内立山(うちだてやま)奇岩・大岩巡り 山口県宇部市藤ヶ瀬

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平成24年12月29日

圃場整備碑 →0:15→ 山城跡 →0:10→ 圃場整備碑 →0:30→ 高合石

 →0:07→ 天狗岩 →0:08→ 雨乞い →0:05→ 内立山山頂(404m)

 →0:04→ 大神岩 →0:05→ 林道終点

 →0:06→ 笛太郎ファーム →0:10→ 笛太郎入口

全歩行時間 1時間40分(休憩時間・見学時間は除く)

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2012の年最後は、「宇部市北部(万倉、吉部、小野)の良いところをPR」する宇部市集落支援員のNさんより連絡を頂いた、藤ヶ瀬の奇岩大岩巡り。龍岩等を見学、高合石を経由、内立山の山頂を踏み、大神岩を見学して笛太郎へ下るコースを採る。

登山の起点はJR山陽本線の厚東駅 厚東駅前から北へ向かう

 登山の起点をJR山陽本線の厚東駅とすれば、駅前の交差点を北方向へ直進し、県道37号を道なりに進む。矢矯地区に入ると、県道30号と合流するT字路に出会うので秋芳洞・美東方面へ向かって右折。そのまま道なりに県道30号を進み、吉部大岩郷の案内を確認して県道を左折、県道230号に入る。

矢矯地区のT字路を秋芳洞・美東へ向かって右折 吉部大岩郷方面へ左折

 すぐに大岩郷への入口を過ごし、県道を道なりに進むと、藤ヶ瀬地区に入る手前左側に蛇耳岩の案内を見つけた。眼下に川を眺めると、大きな岩が目に入る。Nさんのブログによれば、昔この地区に住んでいた大蛇が、岩の上で昼寝をしており、その耳の跡が穴になったそうだ。2013年の干支にちなんだ岩なので、とてもおめでたい気がする。

蛇耳岩 圃場整備碑の立つ広場

 この先で、荒人神社御旅所跡の石碑が置かれた場所を過ごすと、左に圃場整備碑と携帯電話のアンテナが立っている。分岐に立つ案内によれば、右には龍岩・むすび岩・山城跡があり、左の道は高合石・雨乞石碑、展望の大神岩へと続いている。また、この大神岩からはきららドームが見えるとも案内されている。

龍岩へは県道を右折する 左に藤ヶ瀬自治会館、右に楠町消防団消防器庫

 圃場記念碑前を出発、最初は龍岩方面を目指す。分岐を右折してゴミステーション前を進む。舗装された緩やかな傾斜の道を進むと、左に藤ヶ瀬自治会館、右に楠町消防団第8分団消防器庫、正面に荒人神社の建つ広場へ着く。

荒人神社 神社の右側から登山道は続く

 登山道は荒人神社の右側から続いているので、まずは荒人神社へ参拝、本日の登山の無事を祈願する。神社に置かれた杖をお借りし、神社右側より山道に入る。取り付きは急斜面だが、真新しいパイプの手摺りが整備されており、この地区の方々の配慮を感じる。

荒人神社跡 岩が目立ち始める

 少し急な坂を登れば、周囲に竹林が目立ち始め、やがて傾斜は緩む。この先で平坦な場所に着き、荒人神社跡と案内されている。昔はこの地に神社が祀られていたのだろう。神社跡を過ごすと足下に岩が目立ってくる。

龍岩へ向かって左折 整備された道が続く

 正面に立つ案内には、龍岩へ向かって左折するよう案内されている。なお、山城跡へは直進すれば着くこともできるが、現時点では順路は左折となっており、道もこちらの方が整備されている。

大きな龍岩

 さて、龍岩20Mの案内に従い進むと、今にも飛び立ちそうな龍岩が現れる。間もなく新年を迎える龍岩には注連縄が飾られており、とてもおめでたい雰囲気を醸し出している。大きな龍岩の眼下には、のどかな藤ヶ瀬集落が広がっている。この龍岩の上には登れるようになっており、少し高度が上がっただけで展望は格段に広がる。

龍岩・むすび岩と眼下に広がる風景

 龍岩の上にはもう一つの見所、巨岩のむすび岩がそびえている。なお、この付近は歩きやすく整備されているので。安心して歩くことができる。むすび岩の右を抜け、少し坂を登れば山城の案内が立っている。

むすび岩 山城跡

 この先の平坦な小ピークが山城で、樹林が無ければ眼下が一望の展望地と思われる。山城跡からの下山は、右に龍岩からの道を過ごし、直接南へ向かって下ってみる。こちら方面の踏み跡は、本日現在は薄いので、家族連れのハイキングの場合には元来た道を下る方が安全と思われる。すぐに登山道と合流し、元来た道を引き返す。荒人神社へ再度参拝して登山口の圃場整備碑まで戻った。

山城跡の風景

 次は内立山へ向かって出発する。手製の案内には、高合石25分、雨乞い40分、大神岩50分とあり、大神岩よりキララドームが見えると追加されている。これは展望が期待できそうだ。

内立山へ向かって出発 最後の民家先を一旦下って登り返す

 県道と別れて道なりに舗装道を進む。案内が多く設置されているのでとても安心して歩くことができる。やがて最奥の民家前を過ごし、一旦坂を下って登り返す。背後を振り返れば、先ほどまでいた龍岩とむすび岩を正面から眺めることができる。

背後に龍岩とむすび岩 山道に入る

 この角度からむすび岩を眺めると、おむすびの形がよく分かる。やがて舗装道が切れ、もう少し進むと登山道は左上へ続く。この登山口にも竹製の杖が置かれており、地区の方の配慮を感じる。

トタン柵を乗り越え左折する 右上へ続く道に入る

 高合石へ25分の案内を確認して分岐を左折、地道に入る。右に枇杷の木を過ごした先に、獣除けのトタンが渡してある。このトタンを跨いで中に入り、左方向へ向かう。左に竹林を見ながら、よく踏まれた道を道なりに進むと、やがて登山道は右上へ分岐し、山腹につけられた道となる。なお、この入口にも案内が置かれているので、入口を間違えることはない。

途中で樹林の切れる場所を通過 峠を少し越える

 やがて植林帯を通過し、急に樹林の伐採された明るい場所に着く。更に進むと、再び頭上を樹林が覆うけれど、登山道はしっかりしている。間もなく峠を越え、尾根を左に見ながら快適な道を進む。ここでは石を加工した形跡を見つけることができた。

加工された岩の跡 岩を積み重ねたような高合石

高合石の風景

 目の前に岩が多く見えてくると奇岩の高合石へ到着、岩が三段に積まれており、周囲をぐるり一周してみると、この岩は人工的に作られたのではないかと思えるほど、正確に配置され積まれているようだ。このような自然の造形美には、畏敬の念さえ覚える。

高合石を反対側から眺める 尾根道を進む

 高合石から雨乞いまで25分の案内を確認して南西方向へ向かう。緩やかな坂を進むと尾根に着き、左方向へ進路を変え、少しの坂を登れば天狗岩へ着く。この岩は絶壁に位置しており、狭い岩上に立って眼下を見下ろせば、目がくらむようだ。ただし、現時点では遠くまでの展望を得ることはできず、木の間越しの展望を楽しむ。

天狗岩 絶壁に立つ天狗岩

天狗岩の風景

 この天狗岩からは、やはり木の間越しながら内立山の山頂方面を眺めることができるので、山の形を記憶しておく。さて、天狗岩を過ごし、一旦坂を下って緩やかな尾根道を南東方向へ進む。途中には真新しい鋸の跡が残っており、山道整備は依然として続けられていることが分かる。

 なお、周辺の整備は引き続き進められており、2013年1月10日現在では、

雨乞紀念碑から東方面に藤ヶ瀬地区や秋吉台の展望か広がっている。これも全て登山道および周辺整備をされている方の努力のおかげである。

内立山北ピークと雨乞紀念碑

雨乞紀念碑と展望の開けた周囲の風景

 天狗岩から8分で小ピークへ到着、ここには雨乞いの案内が置かれており、木にもたせかけられた石碑には雨乞紀念、昭和九年七月、第十七回と彫られているようだ。この地区は昔から水不足が頻繁に起きていたのだろうか。なお、この付近は内立山の北のピークに位置しているようだ。

雨乞紀念碑先から眺める山々 雨乞紀念碑を出発

 紀念碑の置かれた付近からは東斜面が伐採されており、遠くに美しい姿をした山が見えているが、この方面の山についてはまだ知識がない。この伐採も登山道整備の一環とすれば、更に展望が良くなるもののと思われる。

404mピークの内立山 吉部村の石杭

内立山の山頂風景

 雨乞紀念碑を通過、大神岩へ10分の案内を確認して南へ向かう。少しの坂を登ればすぐに平坦な広場へ到着、木の下には吉部村と彫られた石柱が置かれている。この場所が404mピークで内立山の山頂と思われる。ただし、周囲の木々の背が高く、展望を得ることはできない。

大神岩 大神岩の岩上

大神岩の風景

 平坦な山頂を出発、少し進むと今度は大きな岩の前に着いた。南へ回ってみると大神岩と案内されている。岩の周囲はつい最近伐採され、とても整備されている。この岩上に立てば、これはすごいとしか言いようがない素晴らしい展望が広がっている。

きららドーム方面(写真をクリックすると拡大) 左から荒滝山・西鳳翩山・東鳳翩山

大神岩から眺める展望

 展望は北東から南へ向かって広がっており、左端に荒滝山、右へ向かって西鳳翩山、東鳳翩山をはっきりと確認、その右側には平原岳だろうか、南西には白いキララドーム、その先には姫島、国東半島までが広がっている。登山口に書かれていたキララドームが見える案内は嘘ではない。

笛太郎地区へ向かって南へ進む 丸っこい岩

 岩上から広がる展望を肴に豪華昼食を摂り、本日ものんびり登山を続けている。さて、昼食後は目印を確認し更に南へ向かう。藤ヶ瀬地区から大神岩までは整備された道だったが、これから先は細い踏み跡としっかりした目印に従い進む。途中に苔むした丸っこい岩を過ごせば、左側へ林道終点が見えてくるのでこの林道に入る。

林道を下る 林道左に近道がある

 この先は快適な林道歩き、未舗装なので滑らないよう注意をして下る。下山途中で林道の左側へ分岐する道を見つけた。そのまま林道を下れば笛太郎ファームへ着くが、この分岐を下れば少し早く下ることができるようだ。そして出たところは笛太郎ファームの100m程度手前で、電柱「フエタロウ50」が立っていた。

左側から下りてきた 笛太郎ファームへ続く道に下り立つ

 なお、この入口から先ほどの林道を目指す場合、最も注意すべきは、最初のY字分岐を左折すること。

近道は電柱「フエタロウ50」が目印 林道は笛太郎ファームへ続いている

 さて、笛太郎ファームの林道入口を確認し、笛太郎地区へ向かって下山する。未舗装の道を下れば民家前を通過、無事舗装道まで下り立つことができた。この入口には笛太郎入口と書いてある。これは笛太郎ファームの事と思われる。なお、この側にはNTT電柱新笛太郎1 36Lが立っている。

笛太郎ファーム入口 笛太郎地区へ到着

 大神岩を笛太郎地区から目指す場合、先ほどの藤ヶ瀬地区から県道をもう少し北へ進み、左へ分岐する道に入る。そのまま道なりに進むと、右にカーブミラーの置かれたT字路に着き、この分岐を左折する。なお、この分岐を直進すれば、黒五郎と言う地区に着く。

圃場整備碑から北へ進み分岐を左折 T字路を左折

 さて、広い舗装道を道なりに進むと、やがて左側に楠ハイランドパーク入口を過ごし、間もなく民家が見えてくれば笛太郎地区へ到着する。急に道の細くなる手前付近を左折し、民家横の道を進み、笛太郎ファームを目指すと良い。

左にハイランドパーク入口を過ごす 笛太郎地区

龍岩

むすび岩

高合石

天狗岩

雨乞い

大神岩

荒滝山・西鳳翩山・東鳳翩山

 前の山 観音岳・霜降岳縦走 を見る

 次の山 高丸山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県宇部市 内立山 登山口付近のMAP

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