鵜山とニーナ神様・グロと白地蔵(うやま) 山口県萩市

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2024年3月22日 春の鵜山登山を見る
2021年7月31日
駐車地 →0:15→ ニーナ神様 →0:20→ 白地蔵の分岐 →0:05→ 白地蔵

→0:10→ アーチ式石門 →0:10→ 鵜山 →0:15→ 鵜山台 →0:15→ 駐車地

全歩行時間 1時間30分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 萩市大井の鵜山を中心とした一帯には由来のわからない「グロ」と呼ばれる不思議な石組みが存在する。これは山の玄武岩を使い、耕作地の周囲に石組みを巡らせたものである。また、グロの中にはアーチ式の石門が一つ残っており、まるで沖縄のグスクを見るようだ。
 近くには元寇(1271)の際、碇に使ったとされる元寇の碇石が残され、我が国の元寇遺物としては最東端に位置するものであり、とても貴重な考古物である。 
 萩市大井の大井城山登山の後、次はこの不思議なグロを眺めて鵜山へ向かう。萩市大井の大井浦漁港を出発、国道9号を奈古方面へ進む。大井地区に入り左側に気をつけていると「山陰自動車道の整備を促進しよう」という案内が見えてくる。この手前から左に入ると広い墓地駐車場に着く。
駐車地の目印「山陰自動車道の整備を促進しよう」 墓地駐車場
分岐を右折 反時計回りで周回 樹林のトンネル
道の右にオビィの墓(比丘尼石)

 駐車場を出発し右に進む。進行方向の右側に注意していると、道が左にカーブする起点付近で獣除けのワイヤーメッシュの右下に白い石が見える。これがオビィの墓(比丘尼石)である。草が茂り下りることができないため、状況は解らないが、案内によれば、この石には刀で切りつけたような痕があり、それにまつわるふしぎな話が残っているそうだ。

エメラルドブルーの美しい海 名峰遠岳山
石グロ(石組み)

更に進むと右下に海岸が見えてくる。エメラルドブルーの美しい海の先には名峰遠岳山がそびえている。更に進むと左側に特徴的な石グロ(石組み)を見る。そんなに大きくもない石をきれいに積み上げており、こんな石組みを見るのは初めてだ。

真夏の日差し 海岸へ向かう
ロープを伝って下りる 海岸からニーナ神様を見る

 石組みを過ごし真夏の日差しを浴びながら進んでいると、頭上を樹林が覆うところで右への分岐が現れる。木に掲示された案内には「日韓海峡海岸 漂着ゴミ 一斉清掃作業 降り口」と書かれていた。この分岐がニーナ神様へ続く道で、分岐に入るとすぐに補助のロープが現れる。

海岸を歩いて進む 階段を登る
鳥居 ニーナ神様
ニナ貝がお供えされていた 向かいには遠岳山

 ロープを伝って海岸へ下りると、遠岳山の左側に位置するニーナ神様が見えてくる。海岸を歩いて進むとコンクリート階段があり、階段を登って石鳥居を潜れば祠の前に着く。祠の中にはニーナ神様が祀られ、ニナ貝がお供えされていた。国道に面した案内板にはニーナ神様(古湊の恵比寿様)について、古湊は湊地区発祥の地です。付近に生息するニナをお供えするとご利益があると書かれていた。神様は北を向いているようだった。

石グロ 真夏の風景が広がる
樹林の下が涼しい 分岐を右折
作業小屋を過ごす 石グロ
 ニーナ神様から分岐の舗装道まで引き返し、更に散策を続ける。石組みを眺めて少し進むと周囲には真夏の風景が広がる。やがて丁字路へ着き右折、右に作業小屋を過ごせば左側に石組みが続く。間もなく右への分岐へ着き、分岐点には魚付保安林と白地蔵の案内が立っていた。
石グロ
分岐を右折 案内
大井鵜山魚付保安林植栽記念の柱と魚付保安林
岩場 大島
白地蔵へ向かう 白地蔵に参拝

 そこで分岐を右折、海を見晴らす展望地の手前に大井鵜山魚付保安林植栽記念の柱が立っていた。眼下には特徴的な岩が続き、エメラルドブルーの海の先には平坦な大島が浮かんでいる。周囲を眺めると海側に白い石のようなものが見えた。たぶんこれが白地蔵だろうと思い、踏跡をたどると海の方を向いた白地蔵に着いた。

岩と遠岳山 遠くに大島
初めて見る岩場 花を観賞

 白地蔵から大島を眺めて更に下り海岸へ下りてみた。初めて見るような岩場から大島や遠岳山等を眺めた後、白地蔵の横を通って元の道まで引き返す。

グロの間を進む グロが続く
グロの風景
正面から眺めるグロ(アーチ式の石門) 反対側から眺めるグロ
 丁字路を右折、立派な石組みを左に見ながら進むと回り込んだところでグロ(アーチ式の石門)に出会う。石門を潜り頭上を見上げる。確かに石だけで作られた門である。今まで眺めてきた石組みはグロ(?)と言われるものであるが、アーチ式の石門はこの場所のみである。
作業小屋の先を右折 交差点を直進
途中で右の分岐に入る 鵜山山頂には三等三角点が置かれている

 不思議なグロを眺めて更に散策を続ける。右に作業小屋の建つ交差点を右折、この先でカーブの分岐を直進する。右側に注意していると樹林の切れたところがあり、ここから中に入る。踏み跡が奥に向かって続いているので、そのまま進むと三等三角点の置かれた鵜山へ着いた。周囲は樹林に覆われて展望はないのですぐに山頂を出発した。

交差点を直進する 分岐を左折
次の分岐を左折 アンテナ施設を過ごす

 先ほどの分岐まで引き返し、今度は直進する。舗装道を道なりに進んでいると左右の分岐に着く。下山は右道だが、この地区の最高点の鵜山台へ向かってみる。分岐を左折し、すぐの分岐も左折、アンテナ施設を右に過ごし奥へ進む。

最高点へ向かって坂を登る 平坦な鵜山台

 頭上は樹林に覆われ直射日光は遮ってくれている。間もなく最高点付近へ着くので右上へ向かって坂を登れば、樹林の下の平坦地に着いた。たぶんこの付近が鵜山台なのだろう。周囲は樹林に覆われて全く展望はなく、何も標識はない。鵜山台から舗装道へ下りて先ほどの分岐まで引き返す。

石グロを眺めながら下る 展望が開ける
国道191号手前を折り返すように左折 分岐には案内が置かれている
 グロを鑑賞しながら下山を続けていると、やがて出発地の墓地が見えてきた。国道に出合い分岐を左折、この分岐には鵜山案内図や説明板が掲示されている。国道手前を左折すれば、右に墓地を過ごして駐車地まで帰り着き、一周回りの散策は無事終了した。
説明板と案内図

 夏の猛暑日の登山なのでとても暑い。コンビニでコーラとアイスを買いJR長門大井駅の日陰で大休止。アイスはすぐに溶けてしまった。やはり真夏である。

鵜山案内図
説明板
オビィの墓(比丘尼石)
ニーナ神様
石グロ
大島
岩場
白地蔵
岩場と遠岳山
石グロの間を進む
アーチ式の石門
鵜山山頂

 前の山 Kタキ山(大井城山) を見る

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県萩市 鵜山 登山口付近のMAP
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