岩屋権現窟と大展望岩 大蔵ヶ岳(おおくらがだけ) 山口県山口市

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2004年5月 5日 初回登山を見る
2024年6月13日
大蔵嶽神社 →0:50→ オニイタヤの木 →0:15→ 岩屋権現窟

→0:15→ 大展望岩 →0:20→ 山頂 →0:15→ 岩屋権現窟

→0:10→ オニイタヤの木 →0:35→ 大蔵嶽神社

全歩行時間 2時間40分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県百名山の2周目の登山、今回は最初に阿東地福にそびえる大蔵ヶ岳へ登る。この山には2004年5月5日に登っており、丁度20年振りの登山である。登山口へ向かっていると、前回牝滝山へ登ったルートと同じだった。周南市鹿野から国道315号を北上、長沢交差点で国道9号に着き左折。そのまま山口方面へ向かって約5km進むと大佛文乃詩碑、おせん淵の案内が見えてくる。
用路交差点を右折 用路橋を渡って右折
JR山口線の長谷踏切を渡る 足王社の案内を見て左折

 この先の用路交差点を右折し阿武川に架かる用路橋を渡る。橋を渡ればすぐに右折し県道317号高佐下阿東線に入り、JR山口線の長谷踏切を渡る。そのまま道なりに進むと足王社の案内の置かれた交差点へ着くのでこの交差点を左折、県道311号篠目徳佐下線に入る。

県道を右折、大蔵嶽神社へ向かう 大蔵嶽神社本宮を過ごす
大蔵嶽神社へ到着 神社へ参拝

 この県道を1km進むと右側に大蔵嶽神社の案内が見えてくるので右折し神社へ向かう。300mも行かないうちに右に立派な大蔵嶽神社本宮が立っているが、登山口にはこの先に続く作業道を更に進む。やがて右側に大蔵嶽神社が現れるので左側の駐車場に車を置いて神社へ参拝、駐車の許可を頂こうとしたが、当日は社務所の方が出張のため参拝のみしてそのまま登山を開始した。なお、この神社の祭神は大山祇神であり、山頂途中に出合う権現窟にはコノハナサクヤヒメとイワナガヒメが祀られているとのこと。

木彫りの人形 神社前を出発
未舗装の作業道を進む クマ出没注意の案内

 なお、古事記によれば、天孫降臨の後、大山祇の神はニニギノミコトへコノハナサクヤヒメとイワナガヒメを差し出したが、天孫がイワナガヒメを送り返したことにより、天孫は寿命が短くなったと言われる。さて、大蔵嶽神社前から西へ続く未舗装の作業道入る。クマ出没注意の案内により、この付近がクマの生息域である事を改めて思い知る。ただし、私は20年以上山に登っているが、登山途中にクマに出会ったことは無い。

夏草が茂り始めた 沢を渡る
小滝を観賞 沢を詰める
 沢沿いに続く登山道を辿っていると夏草の茂るところもあり、この山に登るシーズンとしては少し遅かったことを感じた。夏草の間を進みこの先で沢を渡るが、涼しげな滝を見ていると水場には苦労しないことを思い出す。この先も夏草の茂る道を強行突破することや沢渡りが続き、少しずつ高度を上げる。
沢を渡る 夏草の先に青空が覗く
岩場を進む 巨岩の横を進む

 本日の最高気温は30度を超えているが、樹林の下には涼しい風が吹くためさわやかである。沢を渡り、進んだ先には樹林の上に覗く青空が美しく、清涼感たっぷりの風景が続く。苔むす岩場を乗り越え、樹林の下を進んでいると巨岩が3つ並ぶ場所に着く。途方も無く大きな岩が並ぶ場所にはなかなか出合うことが無く、本登山中でも記憶に残る場所である。

巨岩を振り返る 樹齢400年以上のオニイタヤ
自然林の下を進む つづら折れの道が続く

 巨岩を過ごし少し高度を上げれば前方に巨樹が見えて来た。近づく毎に大きくなるこの木は、樹齢400年以上のオニイタヤで広く枝を張っていた。オニイタヤを過ごし登山道はつづら折れの道に変わり、自然林の下ジグザグを描きながら高度を上げる。

岩屋権現窟に到着
熊ヶ瀬神社の奥の院に参拝

 やがて周囲の植生は植林に変わり、更に高度を上げていると前方に岩屋が現れた。注連縄の張られた権現窟は熊ヶ瀬神社の奥の院であり、三段の基壇の上には自然石のようなものが置かれていた。岩屋権現窟に参拝後、山頂を目指す。

山頂へ続く道に入る 山頂へあと30分の案内
苔むす岩を過ごす 笹が刈られていた

 元来た道を少し引き返し、左上へ続く踏み跡を確認し高度を上げる。古い案内が木に掛けられ、山頂へあと30分と記されていた。左右に笹を分けながら進むと左上に苔むす巨岩を見つける。この山域には巨岩が多い。足下の笹は最近刈られたようで、とても歩きやすくなっている。この作業は北浦自然観察会の方が行っていたことを聞いていたが、実際には何度も通って笹刈りをされており、大変な作業である。

大展望岩へ向かう 大展望岩に着く
眼下に徳佐の街並み 石ヶ岳
 間もなく「180°の大パノラマ 大展望岩」の案内が置かれていたので向かってみた。笹の刈られた道を辿ればすぐに展望地に到着、目の前に広がる大展望に見入ってしまった。目のくらみそうな絶壁の上から眺める展望は確かに素晴らしく、声を失うほどである。
十種ヶ峰 高岳山、三ッヶ峰、野道山などの展望

 右側(南東)から右側(北)へ続く展望はアンテナの建つ石ヶ岳、飯ヶ岳、飯ヶ岳の手前に長深山、再び奧に莇ヶ岳と弟見山、その手前の尾根には野道山、三ッヶ峰、高岳山と続き、野坂山と青野山、北には十種ヶ峰が大きい。また、眼下には阿東の集落が一望で、霞気味の展望ではあるが久しぶりに山口県の名峰を沢山眺めることができた。

笹の刈られた道を辿る 作業道に出合い左折
左に植林が続く 木の階段を登る

 展望岩で小休止の後、登山道に戻る。笹の刈り払われた道を辿り高度を上げれば、間もなく作業道の大槻線に出合う。ここで進路を左(南)にとり、よく踏まれた道を進む。左に植林が目立ち始め、再び笹の刈られた道に変われば、右上へ続く石段が現れた。この石段を登りわずかに高度を上げる。

ほとんど平坦な道が続く 青空が覗く
大蔵ヶ岳山頂 山頂標識の置かれた山頂

 この先からは最近刈られた笹を踏みしめ、ほとんど平坦な登山道を北西へ進む。進行方向には青空も顔を出し、とても明るい風景が続く。間もなく平坦な場所に着けば、二等三角点と山頂標識の置かれた大蔵ヶ岳の山頂に着いた。山頂には特徴的な石が昔のまま残っており、かつてこの岩の上に座ったことが懐かしい。

二等三角点が置かれてふた

 20年前に比べて岩を覆う草が伸びていることが、過ぎた年月を感じさせる。明るい山頂で小休止の後、山頂を出発、大展望岩へ引き返し昼食を摂り、展望を肴にコーヒーを飲んだ。コーヒーカップはお湯も入れていないのにとても熱く、今日がとても暑い日である事を思い起こさせた。十分な休憩の後下山を開始、大蔵ヶ岳はとても思いで深い山に変わった。

麓から眺める大蔵ヶ嶽
巨岩に出合う
樹齢400年以上のオニイタヤ
岩屋権現窟
熊ヶ瀬神社奥の院
石ヶ岳
法師山、高岳山、三ッヶ峰、弟見山、莇ヶ岳、飯ヶ岳、手前に下深山
十種ヶ峰、青野山

大蔵ヶ岳山頂

 前の山 三ッヶ峰 を見る

 次の山 大将山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 大蔵ヶ岳神社 登山口付近のMAP
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