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→1:00→ 東後畑の棚田駐車場 →0:15→ 広尾分岐
広尾分岐を出発、長門トレイルに入る。左右の道幅が広く、足下にはコンクリート舗装もされていた。いったいこの道は何のために作られたのかと思いながら坂を登っていると、大きなアンテナが見えてきた。この道はこのアンテナのために作られた道だったのだろう。樹林の下に吹く風がとても心地よく、今日は日陰を歩くので快適な山歩きの予感。
ところが、風か無くなると日陰には小さな虫が多く、目の中に入ったり耳の中に入ったりで、とてもうっとうしい状況になった。更に蜘蛛の巣が異常多く、この時期は歩くのに不向きの時期であることに気づいた。遠路長門まで来たので登山を中止する訳にも行かず、そのままトレイルを進む。
虫とクモの障害を除けば、足下はとても整備されており、何の不満もなく快適である。要所には元乃隅神社と雨乞山への案内が置かれ、テープも多く巻いてあるので安心して進むことができる。やがて平坦で広くまっすぐに道に出会うと、道作りのご苦労が偲ばれた。
周囲に岩が目立ち始めると雨乞山への案内が左右に現れた。ここで広いトレイルから別れ、左側に続く細い登山道らしき道に向かった。足下は柔らかく少し歩き難い感じがしていたが、かまわず進む。ところが前方へ続く道が怪しくなったので右方向へ進路をとり元のトレイルに戻った。
このトレイルコースはやはり快適だ。やがて進路が左に変わり、少し進むと雨乞岳展望所の案内が現れた。案内にはこれ以外に元乃隅神社へ3.9km、みのが峠へ0.7km、終点の妙見岳へ2.3kmと書かれていた。展望所の案内に従い進むとすぐに灯籠が左に建っており、その先には車道が続いていた。車道を右折すればアンテナが建ち、右上には雨乞岳の二等三角点が置かれていた。
三角点の奥には祠が置かれ、久しぶりの雨乞岳山頂で小休止を取る。展望所と案内されるだけあって、南には一位ヶ岳、天井岳、白滝山に建つ風力発電施設など、見慣れた風景が広がり、南西には油谷湾が美しい。
山頂での記念撮影の後、0.7km先の「みのが峠」へ向かって出発する。雨乞岳の先から道は少し狭くなり、坂を下れば道が広がる。間もなくみのが峠へ着き、ここで貴布祢恵比寿神社から続く道と合わさる。前方に見える坂の入口に案内が置かれており、次の目的は高頭山で0.6kmと書かれていた。
坂を登るが大した傾斜ではない。ながとトレイルコース自体はここまでとても歩きやすい道である。左右に竹林を眺めながら進む。相変わらず日陰を歩いているので直接日差しを受けることはない。進行方向に真っ直ぐ道が作られており、まさにトレイルという感じだ。
山の中に広く真っ直ぐな道が続いているのにはびっくり、これこそ道作りの醍醐味かも知れない。虫と蜘蛛の巣が多い事を除けば最高のウオーキングである。間もなく周囲には大岩が目立ち、岩の間を縫って進むと四等三角点の置かれた高頭山へ着いた。標高302mに周囲には大岩が適度に配置され、岩の上に腰掛けて小休止を取る。
水分補給の後、最終目的の妙見山へ向かう。残りは1kmなのでもうわずかの距離となっている。岩の間を通過し次のピークへ着くと祠が置かれていた。ピークを過ごし少しずつ坂を下る。やがて進行方向左側につけられた道を下る。坂の傾斜が急になり、補助のロープに助けられながら高度を下げる。
滑りやすい道が続くので慎重に下っていると、 やがて石の目立つ場所に着く。ここで妙見山への案内を確認して上へ続く道を採り、新しく切り開かれた道に向かう。すぐに尾根の端へ着き、そのまま道なりに進むと妙見山展望公園の遊歩道奥に着いた。この地点から元乃隅神社へ6.2km、高頭山先の下りを除けばほとんど傾斜を感じさせないトレイルコーだった。
遊歩道を反時計回りに進むと、妙見山山頂の続く道が現れた。石段を登れば平坦な山頂には神社が置かれ、周囲には素晴らしい展望が広がっていた。南に一位ヶ岳、天井ヶ岳、白滝山、眼下には油谷湾、北東の海岸線には朱の鳥居が目立つ元乃隅神社、東には歩いてきた稜線が一望だ。
ピークの目立つ高頭山、アンテナの建つ雨乞岳、東後畑の棚田付近が出発点である。猛烈な日差しの下だが東屋の影に入れば涼しい風が山頂を吹き抜けている。一位ヶ岳や白滝山の風力発電施設を眺めながら水分を補給、さらに昼食のクリームパンを食べて帰りのルートを検討。
東後畑の棚田まで1時間程度の所要時間なので、やはり小虫を避けて舗装道を歩くことにした。車道歩きだが樹林の下を歩くことができたので直射日光に当たることもなく、無事に駐車地まで帰ることができた。東後畑の棚田の風景はとても美しく、田んぼに水を張った田植え時期の漁り火はわざわざ来るだけの価値がありそうだ。
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