岩山(天狗山)・宝田山(いわやま・てんぐやま)山口県岩国市美和町

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2022年11月18日の岩山(天狗山)ふたりの桃源郷コースを見る
2024年 3月16日の岩山(天狗山)ふたりの桃源郷コースを見る
2022年11月3日
小瀬川ダム →0:02→ 登山口 →0:15→ 宝田山分岐 →0:15→ 展望岩

→0:10→ 459m →0:20→ 二代木山分岐→ 0:20→ 岩山山頂

→0:35→ 459m →0:15→ 宝田山分岐 →0:20→ 宝田山山頂

→0:15→ 展望岩コース分岐 →0:03→ 登山口 →0:02→ 小瀬川ダム

全歩行時間 2時間52分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 廿日市市20名山の冠岳へ登るため小瀬川ダムに向かった。予定通りに登山口の小瀬川ダムへ着いたが周囲に霧が発生しておりしばらく山頂からの展望が望めそうに無い。そこで冠岳は午後から登ることにし、先に宝田山と岩山(天狗山)に向かうことに変更した。
小瀬川ダムを渡り右が駐車地 駐車地の紅葉
周囲に霧が深い 駐車地を主発

 小瀬川ダムに架かる橋を渡って突き当たり右側の駐車スペースに車を置いて登山を開始、駐車地右側のモミジがとてもきれいに紅葉していた。小瀬川ダムを挟んで東側にそびえているのは三倉岳、瓦小屋山で少し左側にそびえる尖峰が午後から登る予定の冠岳であるが、濃霧で何も見えない。

ガードレール・カーブミラー横から登山開始 入口には案内が掛けてあった
背の低い笹の間を進む 明確な道が続く

 鋪装道を道なりに進むと前方にカーブミラーが見えてきた。この左側が宝田山・岩山への登山道入口である。宝田山の小さな案内を確認して登山道に入ると、腰の高さ程度の笹が見受けられるも大した障害では無く、踏み跡も確かで目印のテープもぽつぽつ巻いてある。

岩の横を進む 展望岩コースが現れる
展望岩コースを見送り直進する 案内が置かれていた

 踏み跡と目印に従い進んでいるとすぐに沢を離れる。すると左側に展望岩コースの案内が置かれていた。宝田山へ先に登る際にはこのコースをとりたいが、本日は霧が深いため早い時間では展望は得られそうに無い。そこで先に岩山へ向かうためこのコースはパスした。

紅葉 宝田山・岩山の分岐へ到着
案内を過ごす 写真交換

 山仕事の道らしき道をたどり進路は南へ向かって少しずつ高度を上げる。坂の傾斜としては緩やかである。倒木が多いので迂回しながら進んでいると頭上に紅葉の始まりを眺めることができた。更に進んでいると宝田山と岩山の分岐に到着、左が宝田山へ続く登山道である。

岩山へ向かう 坂の傾斜は緩やかで明確な道が続く
背後に宝田山 紅葉

 ここで岩山へ向かって進路を右(西)にとり少しずつ高度を上げる。やはり坂の傾斜はたいしたことなく、快調に登ることができている。これは2週間前の馬糞ヶ岳から長野山の往復登山でしっかりアップダウンのトレーニングができたからだろう。木漏れ日指す道を進み、ふと背後を眺めれば宝田山の尖峰が樹間越しに広がってくる。

岩を過ごす 樹間越しの雲海

 南側には霧が広がっており、まるで雲海状態。ここで大きな誤算、こんなきれいな雲海が見られるなら、先に展望の良さそうな冠岳へ登れば良かったと悔やむ。眼下にはそれほど素晴らしい雲海が広がっており、樹間越しながらでも素晴らしい。

真砂の壁が現れる 登山道は右へ続く
宝田山の先に三倉岳・瓦小屋山 樹間越しに雲海が広がる

 やがて前方に急傾斜の真砂の壁が広がるが右側へ迂回するように登山道が続いているので大丈夫。東には霞み気味ながら三倉岳などの山脈が広がり始めた。真砂の道を進むと折り返すように続く尾根道に入り、わずかに高度を上げれば樹間越しの雲海を眺めることができた。

展望岩に到着 向かいに冠岳・三倉岳・瓦小屋山 雲海
北に名峰大峰山 左から傘山・高鉢山・黒滝山・白だ白滝山・大師山

 これに満足して樹間越しの展望地を出発、そのまま道なりに進むと前方に大岩が見えてきた。この岩の右側を進むとこの岩上は絶景の展望地だった。南には雲海が広がり、その先に大師山、白滝山、K滝山、高鉢山、傘山、東に瓦小屋山、三倉岳、冠岳、手前に宝田山、北に西中国山地の名峰大峰山とこれだけの山々を一望に見渡せるところはなかなか無いだろう。

松の木の立つ展望地 向かいに続く尾根

 少し時間が経過しているため、雲海が崩れ始めているが、それでも感動的な風景である。しばらく飽きもせず周囲の展望を楽しんだ後、絶景の展望岩を出発した。すぐに真砂土の目立つ松の木の展望地に到着、西へ移動しこれから進む尾根道を眺める。尾根道には真砂土が露出しており、なかなか楽しそうな道である。

雲海は残りわずか 向かいの大岩群
美しい真砂の道を進む 紅葉の先に大峰山

 南を眺めれば雲海が取れて一大イベントが終わりを告げている。北の尾根から少し下った所には自然の岩の造形美が並び、この岩を眺めているのも楽しい。さて、白滝山・大師山・右田ヶ岳等とよく似た登山道に入る。樹間越しには三倉岳や大峰山などが並び贅沢な展望が続いている。

459mピーク ここまでは分かり易い 西中国山地が一望

 やがて459mピークへ着き西中国山地の山脈を眺める。もし宝田山へ登るのであれば、この459mピークまで足を伸ばして欲しい。途中に素晴らしい展望が広がり、大した傾斜も無いため宝田山へ至る急登を考えれば楽々でこのピークまで来ることができる。

これから向かう尾根 一旦鞍部へ下る
松の木の展望地を振り返る 明るい道が続く

 北に見える尾根へ向かって459mを出発、一旦鞍部へ下り登り返す。今までの展望が消えるが紅葉の始まりを眺めながら高度を上げるのも楽しい。尾根道を辿り、北方向を眺めると先ほどまでいた松の木の立つ展望地が見えてきた。この付近は足下も確かだし、明確な踏み跡が続いているため迷う心配も無い。

真砂の展墓鬱 紅葉
岩山・宝田山・二代木山の分岐へ到着

 間もなく真砂の美しい展望地に到着、西に広がる尾根を眺める。再び展望がなくなり樹林の下に続く道を辿る。この付近も紅葉に始まりが見られるので周囲の紅葉を観賞しながら進んでいると左右の分岐に着いた。

岩山へ続く道は踏み跡が確か 二代木山へ続く道には蜘蛛の巣が残っていた
紅葉 足下に王子造林の杭を過ごす

 手製の案内標識が木に掛けてあり右は二代木山、左が岩山で、二代木山方面へ少し進むと蜘蛛の巣が残っていた。この方面に向かう登山者は少ないのだろう。ここでは分岐を左折し岩山へ向かう。この方面には蜘蛛の巣は無くとても歩きやすい。足下には本日何回も見ている王子造林の杭が打たれており、腰の高さほどの笹を分けながら明確な踏み跡を辿る。

倒木が行く手をふさぐ 右上へ迂回する
笹の目立つ登山道に戻る 大岩を過ごす

 間もなく前方に倒木が現れたが、この倒木は右上へ迂回し、木の折れた場所の先を左に回り込んだ方が安全である。すぐに登山道に合流し道なりに進んでいると左右の分岐に着く。左は591m、更に612mピークへと続くが岩山へ向かって右折する。小ピークを過ぎてわずかに下り、登り返せば左に岩を2つ過ごす。

岩山手前 岩山の四等三角点
岩山の山頂と祠

 更に坂を登れば真砂の先に岩が見えてきた。この岩の横を進むと四等三角点の置かれた岩山の山頂に到着。山頂には大きな手水が置かれ、祠が二基、駒犬も左右に置かれており神聖な場所となっていた。

山頂を正面から眺める りっぱな手水鉢
山頂先の大岩 大規模なソーラー発電施設

 西に少し下ると大きな岩がそびえ立ち、この岩上へ登ろうとしたが私の体力ではとても登れる岩では無かった。岩を左右に回り込んで先へ進むと大岩が下へ向かって続いており、それこそ目のくらみそうな展望だった。西には大規模なソーラーパネルが並んでおりこれは岩国市美和町太陽光発電事業所のようだ。眼下の大岩の先に整然と並ぶ畑が見えているが、これは映画「二人の桃源郷」で紹介された山で暮らす夫婦が開拓した所と思われる。

岩は下に向かって続く 「二人の桃源郷」の畑が見えている
大岩を見下ろす 見上げれば巨岩

 目の前には自然とは無関係の施設が整備され、眼下には電気も水道も電話も通っていない所を開拓した夫婦の生活の跡が残り、対照的な施設を一望に見晴らす岩山は現代の鏡かも知れない。岩山山頂で大休止、周囲に広がる展望をのんびり眺めた後、宝田山へ向かって引き返す。

山頂から下山途中に眺める大峰山 紅葉を眺めながら下山を続ける

 山頂からわずかに下った所で樹間越しながら大峰山などを眺め、この先から展望が消える。倒木の場所、二代木山分岐、真砂の展望地を過ごし459mピークへ到着。ここから先は展望が戻ってくる。登山時は少し霞み気味の展望だったが、快晴の空の下、山脈が素晴らしい。

展望岩に戻った 宝田山へ向かう
岩の前を過ごす シダの目立つ道を上る

 明るい展望を眺めながら絶景の展望岩に着き、ここで遅めの昼食を摂る。昼食後は宝田山へ向かって出発。坂を下り分岐まで引き返し宝田山へ向かう急登に取りかかる。宝田山への登山道はなかなかきつい傾斜なので手当たり次第に木々を掴んで高度を上げる。

急登が続く 岩を乗り越える
山頂手前の大岩群 山頂の大岩に宝田山と書かれている

 大岩を過ごし足下にシダの目立つ場所を通過、岩場を乗り越え一気に高度を上げる。最後に岩場を通過すれば山頂のわずか北側にたどり着いた。南を向くと岩には宝田山と白いペンキで描かれていた。

宝田山山頂 山頂から南に白滝山〜傘山へ続く山脈
山頂の大岩の上に立つ 向かいに見えるのは三倉岳と瓦小屋山

 岩の右側を進み足下の狭い場所を通過すれば四等三角点の置かれた宝田山の山頂に着いた。南には先ほどの展望岩から眺めた大師山・白滝山・K滝山・高鉢山・傘山と続く山脈が美しく、東には瓦小屋山・三倉岳・冠岳がとても近く、冠岳の先には大峰山が控えている。

冠岳のバックに大峰山が控えている 下山は展望岩コースへ向かう
明確な道が続く シダの間を進む

 急登に苦しんだ末のご褒美はこの展望で、しばらく展望を楽しんだ後、帰ろうとしたときに広島から来た単独行の登山者が山頂に到着した。こんなマイナーな山に登る人がいることに驚いた。下山は展望岩コースをとり周回する。進路を北にとり緩やかな傾斜の坂を下る。

展望岩に到着 冠岳・三倉岳・瓦小屋山を眺める

 やがて瓦小屋山、三倉岳、冠岳を見晴らす展望岩へ到着、やや樹間越しながらこれらの山々を展望することのできる岩である。展望岩を出発し坂を下るが、これから先は急傾斜の下りが続き、宝田山が尖峰である事を痛感する。目印は要所に配置されているため道を外すこと無く分岐へ到着、展望岩コースの案内のある場所に下り立った。

急斜面へ向かう 展望岩コースの分岐へ帰り着いた

 これから先は明確な道がつづき、すぐに鋪装道へ到着し駐車地に戻り着いた。本日登るつもりでいた冠岳は後日天気の良い日に登ることにする。本日歩いた岩山・宝田山の途中から眺めた展望は多分忘れることのできないものになりそうだ。

雲海
展望岩から冠岳・三倉岳・瓦小屋山・宝田山
傘山〜大師山
大峰山
真砂と松の道
紅葉
岩山山頂
岩山先の巨岩
巨岩の先の風景
宝田山山頂

 前の山 桐ヶ峠・馬糞ヶ岳・長野山 を見る

 次の山 長門峡・絶壁展望岩・美少年の滝 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 宝田山 登山口付近のMAP
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