阿佐山(あさやま)縦走 広島県北広島町

2003年9月28日

阿佐山山系 毛無山    65回目  79座目

阿佐山            65回目  80座目

三ツ石山           65回目  81座目

天狗石山           65回目  82座目

ガイド本 広島県山岳連盟著 ひろしま百山(発行所 中国新聞社)

登山口 毛無山登山口

登山開始 10:21 

毛無山到着 11:15 阿佐山到着 12:30 三ツ石山到着 13:58 天狗石山到着 14:35

登山終了 15:45

毛無山登山口 → 0:54 → 毛無山到着 → 1:15 → 阿佐山到着

 → 1:28 → 三ツ石山到着 → 0:37 → 天狗石山到着 → 1:10→ 阿佐山登山口

所要時間数 5:24

 ガイド本の中のいつも見飽きない風景の一つに阿佐山があり、いつか行こうと思いながらなかなか行く機会がなかった。ようやく時間が取れたので待望の阿佐山縦走を目指すことにした。

 山陽自動車道を広島北ジャンクションまで行き、中国自動車道経由で浜田自動車道に入り、大朝インターで降りる。県道79号を西に向かい、登山口の大暮地区に向かう。大暮川を上って行き、まずは登山終了点と思われる阿佐山登山口の尾関神社手前の広場にバイクを置く。

 すぐに毛無山登山口に戻ると駐車場にはもう数台の車が止まっていた。舗装された登山道に向かうとすぐに山道となり、よく踏まれた道を歩いて行くと10分程度で姥御前神社に着く。姥御前神社に参拝し、登山の無事を祈願する。

毛無山登山口 姥御前神社

 ゆっくりと歩いていると途中で2組の大人数のパーティーを抜かしたが、2組目を抜かすときに、登山道を確認せずに進んだため、道を間違えたかと思うような所に出た。今更戻るのもしゃくなので、細い踏み跡を掻き分けながら急な斜面を登って行くと、結局はこの道が近道だったようで、登山開始から1時間以内に毛無山山頂に到着した。

毛無山山頂 毛無山展望の岩

 一旦先行のパーティーを抜かすと、急いで行かなければ行けないと言うプレッシャーを感じて、のんびり登山が出来なくなるのは悪い癖で、本日も途中からマラソン登山となってしまった。

ガイドに載っている風景 阿佐山に向かう

 毛無山山頂に着いて、いつも見ているガイドブックの風景の中に立っていると、ようやく目的の山に着いたという感激が湧いてきた。毛無山の山頂からは、木の間越しから椎谷山方面を見ることが出来た。追い抜いたパーティーが毛無山に到着する前に阿佐山に向かって出発する。

阿佐山への縦走路 中の丸見山

 明るいブナ林の中をゆっくりと進んで行くとすぐに2組の大パーティーとすれ違った。阿佐山への道は広く歩きやすい道で、ゆっくり歩きの25分で中の丸見山を通り過ぎる。

笹藪の中を歩く

最後の急坂を踏ん張る 赤い実を見る

 中の丸見山を通り過ぎると笹藪の中を歩き始め、更に10分で急な坂を登ることになる。周囲に展望はないがブナの林がとても気持ち良い。毛無山からは1時間15分で待望の阿佐山山頂に到着した。阿佐山では既に3組のパーティーが昼食を取っていた。

阿佐山山頂三角点 阿佐山山頂からの展望

 阿佐山山頂からは木の間越しに北方面が開けており、少し霞がかかっているのが残念だった。阿佐山自体は山頂の標識もなく、三角点があるだけでどこが山頂か聞かなければ解らないところだ。登山客の仲間に入り、三角点に腰を降ろして遅い昼食を取っていると、それぞれどこから登ってきたかという話になり、話が弾んでいたが1組だけどうも話がかみ合わず、よくよく話を聞いてみると毛無山に登っているつもりが実は阿佐山だったと言うことが分かった。いろいろな人がいるものである。

笹藪帯に向かう 瑞穂ハイランドスキー場から見る阿佐山

 昼食を取った後、いよいよ阿佐山北峰を経由して三ツ石山に向かう。すぐに険しい笹藪帯に入り、難渋しながら縦走路を進んで行く。それでも20分程度我慢して歩いて行くと広い原に出て、振り返ると阿佐山の山頂がくっきりと立っている。

瑞穂方面 毛無山方面
瑞穂ハイランドスキー場看板 縦走路に戻る

 瑞穂方面や毛無山方面も広がっており素晴らしい展望地に着いた。よくよく見てみると瑞穂ハイランドスキー場に立っていることがわかった。しばらくは登山道と併走するスキー場を歩いていたが、登山道がスキー場と離れてきたので再び登山道に戻り三ツ石山に向かって行く。

前を向いても笹藪 後ろを向いても笹藪

 登山道は完全な藪道となっており、ほとんど人が通っていないのではないかと思うほど荒れている。まるで障害物競走のように立ったり屈んだり、時には腹這いになったりの藪コースを進む。瑞穂ハイランドを過ぎて20分程度進むとようやく道が開けてくるが、それもつかの間で前を向いても後ろを向いても強烈な笹藪帯を抜ける。

三ツ石山山頂 天狗石山に向かう

 笹藪帯を抜けてほっとするとその先に三ツ石山の山頂が現れた。別にピークらしき所も無く、ただ突然の山頂にびっくりしてしまった。周囲の木々は高く、全く展望も無く、山頂標識でもないことにはここが山頂と言うことは分からない場所である。

霧の天狗石山の手前にアンテナ 天狗石山への標識

 しばらくあきれて山頂標識を眺めていたが、これも楽しい思い出と思い直して次に目指すは天狗石山だ。ようやく開けた縦走路を今度は何の苦労もなく進んで行く。三ツ石山山頂から10分程度進むといきなり周囲の展望が開け、天狗石山方面の景色が広がり手前のアンテナが大きい。

天狗石山への入口 ブナ林の中を進む
大岩が続く 岩に根ざした木

 天狗石山は霧に覆われて山頂はよく見えない。舗装道を通り抜け、天狗石山の道標を見ると山頂まで15分と書いてある。笹に覆われた登山口から進んで行くと道はよく踏まれて分かり易い。前方には大きな石が立っており、石の上から木が生えているのが印象的である。山頂への最後の急坂を一気に登って行くと本日最後の山頂である天狗石山に到着した。

天狗石山山頂 天狗石山展望の岩
天狗石山からの展望 天狗石山から下山する

 天狗石山には展望台が設置してあり、今日は少し霧がかかっているが、眼下の展望が素晴らしい。天狗石山は期待した以上の風景で、阿佐山縦走の最後の山として申し分ない山である。山頂の石に腰掛けて本日の縦走路を思い起こして休憩をする。周囲の写真を撮っているとストックを忘れた女性登山者が反対側の登山道から取りに来ていた。

三ツ石山方面には霧 アンテナの下を通る
林道を下る 登山終了点の尾関神社に到着

 天狗石山からの展望を楽しんだ後下山を開始する。大きな石を見ながらゆっくりと林道に降りて行き、アンテナの立っている場所を通り、舗装道された林道を降りて行く。アンテナの下から40分で登山終了点の尾関神社に到着した。楽しい阿佐山縦走が終わり尾関神社に参拝し、登山の無事を報告した後、バイクに乗って毛無山登山口まで戻った。

姥御前神社

毛無山山頂

毛無山山頂の風景

中の丸見山

阿佐山からの展望

スキー場から阿佐山

スキー場から瑞穂方面

スキー場から毛無山方面

天狗石山

天狗石山山頂

天狗石山からの展望

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登山口周辺の地図はこちら 阿佐山 登山口付近のMAP

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