高野毛無山・大毛無山(たかのけなしやま・おおけなしやま)広島県庄原市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2016年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2016年5月1日 登山口 →0:15→ フライト基地 →0:45→ 毛無山 →1:00→ 大毛無山 →0:45→ 毛無山 →0:25→ フライト基地 →0:10→ 登山口 全歩行時間 3時間20分 「出雲の山々とその周辺の山(島根県勤労者山岳連盟)」に掲載の残りの山へ向かう。今回は広島県庄原市高野町にそびえる毛無山、道の駅高野を出発し高野町内を進む。庄原と奥出雲への分岐で庄原方面に入る。少し進むと「毛無山3km」の案内が立っているので案内に従い分岐を左折。この入口から4.4km進んだところには「広域基幹林道 林道毛無俵原線」の案内が立っている。
この先からは未舗装道に変わり、でこぼこの道を慎重に進むこと1.9kmで、S字カーブにさしかかる。このカーブの起点付近の木にタオルが掛かっていたので慎重に進むと、左にテープを見つけることができた。登山口などの案内は全くなく、ただテープが木に巻いてあるだけ。この山へ登ろうとする登山者のみが判別できる程度である。
手前の広場に車を置いてすぐに登山を開始する。この登山口の見分け方だが、目印のテープが見当たらない場合、登山口から正面に見える木の根元の曲がり具合を観察すると良い。さて、登山道に入ると、右下からの沢のせせらぎがとても涼やかだ。すぐに左右に折り返しながら支尾根に着く。
進路は北へ向き、細々とした植林帯を抜ける。左には樹間越しに高野の集落などが見えている。すぐに樹林の下に着くと、前方にはパラグライダーのフライト基地が見えてきた。この展望地からは眼下に毛無山牧場、その先には高野の集落が広がり、向かいには大万木山の特徴的な山容が広がっている。
北には樹間越しにこれから向かう毛無山の三角錐がりりしい。足下にイカリソウなどの花を眺め、左右に笹の目立つ道を下る。イワカガミも多いようだが、まだ花は咲いていない。坂を下るにつれ、前方に広がる毛無山が一気に高くなる。足下に広がる笹の背が増し、笹こぎ状態となる。
鞍部へ着けばすぐに登り返すが、下りてきた地点がとても高く見える。帰りにはこの坂を登り返すのが少しつらく感じる。さて、樹間越しに高野の集落などを眺め、少しずつ高度を上げる。笹の多いところと少ないところがあるのはなぜだろうかと、少し疑問がわく。やがて尾根へ着く頃には笹の背が高くなっていた。
相変わらずの笹道を進むが、東に見えているのは比婆山連峰のようだ。更に笹原を辿ると、足下には岩が目立ち始める。背後を振り返れば、林道が山腹を巻いて続いていることがわかった。進路は尾根の右端につけられており、気をつけないと右下に滑りそうな雰囲気である。
それにしても比婆山連峰の山脈の美しさはどうだろう。言葉も無いくらいに美しい。本日は霞気味の天候だが、それでも充分な存在感を示している。さて、笹を分けながら高度を上げる。前方には毛無山の山頂が見えてきた。進路が笹原の中央付近を通るようになると、今度は高野側の展望が開け、こちら側も素晴らしい。左右に展望を眺めながらの登山は、疲れを感じることも無い。
笹原をかき分け、踏み跡を辿れば一ヶ所のみ刈り払われた平坦地へ到着、たぶんこの地点が高野毛無山の山頂であろう。道の駅高野の建物は、霞気味の展望の中でも指呼の先で、充分満足できるものであり、西には指谷山から大万木山へと続く稜線が広がっている。山頂で小休止の後、最終目的地の大毛無山を目指して出発する。
踏み跡を辿り笹原を進み、途中では白いムシカリの花を眺める。と、笹の続くところまでは良かったのだが、笹が切れると周囲には樹林が進行の邪魔をしている。障害物競走のように木々を分けながら緩やかな坂を下る。前方にはピークがとても高く見えている。背後を振り返れば毛無山の山頂部が平坦であることが解った。
藪を分けながら北進すると、足下はようやく安定し、少し歩き易くなる。踏み跡を確認しながら笹原を進み、少しずつ高度を上げる。最初のピークへ至る間には大して苦労を感じないが、笹の背が高いので、目印のテープを巻きながら進むことにした。久しぶりの笹藪を楽しみながら高度を上げ、やがて小ピークへ着けば素晴らしい展望が待っている。
背後には歩いてきた稜線が続き、東には比婆山連峰、西には大万木山から指谷山へと続く山脈、何れも名峰揃いである。次のピークへ向かうには深い笹を分けながら進むが、それほどの苦労は無い。笹藪こぎを楽しみながら進み、周囲に樹林が目立ち始めると前方に大毛無山の山頂部が顔を出す。樹林越しにぼーとそびえているように見えるが、実際にはこれが手強い。
少し下って鞍部へ着き、これからの進路を探すが、進行方向を樹木が遮り進路が定まらない。そこで笹の道を中央突破しようとするが、笹は下を向いているため、足に絡んで前に進まない。それでも苦労しながら山腹へ迂回し、岩の目立つ付近で歩き易そうな進路を見つけた。山腹を木々の補助によって斜めに進み、少しずつ高度を上げる。右に尾根が近くなってきたので尾根上へ立つと、ようやく前方にピークが近くなってきた。
当然ここまでの進路上に、目印のテープを配置したのは言うまでも無い。間もなく枝の曲がった「たこ入道」のような木が見えてくれば山頂尾根へ到着である。尾根の手前付近が最高点と思って三角点を探すが見つからない。そこで更に北へ向かうと、一ヶ所だけ刈り払われた場所が現れ、この中に四等三角点が置かれてた。これで大毛無山山頂へ到着である。 大毛無山山頂(クリックで拡大)
山頂からは東にそびえる猿政山がとても近く、西には樹間越しに大万木山がそびえている。樹間越しの展望がこの大毛無山の特徴なのだろう、歩いてきた笹原がとても印象的である。山頂で出会ったたこのような大木と併せて忘れることは無いだろう。それにしても山頂手前の藪には苦労したものである。大毛無山の山頂を充分堪能した後、毛無山まで引き返す。
帰りは事前に配置した目印に従って下るだけで、楽々の道。この途中に眺める展望も素晴らしい。この展望があるから大毛無山まで来なければならないのであろう。毛無山まで引き返し、昼食を摂っているとご夫婦の登山者が登ってこられた。この二人は毛無山が目的地とのこと、大毛無山の位置を再確認して下山を開始した。 下山時に眺める毛無山(左の写真)と大毛無山(右の写真)いずれもクリックで拡大 毛無山まで引き返せば、残りは楽々の下山道。登山口へ戻り。汗を流すため、たかの温泉神之瀬の湯に入った。ここはぬるぬるの美肌温泉、とてもきれいになったような気になる。その後は出雲そば巡りで、今回はJR八川駅の八川そば。 JR八川駅と電車
八川そばのざいごそば
ここでは「ざいごそば」がおすすめで、温かいそばの上にいろいろな具が入っている。そば湯ごといただく釜揚げそばのスペシャル版とも言えるそばである。八川駅へ着くと、丁度普通電車が到着したので見学することができた。
麓から大毛無山と毛無山
高野の集落と大万木山
ムシカリ
手前ピークの右に大毛無山
比婆山連峰
毛無山
大毛無山
タコ入道
大毛無山山頂
猿政山 左のピークが毛無山(クリックで拡大) 前の山 大黒山・大梅山 大岩コース を見る 次の山 指谷山・指谷奥 を見る 登山口周辺の地図はこちら 広島県庄原市 毛無山 登山口付近のMAP |