神宮山2014年(じんぐうやま)山口県阿武町

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2024年5月26日 ツルの巻き付いた奥宮のご神体
2004年3月28日の登山記を見る

2014年3月15日

御山神社 →0:15→ 満水舎 →0:35→ 奥宮 →0:10→ 山頂 →0:45→ 御山神社

全歩行時間 1時間45分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県百名山の再踏破を続けている。萩市須佐町の犬鳴山の登山口を出発、国道315号を北上し、国道191号の分岐は萩方面へ進路を採る。大刈トンネルを出れば萩市須佐町から阿武町に入り、国道をしばらく進むと惣郷地区に入る。前方に「北長門海岸国定公園」の案内が見えてくれば、この案内の前を左折。前方に神宮山を眺めながら坂を進むと、まもなく登山口の御山神社へ着く。

「北長門海岸国定公園」の案内手前を左折 正面に神宮山
御山神社大鳥居 神社境内

 神社手前の空地に車を置いて登山を開始。左右に立派な灯籠の置かれた大鳥居をくぐり、奥へ向かうと左右には落葉の大樹がそびえている。広い境内を進むと、左に手水が置かれ、右には大刈トンネル貫通記念の安産の石が置かれている。案内によれば、国道191号の大刈トンネル貫通の際、阿武町の惣郷側と萩市須佐町側の間で掘り出された記念の石である。古来より出合い貫通の石は安産に縁起がよいと言い伝えられており、妊婦がこの石をなでると安産間違いなしとのことである。また、願い事のある人がなでると心願石をも貫くと、願望が叶う石とも言い伝えられているそうだ。

安産の石 御山神社へ参拝

 石段を登り神社へ参拝、自然記念物御山神社樹林の案内を眺め、東へ続く道を進む。まもなく丁字路へ着くので左折すると、すぐ先に神宮山への登山口案内が立っている。案内に従い作業道のような道を進むと、まもなく奥宮への道が左へ分岐する。このあたり、しっかりと山頂まで案内が続いているようだ。

丁字路を左折 次の分岐を右折(写真をクリックで別角度)
奥宮への案内が続く 田園地帯へ着く

 苔むす道を進むと田園地帯に飛び出た。ここで神宮山の山容を確認しあぜ道を進む。背後には霞気味ながら青い日本海が広がっている。まもなく注連縄の渡された満水舎へ着くが、以前ここまで引かれていた水はもう出なくなっており、石に残る苔だけが往時の面影を残している。満水舎を出発、いよいよ神宮山名物の階段へ向かう。山頂までの階段数は1478段、四国香川の金比羅様の階段が1368段、有名な金比羅様よりも110段多い御山神社奥宮の階段は、一度登ったら忘れることのできない感動的な階段である。

眼下に日本海 満水舎

満水舎の風景

 すぐに百段の案内を通過、実際に数を数えてみると数に間違いはないようだ。大岩の目立つ場所には二百段、さらに三百段、四百段を過ごすと岩の目立つ展望地へ着く。眼下に見えているのは黒崎地区だろうか、遠くの景色は霞んでいるが、海の青いのはよくわかる。

百段目 岩の展望地

 この展望地には腰掛けるのにちょうどよい岩が多いので、小休止をとるには一番の場所となっている。さて、展望地を出発、すぐに五百段を通過し公社造林新宮事業地の案内を過ごすと六百段を過ごす。

日本海の展望 手水と鳥居

手水と鳥居の風景

 更に七百段、八百段を過ごすと手水鉢の置かれた御山神社奥宮の鳥居を潜る。鳥居の先で左右に小さな灯籠を眺め、やがて千段を過ごす。このあたりは坂の傾斜がきつく、左右に立つ木の角度と地面の角度でその傾斜に感心する。

千段目 日本海に浮かぶ島々

日本海の展望

 千百段を過ごすとようやく頭上が開け、背後を振り返れば日本海に浮かぶ姫島、宇田島、野島と遠岳山を眺めることができた。本日はpm2.5に霞む展望なので少々残念な風景である。さて、展望地を出発し千二百段を過ごすと周囲には岩が増えてくる。

岩の目立つ場所 千四百段と崩れた鳥居

 急な傾斜の千三百段を過ごし、千四百段へ着くと前方には壊れかけた木製の鳥居が立っている。鳥居の左には「一四七八の 修行の段に 汗かけば 心のまよい 晴る々奥宮」の石碑と御山神社奥宮の額が置かれていた。

奥宮の風景

御山神社奥宮の風景

 もう奥宮まではわずかとなり、もう少し階段を登れば一四七八段目の石碑の建つ奥宮へ到着した。ご神体の大岩を覆う蔓草は冬枯れの時期には当然枯れており、今回もすばらしい緑に包まれた大岩を眺めることはできなかった。奥宮へ参拝し、次は山頂へ向かうことにする。

奥宮へ参拝 山頂へは作業小屋の先を左折

 山頂へは奥宮と反対側に建つ作業小屋の先へ進み、踏み跡を確認して奥へ向かう。山頂へ向かってしっかり踏み跡と目印のテープが続いているので道を間違えることはない。ただし急な坂が続くので、慎重に高度を上げればまもなく平坦な山頂へ着く。山頂には小さな四等三角点が置かれており、眼下には木の間越しながら日本海の展望が広がっている。

急な坂を登る 神宮山山頂

神宮山山頂の風景

 また、北には白い建造物と鉄塔が建っているようだが、いったい何が建っているのかはわからなかった。松の木に掲示された山頂標識の前で記念撮影の後、先ほどの奥宮まで引き返す。明るい奥宮からの眼下に広がる展望を眺めた後、下山を開始。なお、コンクリートブロック製の石段は基礎が緩いため、地面が湿気ていると滑ることがあるので要注意。足下に注意を払いながら下りなければならない。これは神宮山に限らず、どこの山にもいえることである。

北長門海岸の風景

 神宮山を下りて御山神社へ参拝、登山の無事を報告。その後展望広がる北長門海岸を見晴らすパーキングエリアへ立ち寄り、眼下に広がる美しい風景を眺めることができた。長門の海はとても美しい。

北長門海岸

神宮山

御山神社

満水舎

日本海

御山神社奥宮

神宮山山頂風景

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県阿武町 神宮山 登山口付近のMAP

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