安田要害山・母塚山縦走(やすだようがいさん・はつかさん)島根県安来市

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2011年2月06日

長台寺 →0:40→ 安田要害山 →0:30→ 母塚山 →0:15→ 林道

 →0:20→ 坊床集落 →0:15→ 長台寺

全歩行時間 2時間 0分

 松江方面が久しぶりに晴れて暖かいとの天気予報を信じ、今年初めて島根県の山へ向かう。今回も山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内による山歩き、久しぶりに柳井市のTさんも同行している。岩国を午前7時半に出発、岩国インターから山陽自動車道に入り、そのまま中国自動道をひた走る。午前10時前に大佐SAを通過、米子自動車道に入り、蒜山PAの先から右手に雪景色の蒜山高原を眺めていると、高速道路の先には三平山が見えてきた。溝口インターが近くなると東に伯耆富士の大山が美しい山容を現す。やがて米子インターを11時前に通過。早めの昼食を摂り、本日の目的地の安田要害山へ向かう。

三平山 大山

 米子方面から国道9号を西へ進んで安来市に入り、県境から約400m先の吉佐交差点を左折し踏切を渡る。そのまま道なりに県道101号を南へ進むと、左に「安田要害山城跡」の石碑を過ごす。

吉佐交差点を左折 安田要害山城跡の石碑

 更に進むと「出雲観音霊場二十番福寿山長台寺」の案内が道路端に建っているので県道を左折、そのまま進むと登山口の長台寺へ着く。駐車場に車を置かせて頂き、山門をくぐると、本殿に向かって階段が続いている。

案内に従い県道を左折 登山口の長台寺山門
雪の残る長台寺本堂 本堂横より登る(写真をクリックすると説明)

 雪の残る本殿へ参拝、本殿右手より奥へ進むと「長台寺と要害山の案内」が掲示されているので、由来などについて予備知識を入れておく。案内右に続く石段を少し登ると祠が祀られており、この先からいよいよ要害山へ向けての山道となる。

石段上の祠 粘土質の登山道

 足下は粘土質の坂道に変わり、滑りやすいので要注意。道ばたには、寄進者の名前の彫られた石仏が並び、山頂付近までの道案内となっている。坂を上ると頭上を覆っていた自然林がとぎれ、北西には鷲頭山の山頂を木の間越しながら眺めることができる。ただし、足下には既に植林がされており、やがて展望を覆い尽くすもの思われる。

雪の残る道と石仏

 南東方面の鉄塔の建つ場所に母塚山を眺めながら小休止、木の間越しながら展望は元気の元である。更に雪の残る明るい道を進むと、一時平坦路になるが、そのまま尾根を進んでいると、再び急な坂に変わる。

平坦路 石仏の並ぶ坂道

 やがて平坦な場所に着くと、何か祀られていたような小さな石祠を過ごす。この先緩やかに下った後、80番の石仏先からジグザグを描きながら坂を上り、坂の傾斜がゆるむと周囲に松の木が目立ち始める。

石祠の跡? 緩やかな坂を下る
この先から松が目立つ トイレも置かれている

 右手にトイレを過ごせば、この先で右方向からの林道と合流、この辺りから南東方面に母塚山がはっきりと顔を出し、その先には、少し霞み加減の手間要害山が視界に入ってきた。

母塚山 雪の中の一等三角点(写真をクリックすると説明)

 明るい場所に出ると同時に日差しも戻り、尾根道を少し進むと安田要害山の案内板を過ごす。この先に一等三角点が置かれているのだが、三角点は深い雪の中に埋もれていた。平坦な山頂には松の木が沢山植えられており、擬木の柵の先には米子市街の展望が広がっている。

米子市街の展望

 ただし本日は煙霧状態のため、遠くまで見晴らすことはできず、大山も全く見えない。雪の残る山頂にて記念撮影の後、次の目的地である母塚山へ縦走する。山頂から少し下ったところで地元の登山者と出会ったので、母塚山への行程を確認すると、林道を下った場所で左の尾根方向へ向かう道があり、伐採地と自然林の間の県境尾根を辿れば、母塚山へ続いているとのことだった。

安田要害山の山頂

安田要害山から眺める風景(動画)

 林道の分岐を折り返すように左方向へ向かい、雪の残る林道を下る。やがて左側に目印の青いテープを見つけ、その先に「要害山←→ 母塚山」の木札を確認、この道で間違いないことを確信した。

林道の分岐を左折 林道から尾根に入る

 県境尾根を進むと鉄塔巡視路の標柱を確認、この道自体は鉄塔の巡視路なのかも知れない。雪の上は当然滑るので雪を避けて進もうとするが、どうしても雪の上を歩かないと行けない場所もある。

県境尾根を進む ピークの先から一旦下る

 一旦ピークを越えて少し下ると、足下には地積調査の杭を確認する。やがて母塚山手前のピークが目の前に現れた。このピークに向かう道が本日一番の難路、急な斜面の上に残る雪を踏むと、腰まで雪の中に埋まり込む。

深い雪の母塚山山頂手前ピーク

 足場を選びながら高度を上げようとするのだが、足が上がらない状態が続く。いっそのこと腹這いになってみてはと、四つ足で進んでみるが、今度は体全体が雪の中に埋もれてしまう。こんな雪質にはかんじきが一番なのだが、本日用意した装備はアイゼンだけなので用をなさない。

母塚山山頂 お不動様

 高度を上げるための少しの努力は、やがて実を結び、手前のピークへ到着。膝の付近は湿った雪のため、びっしょり濡れてしまった。これから先は雪を避けながらほとんど平坦な道を進む。間もなく木の間にお不動様の置かれた母塚山の山頂へ到着、雪により苦労した山頂は、感激の場所となった。

手間要害山 安田要害山

母塚山から眺める展望(動画)

 比婆山伝説の残る平坦な山頂からは、南東に手間要害山、北東には先ほどまで居た安田要害山がそびえている。ただしこれ以外の展望は、霞のためはっきり眺めることはできなかった。母塚山からは東西に道が続いているようだが、雪の残る道を歩くのは避け、記念撮影の後下山を開始した。

母塚山の山頂手前ピークを下る 林道へ下りる

 元来た道を引き返し、途中の鞍部から西方向へ下り林道へ着く。その後少し来た方向へ戻り、坊床へ下る林道へ合流。この先は何も心配のない林道を下る。雪の残る林道歩きは、遠い昔の遠足を思い出すような、楽しく懐かしいひとときである。

雪の林道 坊床集落

 やがて坊床集落へ到着、川沿いに舗装林道を下れば登山口の長台寺へ到着、一周回りの楽しい縦走は無事終了した。駐車場に着くと、松江から来られた女性に、林道等の状態を尋ねられた。この方達は本日安田要害山を往復されたと言うことだ。

登山口の長台寺へ向かう舗装路 分岐を右折すれば長台寺

 荷物を車に積み込み長台寺を出発、島根県東部に来た際のもう一つの楽しみ、奥出雲のそば街道へ向かう。今回のおそばは亀嵩駅の扇屋さん。久しぶりのそばなので、釜揚げそばと割子そばを注文。

釜揚げそば 割子そば

 釜揚げそばは、特製のたれを自分の好みで適量かける方式で、暖かい釜揚げそばはあっという間に完食。次は割子そば。こちらは三段に重ねられており、中にはそばとカツオと薬味のネギが入ってるだけのシンプルなもの。そばの香りが心地よく、あっという間に完食、やはり奥出雲のそばは最高においしい。次回こちらの方面に来るのがまた楽しみになった。

長台寺

安田要害山から眺める展望

母塚山

母塚山の祠

手間要害山

亀嵩駅

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県安来市 安田要害山 登山口付近のMAP

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