高渋山 加賀コース(たかしびやま)島根県松江市島根町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2013年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2013年4月27日 客神社 →0:35→ 展望地 →0:30→ 267mピーク →0:25→ 島根県造林公社看板 →0:20→ 山頂 →0:15→ 島根県造林公社看板 →0:20→ 267mピーク →0:15→ 展望地 →0:20→ 客神社 全歩行時間 3時間 0分 島根県の山歩きもいよいよ最終段階、最後はしらみつぶし状態の山歩きをしている。毎回のことではあるが、最初に登る山はタフな山が多い。本日は島根半島の松江北山に残された未踏の三山、高渋山、滝空山、忠山へ向かう。高渋山へは枕木山から続く作業道歩きのコースがあり、三坂山への分岐をそのまま北へ進むと登ることもできるようだが、できれば登山道を歩きたい。そこで、島根町加賀地区を登山口とし、終始山道を辿るコースを採る。
登山口は旧加賀トンネル横で、登山口への起点を松江市島根町の島根中学校とすれば、中学校前を走る県道37号を約500m東へ進むと、新加賀トンネルに入る。このトンネルを抜けた先の左側に分岐を確認し左折すると、昨年式年遷宮の行われた客神社が見えてくる。この神社付近に車を置いて高渋山への登山を開始する。
神社から道なりに佐波(北西)方面へ進むと、丁字路へ着くので分岐を左折、目の前には加賀隊道(トンネル)が見えてくる。当日はこのトンネル内に入らないように入口が封鎖されていた。さて、高渋山への入口だが、トンネル手前まで進み、左に電柱(NTT幹25)を見て、南へ続く踏跡を確認、そのまま踏み跡に従って南へ進む。
登山道を少し進むと右に折り返し、この先で少し急な坂を登り、進路を左へ変える。そのまま道なりに奥へ進むと、杉の木に打ち付けられた「高渋山」の案内を見つける。この先からは谷沿いに続く急登を踏ん張る。
足下は滑り易い土質なので慎重に高度を稼ぐと、やがて尾根へ着く。そのまま道なりに尾根道を辿り、少しずつ高度を上げる。木の間越しながら、青く広がる日本海を眺め、少し西へ移動すれば、眼下に島根小学校、中学校などが一望、素晴らしい展望を眺めることができる。登山途中にこんな素晴らしい展望を眺めるだけでも、このコースを採った価値がある。
島根町加賀の風景 さて、そのまま道なりに登山道を辿れば、北に詰坂山の秀峰が現れる。前方に大岩を過ごせば、眼下にのどかな佐波の風景が広がる。石の多い砂利状の道を越えると、足下には白く清楚なイカリソウが美しい。この高渋山で見かけるイカリソウは、そのほとんどが白色である。
周囲に大岩を眺めながら進むと、まるで亀のような岩を過ごす。このあたりでは木の間越しながら、南にアンテナ群を眺める。この山脈は枕木山から澄水山へ続くものである。間もなく267mピークを通過、ピークから進路をわずかに左に振り、すぐに下り始める。
鞍部から登り返せば、目の前に大岩が立ちはだかる。この付近は高渋山登山のハイライトの一つで、間もなく尾根の右から左側へ、岩と岩の間を通り抜けて岩上に出る。この岩の上は展望地となっており、背後には先ほどまで立っていた267mピークの尖峰が美しい。北には青く広がる日本海、南にはアンテナの立つ枕木山系の山脈など、すべて木の間越しながら、自然の岩上から眺める展望は魅力溢れるものである。
展望岩から眺める風景 しばらく美しい新緑の中を歩き、時折現れる大岩に新鮮な感動を受け、木漏れ日の美しさを味わう。高渋山は、まさに里山歩きを満喫できる山域である。やがて340mピークへ到着、前方に大きな山容が広がってきた。これが目指す高渋山である。
ピークを越えれば竹林帯の中を下り、鞍部に着くと「島根県造林公社造林地」の古びた看板を過ごす。この先からいよいよ高渋山へ向かって最後の坂が始まる。時折北には日本海の展望が広がり、心癒されながらのんびり登山。一歩坂を登る度に山頂へ近づいていることを感じる。
岩の目立つ場所を通過し、少しの坂を踏ん張ると、刈り払われた平坦な高渋山の山頂へ到着した。山頂からは北方面のみ展望が開けており、湾内に浮かぶ小島が見えている。木の間越しのほんのわずかな展望だが、長い行程を歩いた後の展望だけに感動が広がる。
高渋山の山頂風景 しばらく青く広がる日本海の展望を眺め、山頂にて記念撮影。中央に置かれた四等三角点が、高渋山の存在感を引き立たせている。東には表通りの枕木山系へ続く登山道が続いており、こちらの道もよく踏み込まれている。いずれ機会があれば、三坂山からの縦走も魅力あるコースである。
高渋山の平坦な山頂 山頂にてのんびり休憩を取った後、下山を開始。むせるような青葉の下、穏やかな春の日差しを感じながら快適な尾根道歩き。木の間越しに広がる枕木山系の山脈、北には青い日本海、足下に白いイカリソウを見つけては立ち止まる。
高渋山の快適な尾根道歩きの風景 自由気ままな歩き方ができるのも単独行の楽しみ方。グループ登山も楽しいが、今回採った加賀コースは、単独行でものんびり里山気分を楽しむのに丁度良いコースである。 なお、登山口から最初の尾根へ続く起点までのコースが分かり難いので、しっかりと目印のテープを巻きながら下山をした。今シーズンぐらいは持つと思われるので、加賀トンネル横から高渋山へ向かう本格登山コースを楽しんで頂きたいものである。 登山口の客神社前を出発、次は滝空山へ向かう。海岸線から眺める日本海の風景も美しく、たびたび車を止めては景色を眺める。 麓から眺める高渋山へ続く山脈 登山途中に眺める加賀地区の風景 イカリソウ 展望岩から267mピーク 平坦な山頂 高渋山から眺める日本海 前の山 嘉万弥山 を見る 次の山 三坂山・澄水山・滝空山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県松江市島根町 高渋山 登山口付近のMAP |