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→0:30→ 姥石 →0:20→ 登山口
登山口へ向かう起点を岩国市役所美和総合支所とすれば、支所の前から県道2号岩国佐伯線を北へ12q進むと交差点に着き、この先に「下秋掛バス停」がある。そのまま県道2号を広島方面の案内に従いわずかに進むと二代木山登山口の案内が置かれている。なお、この横のNTT電柱の番号は「西1幹7」である。
登山口周辺には駐車する適当な場所が無いのでそのまま道なりに県道を進み、NTTドコモ美和秋掛基地局の建つ右カーブの広いところに車を置いて登山を開始した。登山口まで引き返す途中で西の山を眺めると上海電力日本岩国メガソーラーが建設中で、岩山(天狗山)同様今日もこの施設を眺めながら山頂に向かうことになりそうだ。
登山口手前から 山の中に姥石を眺めるが、以前はっきり見えていた岩峰が半分くらいしか見えなくなっていた。それだけ木々の背が伸びたと言うことだろう。登山口を出発、右に祀られた小さなお地蔵様にご挨拶、奥へ進み民家の庭先を通って左に折り返す。
沢に架かる小さな橋を渡り沢沿いを進むと防獣フェンスに出会うので中に入る。進路には目印テープが続きとてもわかりやすくなっている。足下には次第に笹が増えてくるが、踏み跡が確かなので何の心配も無い。なお、以前頭上を走っていたケーブルテレビのケーブルは撤去されているようだ。
左側には岩壁が続き、松の木がこの岩の中から生えている。進路が北に向けば頭上の岩上に岩が立つような姥石が現れた。下から眺めると大して大きく見えないが、これがとても大きい。
すぐに左へ回り込み、急登に取り付く。角度の変わった姥石は少し大きく見えてきた。木々を掴みながら急登に取り付けばすぐに左右の大岩への取り付きに着いた。右は山頂へ続く道だが、先に左の展望岩に向かってみた。こちらには虎ロープが張られており、ロープを補助に進めば難なく展望岩の上に立つことができた。
岩上からは米ノ餅山、羅漢山、法華山が一望で素晴らしい。眼下には秋掛の田園風景も広がりのどかな風景と言いたいところだが、目線の先には最新鋭のメガソーラー施設が建設中である。
何の障害物もない美しい展望を眺めた後、今度は山頂を目指す。反対側の岩上に立つのに苦労した前回とは違い、岩上から補助のロープが渡されていた。今回は楽々で岩上に着き、正面から姥石を眺める。やはりこの角度から眺めるのが一番大きく見える。
まさに中島篤巳氏が絶賛した「ハイライトの大岩」で、この岩は苦労してでも見る価値があると思う。立ち位置を移動しながら姥石を眺め、岩の道を辿りながら高度を上げる。間もなく西の展望が広がり、大岩を左に見ながら進んでいると重ね餅岩が現れた。餅のような岩がとてもユーモラスである。ここで大変なことに気づいた。餅の岩が17年前より明らかに小さくなっている。わずか17年でこんなに岩が小さくなってしまうのかと自然の力に驚かされた。
二代木山へ40分の案内を眺め、ピークから一旦高度をわずかに下げて登り返すと前方に岩山が現れる。ここでは左へわずかに迂回した後岩に向って直登する。手がかりの木があるので難なく岩上に立てば北東に大峰山がそびえていた。
笹の道を進み高度を上げると左右の分岐に着く。右側が平坦なので尾根道と間違えやすいが正しいのは左である。ピークから一気に高度を下げ始めるので不安になるが、東にはこれから向かう二代木山が顔を出している。
更に一気に高度を下げた後登り返す。やがて尾根上で進路は南に変わり、すぐに舟の形をした大きな舟岩を通過する。船岩の先の左側に「廣實大権現」と裏に書かれた岩を見つけたので観察したが、岩が風化してしまったのか、判読は難しかった。ただし、廣實大権現の先で防□境 慶□二正月三日と彫られていた。
尾根道を辿り始めると次第に急登が始まる。ここで一気に高度を上げれば山頂の端に着き、いきなり四等三角点に出会った。そのまま平坦な尾根を南に向かうと二代木山の山頂プレートの置かれた平坦な場所に出た。
周囲に樹林の背が高く展望は樹間越しで、その中でも一ヶ所だけ見えていたのは西の上海電力のメガソーラーのみ、羅漢山でさえ樹間越しとなっていた。山頂から南へ進んでみると大岩があり、ハート岩の案内が置かれていた。この岩は確かにハートに見えなくも無い。
更に南へ進むと高度が下がり始め、岩山の案内が置かれていた。確か小瀬川ダムから岩山へ向かう際、二代木山への分岐と出会った記憶がある。本日は往復登山なのでここで引き返すことにした。ハート岩、舟岩、重ね餅岩、婆岩と奇岩大岩が素晴らしい二代木山登山である。
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