雲月山(うづきやま)島根県浜田市・広島県北広島町

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2010年5月30日

島根県登山口 →0:40→ 雲月山 →0:30→ 広島県登山口

全歩行時間 1時間10分

 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内による広島県・島根県の山歩き。今回は島根県浜田市と広島県北広島町の間にそびえる草原の雲月山へ。この山には過去2回登っており、今回が3回目の登山である。

 大潰山の登山口の大佐スキー場を出発、国道186号を南下し、亀山の交差点を左折、県道114号を東へ進む。県道を道なりに進み、雲月小学校手前の交差点を左折、県道113号を北上し、この先の分岐は雲月山の案内に従い左折する。このあたりからは、分岐毎に雲月山の案内があるので迷うことはない。

分岐には雲月山の案内が立っている

 最後は道幅が狭くなるが、舗装道を進むと、やがてトイレの立つ展望広場に到着する。広場から眺める雲月山は、青空の下に光り輝く草原が続き、美しいと言う言葉では言い尽くせない風景である。

展望広場から眺める雲月山

 本日は島根県の山歩き、もう少し舗装道を進み、島根県側の登山口から登山を開始する。「西中国山地国定公園、雲月山」の案内板付近に車を駐車、舗装路を島根県境まで歩き、広島県北広島町から島根県浜田市に入る。この県境には木製の札が立っていた。

広島県の登山口を通過 島根県浜田市の登山口

 県境を超えて島根県側から登山を開始。従って本日の雲月山は、強引ながら島根県の山である。快適とは言い難い、笹を分けて県境尾根を登る。島根県側の登山道は、草原ではなく少々歩きにくい。そのまま県境の島根県側を登っていると、足下には、オレンジのレンゲツツジが美しい。

快適とは言い難いが島根県側の登山道

 眼下には広島県の旧芸北町のマークが植林により描かれている。2年前の冬、この付近で遭難しかけたことを思い出した。吹雪がひどくなり、視界が全く無くなると、こんな近くに見える景色も見えなくなることを体験。冬山の怖さを改めて認識した事例である(雪の雲月山)

旧芸北町のマーク 視界の無くなった場所

 さて、明るい景色を眺めながら尾根を進む。最初のピークは岩倉山、ここにはベンチが整備されている。東にはスキー場が見えており、天狗石山・阿佐山等を眺めることができる。快適な県境尾根を進むと岩の目立つ場所を通過、南西方面には雲月山の山頂が見えてきた。

快適な尾根道 阿佐山方面

 岩倉山から眺める山頂はとても近く見えている。まもなくピークを下り鞍部に着く。島根県側は立ち枯れた白骨林が目立ち、この付近を吹き抜ける風の強さがすさまじいものであることを感じる。

雲月山山頂 立ち枯れた白骨林

 鞍部から双耳峰の高山へ登る。笹原の中につけられた斜面をジグザグに登る。草原を走る風は笹原を揺らし、光り輝く草原へと変化を始める。これは素晴らしい景色である。足下には綿毛のような花とレンゲツツジを観賞、島根県側の展望が開け、漁山大麻山を眺めることができた。

双耳峰の高山へ

島根県側の展望

 高山のピークを通過して草原を進み、背後を振り返れば高山と岩倉山が並んで見える。眼下に広がる草原では、放牧された牛が餌を食べている。これものどかな風景である。緑の草原からの展望は、歩く位置または立つ位置によっても全く違うものに変わって行く。

高山と岩倉山 放牧された牛

 高山下の鞍部から、雲月山へ向かって最後の坂が始まる。坂と言っても大した角度では無く、背後に広がる双耳峰などの展望を振り返りながら高度を上げると、あっという間に山頂へ到着。二等三角点の置かれた山頂からは、阿佐山から天狗石山へと続く美しい山脈を眺めることができる。

山頂へ向かう 山頂手前

山頂から広がる展望

 山頂にて周囲の景色を眺めていると、阿佐山を覆っていた雲は、いつの間にか天狗石山へかかり始めている。千メーター級の山は天候が変わりやすいことを改めて認識した。

雲月山山頂 レンゲツツジ

雲月山の山頂から眺める風景(動画)

 明るい、本当に明るい山頂を楽しんだので、いよいよ下山を開始する。レンゲツツジを観賞し、双耳峰の高山、岩倉山を眺めていると、日射しが草原の中を移動していることが解る。日の当たる風景を眺めながら尾根を歩き、岩倉山のピーク手前で小休止。背後に広がる雲月山の展望はやはり美しい。

尾根を下る お花見登山は続く

 岩倉山のピークを越え、駐車場へ下る。下山後の楽しみは雲月水、美味しい湧き水をコップに注ぎ一気に飲み干す。あ〜これが今日一番の美味しい水だった。雲月山を出発、そのまま国道186号まで南下し、芸北オークガーデンへ。温泉に入ると、ここはアルカリ温泉で、ヌルヌルスベスベ。

岩の目立つ場所 眼下に広がる展望
雲月水 芸北オークガーデン

 ところが、足下は少しふらついており、ジャクジーに入ろうと片足を浴槽に踏み入れると、あるべき階段が無く、そのまま浴槽へドッボーン、頭から飛び込んでしまった。周囲の人々は何が起こったのかと、きょとんとしていたが、それ以上にびっくりしたのは当の本人であった。

雲月山

東屋

旧芸北町のマーク

高山

白骨林

双耳峰

レンゲツツジ

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県浜田市 雲月山  登山口付近のMAP

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