三池山(みいけざん)福岡県大牟田市

トップに戻る           2014年に登った山リストへ戻る        山名アイウエオ順

2014年5月5日

椋谷橋 →0:10→ 浄心寺前 →0:30→ 三池宮 →0:15→ 三池山 →0:05→ 展望地

     →0:05→ 下山分岐 →0:20→ 浄心寺前 →0:10→ 椋谷橋

全歩行時間 1時間35分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2014年のGWは福岡県の山を集中的に歩いているが、遠征3日目は天気予報通り雨になった。そこで当初の予定通り午前中は、中津江村の鯛尾金山の観光をしておく。午前9時の開園と同時に東洋一の金山坑道に入り、近代化産業遺産を見学。

中津江村の鯛尾金山 シャクナゲが満開

 竪坑ゾーンから採鉱場ゾーン、金鉱脈発見ゾーンを経て初期採鉱ゾーンで一周回りの観光は終了する。ここでは金銀鉱脈などを見学し、当時使われていたトラックなども眺めることができる。圧巻は立坑巻上機で、510mの地底から金鉱石を巻き上げていた機械には圧倒されそうだ。

坑道入口 トラック

 探鉱坑道と手押鉱車などの設備を眺め、実際の坑道の状況を目の当たりにすることができるこの鉱山は、歴史の教科書以上にわかりやすい史跡である。いろいろな採掘方法を眺めながら、進んでいたら、最後に美しいイルミネーションを鑑賞し、坑道を出た。

立坑巻上機 シュリンケージ採鉱跡

 一番印象に残ったのは、シュリンケージ採鉱跡で、この鉱脈は3号脈と呼ばれ、鯛生金山中、最も金銀の含有量が多い富鉱部。鉱石1トンの中に金が約20g、銀が約100g含まれているそうだ。売店でいくつかのお土産を購入し、鯛生金山を出発、本日は福岡県の最南端に位置する大牟田市の三池山へ登る。

黒い筋状部分が金鉱脈(クリックで拡大) イルミネーション

 臥龍梅で有名な大牟田市の普光寺が登山口で、普光寺の近くまで行けば、「普光寺の臥龍梅」の案内が掲示されている。案内に従い、普光寺バス停手前を右折、そのまま道なりに進むと三池宮登り口の案内が立っている。そこで椋谷橋の手前付近の空いたところへ車を置いて登山を開始する。

普光寺バス停手前を右折 橋を左折し出発

 登山ガイドには椋谷橋を渡って右折し、遊歩道を辿り普光寺の南側を抜けて妙心寺前へ着くよう書かれていたが、これがわかったのは下山時で、私はそのまま道なりに舗装道を辿った。右に普光寺本堂を過ごし、山頂登り口の案内に従い、さらに舗装道を進む。

右に遊歩道が続いている 舗装道を進む

 左に金比羅宮への分岐を過ごし三池山1.6kmの案内を眺めて奥へ進むと、間もなく右に石仏の鎮座する妙心寺の前に到着。三池宮へ直進1.3km、左折1.2kmの案内が立っているので、分岐を左折する。なお、直進する道は下山時に利用する予定である。

石仏を過ごす 分岐を左折して山道に入る(クリックで拡大)

 山道に入ると足下には岩が目立ち、左には石仏などが置かれている。中央部の大きく掘られた道を進んでいると、最初は岩の点在する歩きにくい道だが、高度が上がるにつれ少しずつ横木の階段などが整備され、歩きやすくなる。

岩の目立つ道を進む 横木の階段道

 やがて左に鉄塔の建つ場所へ着くと、金比羅宮へ500mの分岐が現れ、三池宮へも残り500m地点となっている。少し上に建つお堂の先から鉄塔の先に広がる大牟田市の風景を眺め、更に登山を続ける。

鉄塔越しの展望 お堂を過ごす
鳥居を潜る 長田宮の大鳥居

 三池宮の立派な大鳥居と灯籠を過ごし、岩の目立つ三池宮への参道を辿る。左に長田宮の大鳥居を眺め、新緑の下に続く参道を進む。間もなく立派な三池宮の大鳥居を潜り、長い石段を登ると左右に灯籠が置かれており、ここで進路は左に変わる。

石段を登る 三池宮神殿

三池宮の風景

 再び石段を登れば、神殿の建つ三池宮に到着する。神殿に参拝し、狛犬の置かれた方向へ少し下ると三池白龍神の鳥居の先に池を見る。静かな水面を眺め、三つ池の伝説と舞鶴城跡の案内を眺める。案内には次のように記されている。

三池白龍神の鳥居 池 その一

 その昔、お姫様が大蛇にのみこまれそうになったとき、蟹が出てきて、大蛇を三つに切り、お姫様を助けたと言うことです。三つに切られた大蛇が苦しみ暴れた跡がくぼんで三つの池になったと言われています。この三つの池の一つは底なしで、海につながっていると言い伝えられています。また、社の裏にある巨石は舞鶴城の城壁跡の一部と言われています。

池 その二 池 その三

 三池山の名前の由来である大小三つの池を眺め、三池宮を出発。三池宮の奥にはベンチなどが置かれているが、周囲に木々の背が高く展望そのものは望むことができない。三池山へ600mの案内に従い南へ向かって進路を採る。

三池宮先のベンチ 三池宮先からは木の間越しの展望

 足下にはシャガなどの春の花を眺め、岩の多い小ピークを通過、少し坂を下ると、右に妙心寺を経由して普光寺方面へ下る最短コースが分岐している。これは下山時に採ることにして、三池山へ続く坂を登る。

三池山へ向かって岩の横を進む 右は妙心寺方面(クリックで拡大)
三池山手前の急坂 三池山山頂

三池山山頂風景

 ロープの補助の渡された広い道を少し登れば、平坦な三池山の山頂へ着く。明るい山頂には三等三角点と山頂標識、ベンチなどが置かれているが、展望は木々の背が高く望むことができない。そこでもう少し南へ移動する。

アンテナを右に過ごす 展望広がる広場

展望広場と眼下に広がる展望(クリックで拡大)

 右にアンテナの建つ場所を過ごし、更に先へ進むと平坦な広場が広がり、西に大牟田市から荒尾市へ続く市街地を眺めることができる。南西には荒尾市の三井グリーランドも指呼の先で、大展望を眺めながらの小休止は楽しいものである。

下山は山頂下から妙心寺へ向かう 明確な道が続いている

 本日の予定はこの一山だけなので、のんびり休憩をした後、下山を開始。下山は山頂下から続く道を採り、妙心寺前を経由して登山口まで引き返した。

麓から眺める三池山

三池宮

三池

三池山山頂

展望地から荒尾市方面

 前の山 御前岳・釈迦ヶ岳 を見る

 次の山 石割岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県大牟田市 三池山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

2014年に登った山のリストへ戻る

トップに戻る