山を望む
御山神社奧宮

ツタの巻き付いたご神体

奥宮から眺める日本海

神宮山山頂

 前の山 太華山 を見る

 次の山 遠岳山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県阿武町 神宮山登山口御山神社 登山口付近のMAP
登山リスト(あいうえお順)に戻る
2024年に登った山のリストへ戻る
トップに戻る