弟見山〜莇ヶ岳縦走 屋敷林道支線を登り、シャクナゲ尾根を下る 山口県周南市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2013年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2002年 7月 7日(日曜日)の登山を見る 2013年6月30日 国道315号 →0:20→ 弟見山4km分岐 →0:40→ 最初の小滝 →0:13→ 二番目の小滝 →0:18→ 林道終点 →0:23→ 縦走路出合 →0:08→ 弟見山の展望地 →0:04→ 弟見山山頂 →0:04→ 展望地 →0:06→ 縦走路出合 →0:17→ 983mピーク →0:31→ シャクナゲ尾根分岐 →0:14→ 莇ヶ岳山頂 →0:10→ シャクナゲ尾根分岐 →0:23→ 谷・尾根コース分岐 →0:18→ 林道屋敷線 →0:12→ 国道315号 全歩行時間 4時間21分 現在「防長山野へのいざない第4集」を執筆中の金光康資氏のご案内により、山口県周南市の弟見山から莇ヶ岳へ縦走をした。今回は「山口県の山(山と渓谷社)」の著者、中島篤巳氏も参加され、総勢15名の大パーティーでの登山である。 今回の登山は、まず林道屋敷支線を辿り、最初に弟見山の山頂へ。次に縦走路を南へ進み、莇ヶ岳の山頂を踏む。下山は最近切り開かれた旧莇ヶ岳登山道(シャクナゲ尾根コース)を下り林道屋敷線へ戻るコースを採る。 なお、今回下山したコースは当初予想していたものではなく、たまたま莇ヶ岳付近でこのコースの整備をされた「ヤマちゃん日記」の管理人さんと出会った偶然と、同氏のご厚意により案内をして頂いたことによる。 我々は当初、弟見山から莇ヶ岳へ縦走し、その後ピストンで長い距離を引き返す計画にしていたが、このコースのおかげで効率的な周回をすることができた。このコースを単独で切り開かれた「ヤマちゃん」のご苦労に、心より敬意を表するとともに、感謝の気持ちをお伝えしたい。
さて、登山口の屋敷林道へ向かうのに、周南市の鹿野インターを起点とすれば、国道315号を阿東方面へ北上する。途中で島根県吉賀町へ分岐する県道3号を右に過ごし、更に進んで左に徳地へ抜ける県道26号を過ごす。この県道26号の分岐から約3km進むと左に河内神社が見えてくる。
河内神社から更に1.7km進むと、右に「錦川源流の町 鹿野」の案内が立っているので、この案内を目印に分岐を右折する。この周辺の適当なところへ車を置いて登山を開始。そのまま林道を進むと1.2kmで左右の分岐となり、分岐中央には「弟見山4km」の案内が立っている。
分岐を右に採り、弟見山へ向かって林道歩きを続ける。足下は林道なのでしっかりしており、何も心配のない道が続く。なお、分岐から少し進むと、左側に広い駐車地があるので、莇ヶ岳まで縦走せず、弟見山を往復する場合は、この駐車地へ置いた方が時間の短縮ができそうだ。
左右に植林帯を見ながら夏草の茂る道を進むと、水源かん養保安林の標識を過ごす。左下に清流屋敷川、右には林道開発により削られた岩を見ながら進む。ここで、左の木の上に何か黒いものが見えている。目をこらすと、これはマムシだった。何かを狙っているのかも知れない。
美しい屋敷川の流れを眺めながらの林道歩きもなかなか良い。登山道横に咲くあじさいを観賞しながら進むと、やがて進路は右方向に変わり、少し高度を上げた後、左に進路を戻す。単調な林道歩きだが、大勢で歩けば話題も豊富なので、時間の過ぎるのも早い。 小滝の前で小休止 やがて小滝前へ到着、小休止を取り冷たい水で手を冷やす。このコースは水場が多いので、夏場の給水も容易にできそうだ。小滝の前で再び水源かん養保安林の案内を過ごし、緩やかな傾斜の林道歩きを続ける。
この季節(6月末)は、アジサイの花が多いので、花を眺めながら歩けば、林道歩きもまた楽しい。崩壊地に流れる小滝前を通過、ここにはロープが渡されているので安全に通過する。
しばらく進むと、足下に岩の多い場所を過ごし、アジサイの花を観賞していれば、やがて林道終点へ着く。登山開始から休憩を含めて1時間40分で林道歩きは終了。林道歩きが終われば、次は急登が待っている。
すぐ急坂に取り付くが、補助のロープが渡されているため、安心して登ることができる。が、それにしても急な坂が続く。ロープの無い場所では、周囲の木々をつかみながら登り、15分で途中の平坦地に到着、ここで小休止を取る。
その後再び急登を8分踏ん張り、莇ヶ岳から弟見山へ続く縦走路へ着いた。ここで可憐なササユリを観賞し、弟見山へ向かう。縦走路を10分で展望地へ到着、目の前には莇ヶ岳、その先には霞気味ながら美しい山脈が続いている。 莇ヶ岳〜弟見山縦走路のササユリの風景
弟見山のササユリと山頂風景 すぐに展望地を出発し、弟見山へ向かう。時折足下に現れるササユリを観賞しながら進むと、展望地からわずか5分で三等三角点の置かれた山頂に到着した。懐かしい山頂にて全員で集合写真を撮り、展望地へ引き返し昼食を摂る。南にそびえる美しい莇ヶ岳を眺めながらの昼食は、とても豪華なものである。 弟見山の展望地から眺める風景 昼食後は希望者のみで、莇ヶ岳へピストンをかける。展望地を出発、屋敷林道への下山分岐を通過。この先からは一気に高度が下がり、鞍部付近で背後を振り返ると弟見山がとても高い。これを引き返すのかと思うと、莇ヶ岳へ向かう気力がくじけそうになる。
鞍部より少し登り返し、展望地から広がる風景が素晴らしい。すぐに目の前に現れたのが笹の続く尾根で、これこそ莇ヶ岳への縦走路の醍醐味である。美しい笹の繁る登山道が少なくなってきた中で、この縦走路の笹は何時までも残って欲しいと思う。
弟見山から莇ヶ岳へ続く縦走路途中の笹の道 笹尾根歩きが終わると、突然目の前に展望が開け、これから歩く縦走路が見えてくる。もうあそこまで行けば、縦走は終わってしまう。と、言う気持ちと、まだ距離があるなあ〜。と、言う気持ちが頭の中で交錯する。どちらにしても、アップダウンはまだまだ続く。
足下に咲く可憐なササユリを眺めながら、快適な縦走路歩きが続く。やがて950mピークで林道屋敷線へ向かって「地図上の破線」を下るコースの案内を見る。他には「国道315号、河内峠」と案内されている。このコースは、莇ヶ岳旧登山道で、金光康資氏の著書、「防長山野へいざない」第1集には、シャクナゲ尾根と記されており、踏み跡は残っていないと案内されていたものである。 シャクナゲ尾根(旧莇ヶ岳登山道)へ続く分岐と案内 もしこのコースが復活していれば、弟見山方面へ戻らなくても、快適な周回コースが採れそうだ。ただし、単独行であれば自己責任なので、当然このコースに入ることもできるが、今回は大人数なので、やはり引き返す方が無難だろう。等といろいろなことを考えながら進んでいると、このコースを整備された「ヤマちゃん日記」の管理人さん本人と偶然会うことができた。
一緒に居られたD氏(山と文化の総合誌ゆうゆうの編集者)とお話を聞いていると、この道は最近整備されたもので、林道屋敷線までつながっているとのこと。そこで、下山は全員で莇ヶ岳旧登山道のシャクナゲ尾根を採ることにした。間もなく避難小屋の横を抜けて莇ヶ岳へ到着、懐かしい山頂には祠がそのまま残っていた。
鎖場と眼下に広がる展望 莇ヶ岳の鎖場の風景 可憐なササユリを観賞し、次に鎖場まで行き、眼下に広がる展望を眺める。やはりこの鎖場はとても懐かしく、楽しい場所である。山頂に引き返し、のんびりしていると、「ヤマちゃん」が道案内のため分岐で待っているとのこと。そこで、山頂を出発し、950mの分岐へ到着した。 莇ヶ岳の山頂風景 分岐にて「ヤマちゃん」と記念撮影の後、笹の刈り払われた下山道に入る。10人以上の集団でも縦列に歩くには充分な広さの切り開きが続いており、山道整備のご苦労に感謝しながら坂を下る。途中には、笹の切れた箇所もあり、昔の道が残っているようだ。
シャクナゲ尾根(莇ヶ岳旧登山道)の風景
地積調査の杭も確認、左に笹の刈られた場所があり、どこへ続いているのかと思ったら、これは莇ヶ岳を眺める展望所だった。このような細やかな気遣いがとてもありがたい。展望地を過ごせば、一気に高度が下がり、この途中でハチの巣作りの場所に遭遇した。働き蜂がせっせと働いている姿が、とても健気である。
自然のハチの巣作り風景 更に坂を下ると鞍部へ到着。この地点はコースの分岐点(標識有り)であり、左の道を採れば谷コース、直進すれば尾根コースである。我々は尾根コースを案内して頂き、わずかに坂を登る。この途中でギンリョウソウを観賞、そのまま尾根を外さず進む。
間もなく植林帯に入れば終点は近い。そのまま道なりに坂を下り、急坂をブレーキを掛けながら下れば、やがて屋敷林道へ到着した。到着した場所は国道315号から700m地点で、奥の林道分岐からは500mの位置である。なお、谷コースの入口は、下山した場所から国道方面へわずかに戻り、コンクリートの橋を越え、左側に広い場所のある地点であった。
屋敷林道を通り、国道315号へ向かって10分も歩けば登山開始点へ到着。一周回りの周回登山は、無事終了。本日も一日山歩きを楽しむことができたことに感謝。今回参加された14名の皆様、また一緒に山歩きを楽しみましょう。 屋敷川沿いに咲くアジサイ 莇ヶ岳〜弟見山縦走路に咲くササユリ 弟見山山頂風景 弟見山の展望地から眺める莇ヶ岳 鎖場 莇ヶ岳山頂の祠 前の山 如意ヶ岳 坂水コース を見る 次の山 清嶽山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県周南市 弟見山 登山口付近のMAP |