トップに戻る 2019年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:20→ 九合目 →0:15→ 山頂 →0:15→ 九合目
→0:15→ 八合目 →0:30→ 六合目 →0:20→ 旭岳石室
→0:10→ 噴気活動展望台 →0:30→ 姿見駅
周囲は霧が深く気温は15度、とても涼しい。登山口から山頂まではほとんど一本調子の登りだが、霧が深くて何も見えないのが幸いし、一帯どこに居るのか解らないまま山頂へ着きそうだ。
ところが姿見駅を出発早々、左右どちらの道をとれば良いのか解らない。落ち着いて周囲を眺めると右が姿見の池へ向かうコース、姿見の池まで0.7km、旭岳へ3.3mと案内されていた。姿見駅付近の標高が1600mなので、山頂までの標高差は650m以下である。
霧の立ちこめる中を出発、すぐにロープウエイ施設が視界から消えた。足下には多くの花が咲いており、周囲に視界はないが花を眺めていれば充分楽しい。探勝路には案内が多く、ほぼ100m毎に設置されている。これは霧などによって視界が遮られることが多いためだろう。
姿見駅から700mで旭岳石室前へ着いたが、眼下に見えるはずの姿見の池は真っ白である。山頂までは2.6km、前方には霧が立ちこめている。足下にはガレ場状態の大小の石が並び、気を許せばスリップしてしまう。
霧の中から6合目の案内が見えてきたが、前方は依然として霧の中だ。標高は1825m、姿見駅から高度を225m上げているが未だにどこに居るのか解らない。これは下山時にわかったことだが、霧が無ければ急登が続いていると言うことを目の当たりにしたことだろう。
更に20分で9合目へ到着、足下に大きな火山岩が目立ち始めた。やがて進路は左側に変わり強風の中、滑り易い道を辿れば8時52分、一等三角点の置かれた旭岳の山頂に着いた。この三角点は1900年9月10日に選点され今年で119年目を迎えるものである。
山頂一帯は霧に包まれており、しばらく晴れるのを待ったが天候が回復しないので9時55分下山を開始した。強風の中を下っていると登山時よりは周囲が明るくなっている。9合目を過ごしたところで上空に青空が見えてきた。そこでもう一度登り返そうかとも思ったが、すぐに青空が消えたので下山を続けた。
8合目まで戻ると登山道が少し遠くまで見えてきた。やはり滑り易い道であったことがよくわかる。ゆっくり下山をしていると、右側が切れ落ちており、その先では硫黄ガスが盛んに吹き出していた。登山途中で硫黄の匂いがしたのはこのガスのためと言うことも理解できたが、それほど登山時には何も見えなかったと言うことである。
硫黄ガスの吹き出す付近には雪渓が残っていた。やがて7合目へ到着、周囲の霧が取れて登山道がよく見える。足下は滑り易く急登が続いていることもよく分かった。時間の経過と共に周囲を覆っていたガスが消えているようだ。姿見の池付近も少しずつガスが消え、素晴らしい展望が現れてきた。
下山速度を緩めながら周囲に広がる展望を眺める。ガスの状態により刻一刻と変わる景色も素晴らしい。間もなく登山時には何も見えなかった6合目へ到着、周囲が岩だらけの急登と言うことがよく分かった。眼下にはロープウエイの姿見駅がはっきりと見えており、登山時に解らなかった周囲の状況を確認することができた。
下山は噴気孔を確認するため噴気活動展望台まで行き、そのまま足下に咲く沢山の花を眺め、夫婦池の鏡池と摺鉢池を見学し、登山口の姿見駅まで戻った。ここで旭岳Tシャツをお土産に購入。ロープウエイに乗り込み麓の旭岳駅へ下り立った。北海道の最初の登山、旭岳は強風の記憶だけが残った。
東川村から旭川まで引き返し、楽しみにしていた旭川ラーメンの名店のよし乃へ入店、有名な味噌ラーメンを頂いた。本来旭川ラーメンは醤油ラーメンなのだが、この店の一番人気は味噌ラーメン、とても美味しいラーメンをいただくことができた。
次に丘の町美瑛町入るといきなり美しい花畑が広がっていた。有名な丘のまち鎮守、美瑛神社へ参拝後、JR北海道富良野線の美瑛駅へ行くと丁度電車が着いたところだった。北海道には多くの見所満載である。
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