独松山・高盛山(どくしょうざん・たかもりやま)島根県安来市

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2016年 5月 4日の高盛山登山口(吉田交流センター)〜別所登山口へ周回登山を見る

2011年4月10日

山道入口 →0:20→ 鐘尾峠 →0:15→ 独松山 →0:25→ 高盛山

 →0:25→ 鐘尾峠 →0:10→ 山道入口

全歩行時間 1時間35分

 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により、島根県安来市の独松山と高盛山へ向かう。米子自動車道の米子インターを出て、山陰道を通り「道の駅 月山富田城」を目指す。途中能義小学校越しに独松山を眺める。周囲を見回せば、京羅木山、車山など美しい山が多い。

能義小学校越しの独松山 進行方向に道の駅を見た場合は右折となる

 道案内の起点は道の駅「広瀬富田城」。道の駅を出発、飯梨川沿いを200m程度北東へ進み、左に新宮橋を見て分岐を右折する。少し進むと「独松山・吉田越(登山口まで1800m)」の案内が立っている。この先案内に従い進むと、左に新宮党館址を過ごし、更に道なりに進むと「峠入口まで500m」の案内が現れる。

案内に従い進む この付近が登山口

 この付近が新宮コースの登山口と思われるが、我々はそれを知らずに車で奥へ侵入、着いたところには、新宮方向へ向かって「登山口まで500m」の案内が立っていた。車を邪魔にならない場所に置き、すぐに登山を開始する。なお、峠までは625mと案内されている。

右の登山道に入る 水場

 登山道に入ると、すぐ右に水場を過ごす。丸太の上に横板の打ち付けられた道が続き、横には道案内のお地蔵様が2体置かれている。この辺り道案内の標識が多く、道に迷う心配は全くない。右に小さな滑滝を眺めながら谷を進み、頭上を見上げれば周囲は植林帯であることがわかる。

丸太に板が打ち付けられている 道案内の石仏
滑滝を見ながら進む 炭焼きの跡

 炭焼き跡を過ごし、案内に従い右方向へ進路を採る。植林帯の下を折り返しながら進み、丸太の橋を渡る。頭上には白いコブシの花が満開、手摺りの整備された手製の橋を渡る。この橋は見た目より意外としっかりしているのに驚いた。

スリルある丸太橋

 この先よく踏まれた広い道を一気に高度を上げれば、お地蔵様の置かれた鐘尾峠へ到着する。峠は別所登山口方面、新宮登山口方面、独松山方面の分岐点となっている。また、峠に置かれた石柱には右吉田、左札所と彫られている。なお、札所は旧観音寺の事であり、この方面はへんろ道であることがわかる。

歴史ある広い道 鐘尾峠

 ここで「松平家所有林」の標柱先に見える「展望所まで20m」の案内に従い、ほんの少し進むと京羅木山・星上山、眼下に集落などを見晴らす展望地に着く。この案内の距離表示は本当に正確である。

展望地 尾根道が続く

 さて、鐘尾峠に戻り遍路道を北へ向かって出発、峠から独松山までは15分と案内されている。少し進むと落葉の自然林の下、美しいヤセ尾根の道が続く。やがて左に独松山への分岐が現れるので坂に取り付く。

三角点への分岐 笹の目立つ登山道

 周囲に美しい笹の広がる道を進み、少しの傾斜を踏ん張れば、広く平坦な独松山の山頂に到着。山頂中央には四等三角点が置かれ、立派な山頂標識も立てられている。但し、山頂周辺は樹林に覆われ、展望を得ることはできない。山頂周辺を散策していると、四方に登山道が整備されているように見えた。

広く平坦な山頂広場

独松山の山頂風景(動画)

 さて、我々は次の目的地の高盛山へ向けて出発する。緩やかな坂を下れば、広く平坦な郭跡と思われる場所を過ごす。更に坂を下れば鐘尾峠から飯生(いなり)へ続く遍路道に着き、分岐を左の高盛山・飯生方面へ採る。

郭跡 遍路道に着く

 木の間越しながら北に京羅木山、眼下に田園地帯などが広がり、周囲の自然林はとても気持ち良く、これから新緑の季節が楽しみである。やがて左右に登山道は分岐するが、どちらの道を採っても先で合流する。

この分岐は先で合流する 笹原の斜面が美しい

 やがて右に笹原、左に自然林の気持ちの良い道を進む。右の笹原の高度が下がってくれば、右方向に展望所の案内が現れる。案内に従い、尾根に立てば、南に美しい展望を眺めることができる。

自然林 途中の展望地

 更に登山道を東へ進むと、左カーブの始まり付近に道案内のお地蔵様を過ごし、西方面を振り返れば、独松山を木の間越しながら眺めることができる。この先の道を直進すれば飯生方面へ向かうが、高盛山へは分岐を折り返すように右折する。分岐手前に立つ「あとひといき ファイト」の案内に力づけられながら最後の坂を登る。

左カーブの始まり付近の石仏 高盛山へ向かって折り返すように右折

 左右を笹に囲まれた道を進むと、周囲には松の木が増え、まるで日本庭園のような美しい場所を通過する。なお、この付近の笹は最近刈られたようだ。馬酔木の花を観賞し、少しの坂を登れば広く平坦な高盛山の山頂へ到着。山頂には桜の木が植えられ、いくつか花が咲いていた。もう間もなくお花見シーズンが始まる。

最近刈られた笹 高盛山の桜

 山頂には高盛山についての案内が置かれ、南には高盛神社のご神木が木の柵により囲まれている。また、この山は能義幼稚園の遠足登山の場所にもなっており、幼稚園の登頂記念プレートが置かれている。

平坦な高盛山(写真をクリックすると高盛山の説明)

能義平野

 山頂からは、西を除く三方に展望が広がり、北に京羅木山、時計回りに車山清水山安田要害山など周囲に広がる山々と能義平野が一望である。広い山頂にて桜の花を観賞しながら昼食を摂る。

南の展望

高盛山山頂から眺める展望(動画)

 周囲の展望を楽しんだ後、高盛山を出発、元来た道を引き返し、峠まで一気に下る。更に登山口へ着けば、高盛山からの下山に要する時間は35分だった。登山口を出発、途中で新宮党の館址を見学、太夫神社と「尼子国久・誠久・敬久の墓」と伝わる石塔等の置かれた広い館址で、満開の桜の花を観賞した。また、少し寄り道をして出雲三十三観音の巌倉寺に参拝、このお寺の境内には、高盛山の中腹に昔あった観音寺の札所が置かれており、併せて参拝をすることができた。

新宮党一族を祀った太夫神社 尼子国久・誠久・敬久の墓と伝わる石塔
巌倉寺山門 出雲三十三観音霊場の観音寺

丸太橋

鐘尾峠

独松山三角点

高盛山山頂

能義平野

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県安来市 独松山 登山口付近のMAP

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